こんにちは、松井です。
是非こちらも読んでみてください。
今回の話はこの続きなので、
是非先にこちらを御覧ください。
トマトが真っ赤に熟れるまで
第22章 仲本の頭の中３
帰宅したオレは、
すぐにコンビニで買ってきた
ハンバーグ弁当を電子レンジで温めた。
レンジが鳴るのを待ちきれず、
冷蔵庫から発泡酒を取り出して、
乾いた喉に流し込んだ。
お昼からずっとモヤモヤがとれない。
酒がそれほど強くないオレは、
発泡酒を二本も飲むとほろ酔い気分になった。
それでもモヤモヤした感じは残っている。
無意識にパソコンの電源を入れて、
いつものようにオンラインゲームにインした。
「リッキーさん、こんばんは！」
元気よく返事を返してきたのは、
三日前に始めたばかりのノエルという女の子だ。
始めたばかりということもあって、
どんどんゲームを進めたいようだ。
「リッキーさん、ちょっといいですか？」
ノエルから個別チャットが飛んできて、ちょっと驚いた。
「どした？」
「あたし、ゲームがへたっぴで、
すぐ死んじゃうんです。
みんなに迷惑かけちゃうし、
クエストに行くのが怖いんです」
「強い武器と装備さえあれば、
もっと楽に戦えるよ」
そう言うと、
オレはレベル五の武器と装備を作ってやった。
レベル百のオレからすれば、
他愛もないことだ。
ノエルは、
オレからのプレゼントを受け取ると大喜びだった。
さっそく他のフレを誘って、
クエストに行ってみた。
案の定、
ノエルは死ぬこともなく楽に戦えたようだ。
味をしめたノエルは、
どんどんストーリーを進めて、
順調にレベルを上げていった。
レベルが上がる都度、
オレはノエル用の武器と装備を作って
プレゼントした。
常にその時点の最強の装備を身にまとったノエルは、
もはやクエストに行くのを恐れることはなくなった。
もう何回連続でクエストにつ
きあっているのかわからなかったが、
オレは全然疲れなかった。
むしろノエルのレベルが上がるのを
横で見ているのが楽しくてしかたなかった。
一週間後、
ノエルのレベルは三十まで上がっていた。
オレはいつものようにノエルと
パーティーを組んで、
ノエルがストーリーを進めるのを手伝っていた。
「ノエル、そっちじゃないよ。
こっちから行った方が近道だよ」
ノエルが敵だらけの森に入ろうとするのを見て、
オレはすぐに最短ルートの方に
ノエルを誘導しようとした。
その時だった。
「リッキーさん、
自分のペースでやりたいから、
パーティー抜けてもいいですか？」
ノエルがそう言うのを聞いて、
オレは驚いた。
今はオレとノエルの二人のパーティーなので、
抜けるというのは自分一人でやりたいということだ。
「敵だらけだけど大丈夫？
一人だと回復も大変だけど？」
「大丈夫です。
それと……、
武器や装備も、
もう作ってもらわなくていいです……」
その言葉を聞いた瞬間、
オレはモカが言っていた言葉を思い出した。
「初心者さんのお手伝いは、
やりすぎるとダメなんだよね。
気を遣って装備とか武器とか
作ってあげすぎると、
距離を置かれるようになるよ」
 松井浩一公認会計士税理士事務所 兵庫県芦屋市宮川町1-10-304 0797-25-1575（平日9：30～17：30） info@genkizeirishi.com http://genkizeirishi.com  毎月7,000円(税抜)からの税務顧問契約 たった1時間で15万円以上得する節税パッケージ 社長の年収をアップする最強経営計画コンサルティング 【ネットショップ限定】90日間売上倍増プロジェクト 知っている人だけが得する助成金サポート 【1ケ月1社限定】一般派遣労働者等の監査業務  Facebook（ようやく友達410人！） ツイッター（フォローワー10000人弱！）  |
