こんにちは、院長の菊池です。
先日、お腹の部分痩せ注射で来られた患者さんが、「腹筋してるんですけどなかなかお腹の脂肪が減らない」とおっしゃっていました。
お腹の脂肪を減らすためのお腹の運動、二の腕の脂肪を減らすための二の腕の体操、等々、メディアや書籍などでも当たり前のように言われています。
しかし、これらは方法論としては正しくないと考えられます。
腹筋運動を行うと腹部の筋肉(腹直筋など)が鍛えられ筋肉が大きくなるのであって、お腹の脂肪が直接的に減る効果は全くありません。
基本的に脂肪というものは全身一緒に落ちていくもので、通常のダイエットで部分的にだけ痩せることはありません。
筋肉量が増えれば全身の基礎代謝がアップするので、腹部の筋肉量が増えれば少しは脂肪が減りやすくなりますが、それだけでは効果は乏しいです。
全身、もしくはもっと大きな筋肉を鍛えた方が基礎代謝は向上します。
たとえば、腹筋とスクワットならどちらがお腹の脂肪が減るかというと、スクワットの方が減ります。
スクワットは人体の中で大きな割合を占める足の筋肉量が増えるので基礎代謝アップに対する貢献度が高いです。結果的に全身の脂肪が減りやすくなるのでお腹の脂肪も減ります。(厳密にいえばスクワットは体幹も使うので腹筋も鍛えられますが。)
お腹の脂肪に対する対策を書きます。
・全身の脂肪が多く、全身の脂肪が気になる方
⇒ダイエット(食事、運動)
・お腹の脂肪が特に気になるが、他の部位の脂肪も多い方
⇒ダイエット(食事、運動) + 部分痩せ注射
・全体的に脂肪はそれほど多くないが、お腹の脂肪だけ気になる方
⇒部分痩せ注射
ダイエット支援薬としては、食欲を抑えるサノレックスがおすすめです。
サノレックスを内服されたほとんどの方の体重が減るという事実から、ダイエットにおける食事の重要性はより実感する部分ですね。
美容皮膚科エルムクリニック福岡院
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