【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

未知なる深海へ 高井 研 =074=

2018-08-13 06:21:25 | 浪漫紀行・漫遊之譜

〇◎ 私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

 青春を深海に掛けて=高井研=  

 第5話  地球微生物学よこんにちは 

◇◆  そうだ、もう一度、海外で修行しよう =2/3=  ◆◇

微生物学者というくくりでは、やっぱり昔も今も3人なのだ。 「古細菌(アーキア)を発見した」孤高の人、カール・ウーズ。 「生ける伝説のゴッドハンド極限環境微生物ハンター」変人、カール・シュテッター。 「天才的微生物学革命家」でも普通の人、エドワード・デロング。

エドワード・デロングについては、「第3話 JAMSTECへの道 後編」で最初の留学先の候補としてすこし触れたけれども、この3人がいかに偉大な微生物学者であるかということを分かってもらえるネタがある。

あまり一般に知られていない事かもしれないけれど、世界で初めて顕微鏡を自作し、微生物の観察を行い、その存在を見出した微生物学の父と呼ばれる人物、アントニ・ファン・レーウェンフック。彼はオランダ人商人だった。つまり微生物学は、ルイ・パスツールのフランスでもなく、ロベルト・コッホのドイツでもなく、オランダで始まったと言えるのだ。

さらに世間に全く知られていない事と思われるが(実は多くの微生物学者も知らないんじゃないかと思う。ボクもつい最近知って驚いたばかり)、その微生物学の祖国とも言えるオランダでは、オランダ科学アカデミーが10年ごとにその10年で最も顕著な発見を行った微生物学者に対して、レーウェンフック・メダルを授与しているのだ。いわば微生物学のノーベル賞。

超深海をめざす「しんかい12000」 (4/8)

―中国以外の国々で有人深海調査船を持っているのは?

磯崎: 現在、世界で7隻が動いています。日本の「しんかい6500」、フランスの「ノチール」、アメリカの「アルビン」、ロシアの「ミール」1号、2号と「コンスル」、中国の「蛟竜号」です。みな6000m級です。耐圧殻など現在の技術では6000mがひとつのターゲットなのです。

―12000mを狙っている国はありますか?

磯崎: 中国以外はないです。アメリカやフランスは周りに深いところがありませんからね。日本はちょっと南に行けばマリアナ海溝もあるという特殊な環境にあります。これから有人深海潜水船を作りたい国では韓国、ブラジル、インドがあります。たとえばブラジルに6Kが2013年に行ったときに教えてほしいと。韓国も予算がついて勉強していますと聞きに来たことがありますね。ただしフルデプスを目指すのは我々だけです。

―フルデプスという言葉自体が魅力的です。では実際に「しんかい12000」でどのような船を作ろうとしているのか、具体的に聞かせてください

超深海に「触れる」ような船を ・ 全面ガラス窓で「フルビジョン」を

―しんかい12000の特徴を聞かせてください

磯崎: コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。

―全面ガラスですか?

磯崎: そうです。究極の「フルビジョン」です。

―それは楽しみですね!

磯崎: 実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」と言われてね(笑)。実現したのは翌年の2012年4月です。そのときに何を感じたか。自分が想像していたより深海が豊かな世界であることです。相模湾初島南東沖1227mまで潜ったのですが、赤や紫のイソギンチャクなどがいてカラフルなのです。そのときに「外に出たい」と思いました。出たらそこはもっと素晴らしい世界だろうなと。だからできるだけ研究者にもそういう感覚を持ってもらえるようにしたいですね。

―だから全面をガラスに?

磯崎: はい。もうひとつは効率的に潜りたい。6Kは3人乗りで研究者は一人だけです。研究者が二人乗れるようにしようと現在計画していますが、潜航の約8時間の中で往復に5時間かかるので、研究に使えるのが約3時間。研究者一人の目は二つあるから「6時間アイ(Eye)」だと言っています。

準備に膨大な時間と予算を投じて、6時間アイではもったいないねと。複数の研究者ができるだけ長い時間潜れるようにしたい。もし、24時間潜れれば、たとえ片道5時間(現在は2.5時間)かかるとしても往復10時間で残りは14時間あります。

さらに研究者を複数潜れるようにするつもりです。たとえば二人とすると、14時間×4つの目で「56時間アイ」。二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。

・・・・・・・・つづく・・・・・・・

動画 : 巨大地震発生メカニズムを調査!  https://youtu.be/t-h-TMiMlDs?list=PL97pirzgh57Ms7dQy4rBYdXdGFoAdqmXY

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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