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紅葉の大雪山桂月岳~北鎮岳~比布岳~安足間岳~当麻岳~当麻乗越~沼ノ平~愛山渓 [トレッキング]

夜明け前のうっすら明るくなる東の空・・・それを東雲と云う。シノノメ・・・そんな風景を見ることができるのは一生のうちで何度あるんだろう。
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透明感のある張りつめた空気、音のない世界、静かな夜明け、こんな景色に魅せられてしまう。
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予定はしていなかった桂月岳への往復、ご来光パワーをもらい、素敵な雲海と共に美しい夜明けです。
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9月22日 大雪山 桂月岳 標高1938m 北鎮岳2244m~比布岳2197m~安足間岳2194m~当麻岳1978m~当麻乗越~沼ノ平~愛山渓[曇り][晴れ]
桂月岳 往復50分 黒岳石室6:50出発~愛山渓到着17:40 トータル10時間50分 約15.7km

起き抜けのボケボケなまま、ご来光から戻り、朝食です。かに雑炊とコーヒー、テーブルは霜で凍っていました。風がないので日が照ってくると暖かくなってきました。
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荷物を撤収し、石室を6:50出発です。素晴らしい天気。
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美しい紅葉を見ながら爽やかな大雪山の朝を歩く。7月とは違う景色のお鉢平。
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少し上がったところから。熊さんは歩いていませんでした^^;
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予定通り北鎮岳に到着。登りは朝から少しきつかったけどここを頑張ればあとは下り。予定通り9時に到着してそう思っていました。ここまでは予定通り・・
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さぁここからは未踏のルート、比布岳に向かいます。
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比布岳へのルート、紅葉も所々きれいです。少し雲が多くなってきましたが。
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比布岳へは緩やかな下りと登りという認識でいましたが、思った以上にハイマツや岩に阻まれ、予定外に体力消耗。見えているのになかなか着かない。ここで20分遅れです。
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何とか登頂。頂上は広々としていて、ベンチもあり、おやつ休憩です。出発から4時間ですから、寝不足の身体には堪えます。
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そして未踏の地には見たことのないキレッキレの山肌が待っていました。ガスが止まってる!
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愛別岳分岐。昨年滑落事故で人が亡くなっています。注意看板。正規な登山ルートではないと。
ガスで愛別岳は見えませんでしたが、及び腰で降りていく方がいました。分岐から1時間以上はかかるところです。いつかは行けるのかな。いや、行かなくてもいいかな^^;
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うっすら稜線歩きのルートがみえます。あそこを通るのか・・・!
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近くで見るとザレていないので。まったく大丈夫でした。しかし凍って滑ると恐ろしい感じです。
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紅葉で美しい中に、このような荒々しい山容、大雪山系の奥深さを見ました。
安足間(アンタロマ)分岐から、永山岳と当麻岳ルートに分かれます。裏旭岳や裾合平、沼ノ平方面の紅葉を見たかったので、距離はありますが当麻岳ルートで計画していました。
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安足間岳到着。ここで35分遅れ。
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当麻岳へ向かいます。
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ちょっとモヤってますが、紅葉が美しく、まさに神々の庭という景観。
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当麻岳は頂上標識がないのでよくわからないまま通過、そこから当麻乗越まではアップダウンの道が続きます。ハイマツに阻まれたり、大きな岩場があったり、お鉢周りとは随分違います。13キロの荷物を担いで登るにはバランスを崩しそうでビビった岩場もありました。
当麻乗越(とうまのっこし)までの道がエラく遠く感じ、まだかまだかと焦りも出始めました。到着の時点で40分遅れ、お昼休憩も取れない時間押しです。
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当麻乗越になぜか当麻岳の文字の看板。飛ばされてきたのか誰かが置いたのか、何なんだろうと頭が混乱してきました。
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沼が見えてきたのと、裾合平への分岐、当麻乗越の看板が大きいのでここは当麻乗越で間違いはないと思うんですが。のんびりできる時間はありません。進みます。
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ここからの下りは道も悪くなってきました。思う以上に気を張る下りです。ハイマツ、岩場、泥地のダメージは想像以上に大きかったです。
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この標識でまた混乱、愛山渓まで4.6kmとはここは沼ノ平分岐ではない?
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沼が見えてきましたが、お天気はいまいち。テンションは上がらず。
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木道も出てきてやっと沼めぐりかと安心したのも束の間。天気はいいのですが癒されません。
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ドロドロぐちゃぐちゃ地獄が待っていました。木道を歩けるのは少なく、ほとんどは泥道です。岩もゴロゴロしており、気を抜くことができません。長靴で降りて行った方は慣れている方ですね。
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八島分岐。やっとここまでと思ったら、あと2.6km。この時点で予定より1時間半遅れています。
ドロドロ道が続くのでうんざり気味、下りもきついのでまっすぐ歩くならいいのですが、右へ左へと泥道の岩の足場を選ぶので、疲れが倍増です。足が痛いわけでもなく多少プルプル来ていて、遅いながらも体力的にはなんとか持ちそうですが、精神的に参っていました。
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三十三曲がり分岐に到着。やっとここまで。もう少しだと看板を見たら登山口まであと1.5kmとなっています。愕然としました。ヤマレコやヤマケイ地図から拾った距離では0.6km20分というメモだったのが間違っていたんです。早い人なら降りれるのかもしれませんが、決して平坦な泥道ではない、くねくね曲がってむしろ急な下りです。10時間歩いてきて最後にまた誤算ではもう泣きたい。
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もう飽きた、もうヤダ、もう勘弁してくださいとブツブツ言いながら歩いていたら、神様が現れました!登山道の整備をしている方が、頑張ってくださいと声掛けしてくれたんです。独り言聞かれたかなと焦りつつ、日没が迫ってるので焦ってますと言ったら、大丈夫ですよって言ってくれたことで、なんだか救われる。まぁまさか本当に日没になってしまうほど遅い歩みだとは思っていなかったんでしょうが、到着時にはどっぷり日没になってしまいました。当初の予定よりも距離が1キロ計算ミス、下りといえども悪路で1時間40分オーバーの到着。

