聖なる国 日本

ジェロニモの聖地・パワースポットのプログ。

長野県【新海神社】君の名は

2019-12-21 | パワースポット
  • 【新海三社神社】


    新海誠監督 映画「君の名は」に登場する

    宮水神社のモデルになったという神社。

    長野県佐久市田口宮代2394



    映画のカットシーンのようだ。

    映画とは逆に、佐久は過去に湖の底にあったのでは?
    と、感じるほど寒々としていた。



    そう感じたとおり、この地方の伝説では塞き止め湖があったという。

    ダイダラボッチが塞き止めていた岩を裂いたことで下流を開拓したため、

    裂く=佐久

    という地名になったとの伝承もある。




    諏訪大社の春社のような雰囲気がどことなく漂う。

    同様にタケミナカタの神を祭っている。



    新海神社とも言うが、新海三社神社といい拝殿の後ろに三社の本社が祭られている。

    【東本社】興波岐命(オキハギノミコト)
    【中本社】建御名方命(タケミナカタノミコト)
    【西本社】事代主命(コトシロヌシノミコト)誉田別命(応神天皇)

    誉田別命(応神天皇)は源頼朝により相祀された比較的新しい神様。新海神社の創建は不明だが、周辺の古墳群は古代を感じさせる。





    三重塔は室町時代に創建されその後、武田信玄が再建した。




    東本社の御祭神、
    興波岐命(オキハギノミコト)は【中本社】建御名方命(タケミナカタノミコト)の息子で佐久地方を拓いた祖として祭られている。
    開拓者ダイダラボッチではなかった、、




    【絹笠神社】
    拝殿の北東側(鬼門)にある小さな社。

    絹笠神社とは蚕の神様。


    蚕の神様は、神話では殺された神様の体から、麦などの五穀と蚕が生まれたとされていて、タケミナカタよりは古い神様だ。(蚕は地方によってはオシラサマとも呼ばれている、オシラサマ=千と千尋の神隠しで千と共にエレベーターで上がった物言わぬ神様)







    南東(辰巳)の方角には御休岩が祭られている。




    どちらも新海神社の境内にありながら、雰囲気が違う。

    遥かな歴史と、穏やかさを感じる。

    「帰りたくなくなる神社」という話しは聞いていたが、

    本当にそのとおり、心が落ち着き、穏やかな雰囲気を感じていたいという気持ちになる。グランディングが心地好い。

    ふと、気づくと誰もいない神社に(気温2度)二時間もいてしまった。






    創建よりも古くから、この場所に土着の神々たちが祭られていたのかもしれない。






    新海神社がある佐久市の地名の語源は、古い土着信仰である蛇神信仰の

    【ミシャグチ神】が、ミサグチとも言うため

    =御佐久地(ミサグチ)が紀元であるとの説もある。


    新海神社の新海は「新開」とも記され、

    新開氏は新羅系の開発者のことで、秦氏の秦河勝の末裔とも。


    新海神社とミシャグチ神との関係は不明だが、古代、出雲を追われて東へ逃れていった蛇神を信仰する民、山から山へと渡り歩いていた製鉄の民の足跡が重なり偲ばれる。



    ◇◇◇◇製鉄の民◇◇◇◇



    【ミシャグチ神】は古代の神アラハバキと同様、縄文時代にまで信仰が遡る古い神様だ。

    アラハバキとミシャグチ神とを同じとする考え方もある。

    タケミナカタが出雲の国譲りで、この地方(長野県)に逃れてきて諏訪大社(長野県諏訪市)に祭られてからも、タケミナカタと共にミシャグチ信仰は続いている。

    古代の製鉄の民、

    自給製鉄をするには、斐伊川、斐川(氷川)、千曲川(信濃川)等、砂鉄が取れる川が近くにあることと、製鉄の火力ために木が豊富な森林が必要であり、比較的小規模な製鉄の民たちは山から山へと渡り歩いて、製鉄を続けていた。

    ある程度木を伐採しつくす前に森林の再生力を残し、山が豊富な日本列島を東に東に移動していった。


    長野県の製鉄に関する考古学は遅れてるらしいが、佐久でも遺鉄や木炭窯が発掘されていて何れは製鉄遺構そのものが発見されることが示唆されている。



    学術的なことはさておき、、


    最初にやってきた最古の製鉄の民達はアラハバキを信仰し、

    オロチ族、モリヤ族など、

    ミシャグチ神を信仰する製鉄民族があらわれ、

    最後にやってきたのがタケミナカタだったのだろう。


    時代をおってやってきた少数部族達を、

    この地で抱き続けてきた神々がいる。



    日本神話には登場しない、古代の神々の存在を忍ぶ聖地。


    (もしも、製鉄炉の跡に神社が建てられていたとしたら遺構が発見される事は無いかもしれない(*_*;)


    ※製鉄部族
    【もののけ姫】に出てくる、山の中にタタラ場を作り、製鉄を生業とする少数部族。

    砂鉄と木炭を使ったタタラという日本独自の製鉄をする。山から山へと渡り歩き、「山人」(ヤマト)とも呼ばれる。


    砂鉄が取れる川は、しばしば龍や蛇になぞられて蛇神信仰と結びつけらることが多いが、製鉄の民と共に蛇神信仰も東へ東へと連なっていった。




    新海神社駐車場の道祖神

    災厄が入ってこないように路傍に祭られる道の神。
    猿田彦とアメノウズメの男女1対で祭られていることが多い。出雲には祭られていない。



    このまま製鉄の民の足跡を周り、いつかは

    石川県珠洲市(すずし)の須須神社まで行ってみたい。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