私にはね、

物心ついた頃から、

助けたい人がいました。

いました。

過去形です。

私は、

その人を助けるために、

生きてきたらしいです。

なぜ、

これが

過去形となってしまったか

というと、

「助けたい」

と思わなくなってしまったからです。

助けたいと思ってきたし、

助けようとしてきたし、

助けたいと思わないようにしようという努力をしたことはありません。

いつのまにか、

勝手に、

なんか知らんけど、

その人を助けなくても大丈夫だ

ということが、

もともと、ずっと前から

きっと、物心ついた頃から、

私の中にあったのだと、

いうことに、

やっと、

やっと、

納得したのだろうと思います。

ええ、何も努力はしていません。

そのために何かした覚えはありません。

ただ、ただ、

その人のことを思い続け、

その人を楽にするために行動し、

そのために学び、

そのために考えてきた

だけです。

その人は、

今の私には、

とても楽しそうに生きている

ように、

見えています。

その人から

愛されたいとも思ってきたし、

愛されていないと思い違ってきたのですが、

今の私は、

確実に、

その人から愛されているようです。

まるで、

他人ごとのようですが、

ホント、

自分のことかどうか、

わかりません。

そんな感じです。

大きな荷物を

肩から降ろしたような

そんな気持ちです。

「したい」

と思うことで、

荷物を作り、

そのために

「自分が」

何かしようとすることで、

重くして、

もがいているフリを

してきたのですね。

やっと、

「自分が」

何かを

「したい」

と思うことの

ワナに気づいたというか。

誰も弱き者にしないとは、

そういうことだったのか、

と、迷路から抜け出て、

驚いています。