【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

「バックマン」と呼ばれる西田賢司 =039=

2019-02-17 06:09:27 | 浪漫紀行・漫遊之譜

〇◎ 命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇

= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =

【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】

 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」

曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』

◇◆ =039= 東京でカブトムシ! ◆◇

  日本に帰国してもうすぐ2カ月が経とうとしている。大阪の実家の異常な暑さの中、家周りの手入れや論文執筆などに追われている(汗)。

 さて今回は東京での昆虫探検の2回目。前回は住宅地を離れた公園だったけれど、今回は住宅地のど真ん中での探検となりました。意外にも、楽しい出会いがいろいろとあったのです。

  ご一緒したのは、品川区の小学6年生、ベリクヴィストあかりちゃんとご家族。あかりちゃんは自然科学観察コンクールで受賞したこともある昆虫や自然観察が大好きな女の子で、彼女がよく訪れるという林試の森公園にやってきた。品川区と目黒区にまたがったこの公園は、かつて林業試験場だった所で、外国のものを含め多様な木が植えられ、整備も行き届いている。

東京でー2

  ぼくが虫こぶに興味があることを知っているあかりちゃんのお母さんが、面白い虫こぶがあるというので案内してもらった。虫こぶとは、植物の葉や枝に虫などが寄生することで、その葉や枝が不思議な成長をしてこぶ状になったもののこと。

 お母さんが連れてきてくれたのは、イスノキ。木の下に落ちていたイチジクの実のような大きな虫こぶを触ってみる。かなり硬い! それに直径1センチほどの丸い穴が3カ所ポコポコポコっと開いている。

  あとで調べたところ、イスノキに虫こぶをつくる昆虫は10種以上もいるらしい。なかでも一番大きいのがこのイチジクみたいな虫こぶで、モンゼンイスアブラムシというアブラムシの一種が葉を変形させてつくったものとわかった。虫こぶの中は空洞になっていて、たくさんのアブラムシが繁殖したり内側の壁から植物の汁を吸ったりしている。木の下に落ちていた虫こぶは中が空っぽだったので、おそらく昨年のものだろう。

  と、いきなり、あかりちゃんが木にスイスイと登り始めた。見上げると、高いところにたくさんの虫こぶが! あかりちゃんは、ぼくが持っていた網を受け取り、枝の辺りをゴソゴソ探ってその虫こぶを採集してくれた。

  虫こぶの一つを割って中を見てみると、無数のアブラムシがいた! よく見ると成虫と、幼虫がいる。写真に撮って、後でじっくり数えてみたら、なんと1768匹のアブラムシ(成虫が180匹、兵隊幼虫が1588匹)を確認できた。

東京でー3

  あかりちゃん宅で遅めの夕食をいただいたあと、ゆっくりとくつろぐ間もなく、再び懐中電灯と網を持って林試の森公園へ!「かなり疲れてるのに、ようやるわ~」と心の中で感心しながら、ぼくは一生懸命ついて行く。

  夜の10時を回ったころに、ある木に到着した。まず、目に飛び込んできたのがカブトムシのオス! こんな都会にもいるとはビックリだった。その晩は見なかったけれど、クワガタもいるそうだ。

  もうひとつ驚いたのは、公園で見かけたもう一組の昆虫探しの子供たちも女の子だったこと。前回の麻由子ちゃんや今回のあかりちゃんといい、もしかしたら、「昆虫女子」が増えているのかもしれない。朗報だ。でも、あかりちゃんいわく、学校で昆虫を怖がる男子が多いというではないか。少年よ、昆虫大志を抱いてほしいものだ。

東京でー4

 =参考資料・文献=

虫こぶ

 虫こぶ(虫瘤、gall)は、植物組織が異常な発達を起こしてできるコブ状の突起のこと。 虫癭(ちゅうえい)ともいい、英語カナ読みのゴールが使われることもある。それらはさまざまな寄生生物の寄生によって、植物体が異常な成長をすることで形成される。

 虫こぶと呼ばれるものは葉に見られるほか、草類の茎や樹木の細い枝、花や果実などに見られることもある。 その名の通りに昆虫の寄生によって形成されるものが多いが、ダニや線虫によるものや、菌類によるもの、細菌によるものもある。 それらはその原因によってダニえいや菌えい、細菌ならクラウンゴールなどと呼び分けることもあるが、すべてまとめて虫こぶという場合も多い。ゴールという語はそれらすべてに適用される。 数少ない虫こぶの図鑑として『日本原色 虫えい図鑑』がある。

 その原因となった昆虫により、虫こぶ自体に「~フシ」という名前がつけられている。 ハチ目のタマハチ (Gallwash)の仲間やハチ目のタマバエの仲間、カイガラムシなどが産卵管を植物体に差し込み、内部に卵を産む。卵の状態ではそれほど目立たない虫こぶも、幼虫、繭 蛹と成長していくうちに大きく膨れ上がり色づいて立派な虫こぶとなる。

 虫こぶは時には果樹などにもできる。 害虫として作物に寄生する昆虫が虫こぶを作るものの場合、表面に昆虫が露出していないので駆除がしづらい。さらに病気を持ち込むこともあり、タマバチやタマバエは厄介な害虫として君臨している。 役に立つ例もある。

 オークやヌルデの虫こぶにはタンニンが豊富に含まれるため、それぞれ皮革のなめし剤やお歯黒の材料として用いられた。 マタタビ酒と呼ばれるものの原料(通称マタタビの実)はマタタビの生果ではなく、マタタビミタマバエによる「マタタビフクレフシ」という虫こぶとなった果実である。

東京でー5

 ・・・・・つづく

 

◇◆ 楽しい昆虫採集No.8〜巨大クワガタを求めて〜 ◆◇

 

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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