永山岳を周るよりも3キロほど距離は増えますが、沼と紅葉のためにと遠回りしましたが、予想外のドロドロぶりにかなり精神的に消耗しました。距離と時間の計算のミスも大きく響きました。ヤマレコの距離も編集できると聞いてびっくり、うのみにはできないのですね。大雪山ルート情報では八島分岐以降はグレード2軽登山ルートになっていたのですが、下ってみればどこが軽登山だ!とワナワナしましたが、自己責任ではあるので、反省の多い山行となりました。
ドロドロしていない時期にまたチャレンジしようと思います。

後日談。黒岳石室とトイレが次の日23日には閉鎖してしまったとのことで、まさにギリギリセーフで好天時にテンバを利用することができました。感謝です。それにしても、あんなに距離を歩いたのに、次の日から体重が2キロ以上増えてびっくりして調べたら、水分を逃がすまいと身体がセーブしてため込んでしまうそうで、1週間くらいしたら戻るというネット情報が。体脂肪は減ったのですが体重が戻らず8日くらいでようやく戻りました。筋肉痛も1週間かかりました。せっかく減った体脂肪、戻らないよう気を付けなくては^^;久しぶりの縦走は大変でしたが貴重な体験でした。星、空はキレイだったなぁ~[ぴかぴか(新しい)]


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えすぷれそ

お鉢巡りくらいの軽いノリで歩けるところかと思ったら全然違うんですね・・・泥道は時間も体力も奪われますよね。
お疲れ様でした。
by えすぷれそ (2020-10-10 14:55) 

なお

えすぷれそさん、コメントありがとうございます。
先日は大変失礼しました^^;SSブログ移行した際、niceやコメントを頂いた時のお知らせメール設定も外れていたようで本当にごめんなさい。直りました^^

ザック13キロ担いでの11時間歩きはなかなか大変でした。えすぷれそさんの健脚でしたらすいすいっと歩けると思います^^それにしても燕岳、素晴らしかったですね。アルプスは憧れます!いつかイルカさんに会いに行きます!
by なお (2020-10-10 22:20) 

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