【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =211=

2019-12-08 05:59:42 | 浪漫紀行・漫遊之譜

≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= 「米と魚の国」と呼ばれる自然に恵まれたバングラデシュ = 

- モンスーンと大河川の氾濫が食料の供給に大きな役割を果す - 

人々の食生活は「米と魚を食べるベンガル人」と言われている

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 「東十条」は南アジアの交差点 =1/3= ◆◇

 JR京浜東北線の東十条駅。東京都北区にあるこの駅に降り立ったのは、バングラデシュ人が多く住む町だと聞いたから。バングラデシュのソウルフードを探しにやってきたのだ。北口の階段を降りると真っすぐに伸びているのは東十条商店街。商店や飲食店が軒を連ね、多くの人が行き交う活気ある商店街だが……歩いているのは当然ながらというべきか、日本人ばかりだ。

 しかし、通りを左に折れると少し様子が変わった。何人もの南アジア出身らしき人とすれ違う。「なぜ、この通りだけこんなに多いんだ?」と不思議に思いながら歩を進める。150メートルほど歩いたところで理由がわかった。小さな商店と、バングラデシュの国旗を掲げたレストラン「インド&バングラレストラン タイガー」があったのだ。

 レストランのドアを開けて中に入る。4人ほどいた客はみんな南アジアの人のようだった。席に座るとスタッフがオーダーを取りにきたので聞くと、彼はインド人でもう一人のシェフがバングラデシュ人だという。この店はバングラデシュとインドのハラールのレストランなのである。

 ハラールとはイスラム教の戒律で許されたもののこと。バングラデシュはイスラム教徒が90%近くを占め、インドも約15%が該当する。向かいの商店もハラールの店だという。今回はバングラデシュ料理がお目当てなので、バングラデシュ人に人気の料理を尋ねると、そのスタッフは少し考えてから言った。

「ビリヤニはみんなよく食べていますね」

 簡単にいえばビリヤニは炊き込みご飯のこと。バングラデシュは「米と魚の国」と呼ばれていて、米の生産量世界第4位、一人当たりの年間消費量は170キロほどで世界トップクラスを誇る。日本人の一人当たりの年間消費量は約55キロだというから、日本人の3倍以上の米を食べていることになる。ちなみに魚は輸出品としての需要が高く、近年はやや高級になっているようだ。

 いただいたのは牛肉のビリヤニ。香辛料を使っているからだろうか、黄色い米の中に角切りの牛肉がゴロゴロと入っていて、上には生タマネギ、キュウリ、トマトなどの生野菜がのっている。スプーンですくって口に入れると香辛料の風味が広がった。ピリ辛だが牛肉の旨みもしみ込んでいて味わい深く、キュウリやトマトがさっぱり感をプラスする。ときおり訪れる生タマネギの辛味が強烈で涙が出そうになるが、不思議とマッチしていてついつい箸が進んでしまう。あ、スプーンか。

「それはインドのハイデラーバードのビリヤニなんですよ」

 店に入ってきた男性が私に向かっていった。バングラデシュ人のカウサル・イマムさんで、この店のオーナーだという。そうか、インドのビリヤニか……って、えっ! バングラデシュじゃないの!? 「ビリヤニは国ごと、地域ごとに違うんですよ」とカウサルさん。それ、早くいってよ……。

次回に続く

◇ Bangladeshi Kebab & NAAN

 

・・・https://youtu.be/AxdftyFyYRw・・・

//////参考資料///////

■□参考資料: バングラデシュ料理(1/3) □■

バングラデシュ料理の特徴

人口の90%以上をイスラム教徒が占めるバングラデシュの食事には宗教上のタブーがあり(ハラール)、豚肉や豚の加工品は忌避されている。ラマダーン月の日中イスラム教徒は断食をし、日が沈んだ後に街中の屋台でイフタリと呼ばれる軽食を買い、それを食べた後に本格的な夕食をとる。

イフタリはナスやインゲンなどのバジャ(天ぷら)、ピアジェ(かき揚げ)などの揚げ物が多い[パキスタンはバングラデシュと同様にイスラム教徒が大多数を占めているインド亜大陸の国であるが、魚介類が豊富なベンガル地方に位置するバングラデシュの食文化は、肉、野鳥、魚が食生活の中心になっているパキスタンの食文化と異なっている。

バングラデシュの主食は米であり、炊き上げた米かパンの一種であるルティカレー風味の副菜の組み合わせが一般的である。日常の食事では籾を一度蒸した後に精米したシッド米が食べられ、ビリヤニにはアトプ米と呼ばれる日干し米が使われている。シッド米には保存状態がよく、精米の工程で屑米が出にくいという長所があるが、炊き上げた米にはいくらか臭いが残り、分量以上の水で米を茹でて最後に余分な水分をこぼす調理法をとっているため、出来上がったご飯にはぱらつきがある。

白いご飯はシャダバットと呼ばれ、シャダバットをバジと呼ばれる野菜炒めやカレーなどの副菜と一緒に食べるのがバングラデシュの一般的な食事の風景である。バングラデシュの結婚式では肉や大型の魚を使ったカレーと、牛乳から獲れるギーという油で米を炊き込んだビリヤニを供するのがしきたりになっている。

ビリヤニのほかにカレー味で米を煮込んだキチュリ、香辛料を効かせた炊き込みご飯のポラオ(プラウ)などの米料理が食べられている。米を牛乳で煮込んで甘みをつけたキールは、米を材料とする粥状の菓子である。

米のほかには、チャパティ、ルティと呼ばれる無発酵のパンが食べられている。バングラデシュではインドと同じようにタンドールで焼いたナンが食べられているが、インドのナンが楕円形であるのに対してバングラデシュのナンは円形をしている。粉を油でこねて焼いたポロタ、油で揚げたプーリー(プリ)というパンも食べられており、いずれのパン類もバジを包んで、あるいはカレーと一緒に食べられている。

・・・・・明日・次節に続く

◆   Food stand in Bangladesh

・・・https://youtu.be/Xtu8X-OV0Cc・・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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