炎天下 年中無休の 風呂覗く(秦野・権現山) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

……一句(^ ^)

 

 

 

熱海のホテルに大被害をもたらした例の台風、

あれが日本に来るより前の話で、ちょうど猛暑最盛期だった頃ですね。

ここは秦野駅から権現山に向かう途中。

あまりの暑さに加えてこの頃は雨がほとんど降らなかったため、

川の水がほとんど枯れてしまっています。

 

 

 

 

 

 

35℃を優に超える炎天下。まっ平らな公園を歩くだけでもしんどいのに

山道を登るというのは正直酷です。というより推奨しませんw

ほとんど樹木に覆われているので、直射日光を浴びずにすむのは嬉しいですが

どんどん身体から水分が抜けていくのがわかりました。

 

山頂に自販機はありませんので、登山道に入る前に500ペットボトル3本塩タブレットを購入。

正直、タブレットがなかったら飲み物が足りなかった可能性もあると思います。

 

 

 

 

 

 

昆虫の好むヒヨドリバナ(右)と、キアゲハの姿が(左)。

キアゲハの方はちゃんと上から撮りたかったのですが

そこは野生昆虫。思い通りに動いちゃくれません。

花で吸蜜中なら、上手くすれば素手でも捕獲できるのですが

そうでないなら網がなければ絶対捕まえられません。

 

 

 

 

 

もしかしたら植栽されたものかもしれませんが

1株にすごい数の花を咲かせたヤマユリが。

散策路から逸れていたので近づくことができませんでしたが

それはそれは豊かな香りだったことでしょう。

 

……あまりにも香りが強いので人によっては結構鼻に来ます(汗)

ましてや炎天下で疲弊していたら卒倒する恐れもありますので要注意。

 

 

 

 

 

山頂の鳥見小屋へ。

以前も書きましたが、この奥に大きな水鉢があり

知る人ぞ知る鳥の楽園となっています。

 

 

 

 

 

覗いてみると、既にメジロの大群が。

この写真ですと5羽写っていますが、実際はこの倍はいたはず。

彼らの中にも順番待ちの概念があるのか、交代で水浴びをしていました。

 

 

 

 

 

シジュウカラ(左)とメジロ(右)。

……でいいんですよね? 左がなんかちょっと違うように見えたので……。

 

にしてもこれ、激しく逆光ですね……。

これでも角度を微妙に変えながら、極力光の入らない角度で撮ったのですが

何せ観察窓が限られていますので、やはり限界がありました。

水鉢と観察窓の位置関係を考えると、ここはやはり午前中がおすすめですね。

 

 

 

 

 

鳥の水浴び場……つまりバードバスなわけですが、

絶えず中央から水が湧き出しているため、水が濁ることはなく、

そして恐らくは熱くなることもあまりないものと思われます。日陰ですしね。

 

写真は、言うまでもなくヒヨドリです。

この日水浴びに来ていた中では恐らく一番大きな鳥だったかと。

頭から思い切り水を被ったのか、ずぶ濡れでした。

 

 

 

 

 

あ、しまった。もしかしたらこっちの方が大きかったかも?

 

特定外来種で、ここ数年で明らかに増えてきているガビチョウ

当然鳥ファンの間でもすこぶる評判が悪く、

後から訪れたベテランウォッチャーの方も「こいつはイラネ」と1枚も撮りませんでした。

 

 

 

 

 

最終的に、一度に最も多くの鳥が集まった場面。

シジュウカラとメジロしかいないのがちょっと残念。

本当は近くにヤマガラもいたんですが、1羽しかいなかったためか遠慮してしまい

この日はなかなか水鉢に降りてきませんでした。

 

 

 

 

 

これは何か? 撮った瞬間には全くわからなかったのですが

どうやらキビタキの幼鳥ではないかというアドバイスをいただきました。

写りが非常に悪いです。せめて午前中だったらなぁ……。

テニス後に足を運ぶとどうしても午後になってしまうもので、難しいです(汗)。

 

 

 

 

 

鳥見小屋にて。一応、ここに描かれている内、ホオジロ以外は撮影できました。

本当はムシクイ系の新顔(本ブログは夏鳥の撮影記録が少ないので)を撮りたかったのですが

どうやら真夏ではなく、9月くらいの方が目にする機会が多い模様。

あと1ヶ月位したら、もう1回、今度は朝から張り込みしてみましょうかね……。

 

 

 

 

 

 

