こんにちはブログ担当のナツです。
ある日の昼下がり、
小4の娘が声に出して
英語の宿題をしていました。
盗み聞きをしている訳では
なかったのですが、
なんだか
すごい違和感あり。
聞けば「areとaren’t」含む
文章の練習をしていたのですが、
aren’t (アーント)を「アーレント」、
one (ワン)を「オーン」という風に、
時折ドイツ語風の読み方を
していたのでした。
そのとき
「これは英語だから、
こういう発音になるんだよ」
と説明したのですが、
同じアルファベット表記だけに、
このドイツ語的な
「癖」と「思い込み」が
なかなかのくせ者で、
何度も繰り返し練習をしなければ
なりませんでした。
それから数日後、
この英語の発音を巡って小学校で
ちょっとした
騒動が起こりました。
騒動の発端は「aren’t」の発音。
これは「アーレント」だと
主張する子ども達と
「アーント」と
発音する子ども達とで
意見が対立したそうです。
ちなみにクラスの
22人中「アーレント」派は18人
「アーント」派は娘も含めて
たったの4人だったとか。
多勢に無勢とはこのことで
「嘘つき呼ばわりされて
もう撃沈だよ」と娘。
しまいには根負けして、
時折「アーレント」と発音するしか
なかったのだとしょんぼり。
「先生は」と聞くと、
「なーんにもだよ。
明日どっちが
正しいか言うってさ」
担任の先生は勿論、
どっちが正しいかなんて
明確に分かっていたはずですが、
ここで子ども達に議論させ、
簡単に答えを
教えなかったことに、
わたしはちょっと感動すら
してしまいました。
無論、嘘つき呼ばわり
されてしまった、
わが子を含めて
4人の子ども達にとっては
少し可哀想な
状況ではありましたが、
これも学びのひとつとして
ありなんじゃないか
と思ったのです。
その夜、夫にこの話をすると
「でもさ、aren’t を
アーレントって言ったとしても、
みんなわかるでしょ」
と言われて思わず
仰け反ってしまいました。
たしかに、例えば
ドイツ出身の哲学者ハンナ・アーレント
(Hannah Arendt)も
すこし綴りは違うものの
アーレントと発音しますし、
こうした
“ドイツ語ネイティブあるある” 的な
英語に対する価値観の違いは、
確実にあるようです。
所変われば、と言いますが、
aren’tはやっぱり、
アーントだよな...
この食卓で唯一、
ドイツ語ネイティブでないわたしは、
ひとりぎゅっと思うのでした。
アルプス最大のアレッチ氷河から
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