医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

精神・人格異常(その14) 前田恒彦・大坪弘道・佐賀元明の場合

2019年01月28日 | 神経

日本型組織の病を考える (角川新書)

村木厚子さんは本書で、日本型組織の病と表現していますが、私は日本に限ったことではなく、精神・人格障害という病なのだと思います。

前回、厚生労働省の官僚が労働者の給与額のデータを意図的に改ざんしていた問題について、アスペルガー症候群は想定外のことが起きるとパニック状態になり、そんな事をして損することはあっても得することにはならない突拍子もないことをすると書きました。

今回のことでは、「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」を思い出します。
この事件の犯人たちは、間違いがわかった時に、素直に謝ればよかったのですが、パニックを起こして、「誤ってデータを書き換えた過失であった」とか、「主任検事からは意図的でないと言われた」などと言って誤魔化し、自らの罪に対してしらを切り続けました。

優秀な人たちは、幼少の頃から「凄い」と評価されていて、過ちを犯した事も少なく、過ちを犯した時に「謝る」といことに慣れていません。

私はまた、あの事件を思い出しました。

東芝の悲劇 (幻冬舎文庫)

東芝を崩壊に導いたのは西田厚聰(早稲田大→東大大学院)、佐々木則夫(早稲田大)、田中久雄(神戸商船大)の3社長です。

西田は2006年に米原発メーカー、ウエスチングハウスに6600億円を投じて買収しましたが、その経営はボロボロでした。そこに東日本大震災が起きて安全基準が大幅に厳格化されたことで、原発の建設コストが大きくなりました。本来ならここで損失を発表して投資家や社員に「ご免なさい」と誤れば良かったのですが、この3人はそうはしませんでした。

業界で「マスキング」と呼ばれる、パソコン部品を外部の組み立てメーカーに実際の価格の4~8倍の価格で売りつけ、その収益を利益として計上し、組み立て終わった製品を買い戻す時にマスキング額を上乗せして相殺する方法があります。決算期末に大量に部品を売って利益を出せば、その時は利益が出ているように見えます。決算期をまたいで買い戻す時には損失が計上されますが、期末にはまた大量の部品を法外な値段で組み立てメーカーに押し付ける。これを繰り返せば、決算期末の業績だけを見ている投資家に儲かっているように見せかけることができます。

法廷の場に及んでも西田は「東芝の信用を毀損させていない」と言い、佐々木は「頑張れと言っただけで、不正をやれとは言っていない」と言い、田中は「「コストを全額開示せよ」という監査法人の要請を拒否しました。

「俺たちは悪くない!」と叫ぶ3人の姿は、「醜い」を通りこして「滑稽」ですらあります。

私たちは、こういう人間を早い段階で「人格障害」と診断し、人の上に立たせてはいけないのです。


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