鳥の聖地で、バードウォッチングの合間にポケモンを探す……。

関東広しと言えど、こんなことをしている輩はそうそういないでしょう(汗)。

しかし実はココ、結構美味しい収穫のあるスポットで、前回は麓でラプラスが、

この日にはレア度の非常に高いヨーギラス(右写真)が出現しました。

 

過去、私がヨーギラスに遭遇したのは

舞岡公園で3度厚木七沢森林公園で1度の計4回。で、今回が5回目

共通点として、いずれも平地ではなく傾斜地であることが挙げられます。

原作での分類が「岩肌ポケモン」ですので、

そういう険しい立地に出現するようプログラムされているのかもしれません。

(ラプラスは首長竜チックな外見の通り海を好むので、前回ここに出たのは完全な偶然です)

 

 

 

 

 

山頂の木から飛び出していた、変な形で固まっている樹液。

何でこんなミミズのような形状に?(謎)

 

 

 

 

 

自然豊かな山だけに昆虫の数もなかなか豊富なのですが

嬉しいことにここでクルマバッタに遭遇しました。

都心ではほとんど見かけなくなってしまいましたが

この日は何度かすれ違いましたので、ちゃんと定着しているようです。

 

他だと八王子か宮ヶ瀬位でしか見たことがない、

知名度は高いけれどレア度も高いバッタ。絶滅危惧種とまでは言えないものの、

生息地がこの先も健全に保たれることを祈るばかりです。

 

さらに、山道ではもっと驚く出合いが……↓

 

 

 

 

 

なんとオオムラサキまで出てきてしまいました。

全くの想定外で、まさかこんなところで会えるとは夢にも思っていませんでしたが

後でWeb検索しまくったところ、ここで出ることは結構有名な模様。

実際、この日も1頭ではなく、複数の個体を撮影することができました。

 

国蝶であり、環境省からは準絶滅危惧種に指定されているだけに

情報公開はやや躊躇いましたが、最早方々の媒体で生息情報が公開されているので

隠す必要性を感じず、公開するに至りました(具体的な場所までは教えられませんが)。

もちろん貴重なチョウですので、捕獲は極力控えてほしいところ……。

捕るのではなく、撮って楽しんでいただきたいものです。

 

ただ、基本的に木の上にいることが多いので、鮮明に撮影するのはとても困難。

上の写真が一番マトモな写りでした。これでも去年撮ったのに比べればまだマシだったり。

 

 

 

 

 

もういっちょ。上の写真とは別の個体です。

逆光+下からの撮影なので、肝心の紫色の部分が全く見えません(汗)

 

上記の通り次回は9月頃に訪れる予定ですが

時期的にその頃にはもう成虫はいなくなっている可能性が……

まあ、会えたらラッキーくらいの心積もりで行きましょう。

 

 

 

 

【7/22 秦野・権現山で撮影した生きもの】

鳥類・・・エナガ、ガビチョウ、カルガモ、キジバト、キビタキ(メス)、コゲラ、シジュウカラ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ

昆虫類・・・アカボシゴマダラ、アブラゼミ、イボバッタ、オオヒラタシデムシ、オオムラサキ、オンブバッタ、キアゲハ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、クロアナバチ、シオカラトンボ、ジガバチ、ジャノメチョウ、ショウリョウバッタ、タンザワフキバッタ、ツチイナゴ、ニイニイゼミ、マメコガネ、ヤマトシジミ

その他・・・ミスジマイマイ

 

 

【7/22 秦野・権現山で捕獲したポケモン】

アーボ・・・1

イーブイ・・・2

イシツブテ・・・1

ウソッキー・・・1

カモネギ・・・1

キノココ・・・1

キバニア・・・1

コイキング・・・1

ココドラ・・・14

コダック・・・1

ジグザグマ・・・5

ズバット・・・2

タマザラシ・・・1

チルット・・・3

トサキント・・・1

ニドラン♀・・・2

ニョロモ・・・1

ピカチュウ(パリピ)・・・1

ヒマナッツ・・・1

ヒメグマ・・・2

ホエルコ・・・1

ポワルン・・・1

マダツボミ・・・2

ヤミラミ・・・1

ヨーギラス・・・1

 

≪総括≫

特筆すべきは、やはりココドラの捕獲数が多いことでしょうか。

このポケモンはヨーギラスと同様に傾斜地に出現しやすい傾向があるようです。

実際、巣に指定されていなくてもUP・DOWNの激しい神奈川の公園では

結構な確率で出現します(元々の素の出現率が低くないこともありますが)。

まあポケモン狩りをするようなスポットでないことは確かですが

鳥待ち中にちょっと起動してみると、思いがけない収穫があるかも?