覆水盆に返らずの一歩手前(新横浜公園+α) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

前回の渡良瀬編にミコアイサのオスが登場しました。

過去、私がオスにエンカウントしたのは

多々良沼、つつじヶ丘公園、渡良瀬遊水地の3ヶ所のみ。

それも写りが非常に悪く、苦々しい思いをしておりました。

 

 

 

 

他のバードウォッチャーの皆様がUPするミコアイサの写真を見るたびに

何度穴があったら入りたい気持ちになったかわかりません(闇)。

 

 

が、そんな私にもチャンスが訪れました。

近隣も近隣である新横浜公園にて、ミコアイサが飛来しているという情報が

ネット上に多数出回り、実際私も1月中旬に赴いて撮影に成功したのです!

ところが、疲れていたのでその日の内にPCに取り込むのをすっぽかし

そうこうしている内に仕事でもカメラを使うことに。

で、撮影用にカード用量を確保するため……あとはもう説明しなくてもわかりますね(呪)

 

 

 

 

 

ミコアイサの写真は消滅したものの、相手はあくまで冬のカモ。

春になるまでよほどのことがなければ同じ場所に留まるだろうと予想し、

新横浜公園に再び足を運びました。

 

しかし、天気が悪い(1月に雨が降ったのは多分この日だけ)ばかりか

冷たい風まで吹き出し、バードウォッチングには最悪のコンディションに。

カモ類は比較的天候の影響を受けにくいのですが

それでも体感温度が下がれば表に出てきにくくなるものです。

 

実際、この日もカモの数が非常に少なく、早くも地雷臭が……。

 

 

 

 

 

仕方なく公園の周りを一周しているところ。

これは橋の上から撮影したものです。

 

運動場が広い川沿いの公園ということで境川遊水池公園に似ていますが

あちらよりも一層レジャースペースとしての色が濃く

こんなところにミコアイサが来るなんて結構貴重なことのはず。

それだけにせっかく撮った写真を消してしまったのが悔しくてならず、

川沿いを歩きながらブツブツ自虐的な文句を呟いていました……陰気でスンマセン。

 

 

 

 

 

そういや昔、鬱病を患っていた友人が

「天気が悪い日ほど気分が落ち込む」って言ってましたっけ(呪)

 

ちなみに上の画像は公園の中ではありません。

すぐ横を流れている鶴見川です。こちらにもそこそこ水鳥は来るのですが

せいぜいいるのはサギ類やカイツブリくらいなもの。

河川敷には下りられず鳥との距離も離れているので

ここでバードウォッチングを試みるのはおススメできません。

 

 

 

 

 

 

一周回っても何の成果もなく、再び新横浜公園内に戻ってまいりました。

 

ちなみに池のすぐ傍には菜の花が植栽されているらしく(左写真参照)

園路沿いにずーっと植え込みが続いているので、踏まないように気をつけましょう。

右は、2017年の例の都市緑化よこはまフェアで作られたボーダーガーデンです。

こんなシーズンなので色褪せていますが、多少冬の野原っぽくはなってきています。

 

相変わらず鳥の出が悪く、ミコアイサの気配もナシ。

とうとう諦めて早めに切り上げようかと思ったところ……。↓

 

 

 

 

 

 

!!

 

 

 

 

 

やっと!やっと出てきてくれました。ミコアイサのオスです。

ちなみにこの写りが、過去のオスの写真の中でも一番良い写り。

カメラがアレなのでどうしても他のウォッチャー様のようにはいきませんが

しっかりすべての模様が確認できるくらいには撮れました。

 

天候が悪かったためか他のウォッチャー様は殆ど来ておらず、実質独り占め。

ただあちらもある程度の警戒心は備えているのか、

岸辺に近づいてきてはくれませんでした。

例の消去してしまった日の撮影でも、大体距離はこんなものでしたので

これ以上を要求するのは酷といえるかもしれません。

 

 

 

 

 

キンクロハジロなどがやるように、お腹をかいかいするミコアイサ。

左にいるのはわかりにくいですがメス。

なお、キンクロハジロやスズガモと同様、このカモも潜水をします。

ゆえに結構頻繁に動くため、カルガモなんかと比べると撮りにくかったり。

 

 

 

 

 

交差するオスとメス。なお、メスの方が数が多く、3羽ほど確認できました。

浮間公園での前例なども考えると、元々この鳥はメスの方が多いのかもしれません。

 

通りかかりの家族連れから何を撮っているのかと尋ねられたので

ミコアイサの写真を見せたところ、「こんなのいるのか!?」と結構な驚きっぷりでした。

特にお父様の興奮ぶりが印象的でよく覚えています。

たまに感覚が麻痺してしまうことがありますが

普段バードウォッチングなどしない人にとってみれば

こんなパンダみたいなカモが現実に、しかも横浜にいるとは夢にも思わないのでしょう。

できれば多くの人に、こういう鳥が案外近くにいるのだということを知ってもらいたいところ。

そうした経験から、意外と豊かな首都圏の自然に気づいてもらえれば幸いです。

 

なお、この鳥の飛来については既にWeb上に相当情報が出回っている一方

頑なに隠そうとする人もいると聞きます。が、最早隠す意味を感じられず

そもそもミコアイサは都心では珍しいものの、時には皇居に来たりもするし

郊外であればそこそこの確率で見かけるカモですので

今回は思い切り公園名を出してしまいました。オジロビタキの時とは違って。

 

 

 

 

 

帰り際、集団でサークルを描くハシビロガモたちの姿が……。

つがいでやっているシーンは何度か見たことがありますが

集団というのは多分初めてです。

 

 

 

 

 

ポケGOも起動しましたが、新横浜公園はポケストップが少ないため

正直狩りにはあまり向きません。特に水鳥の出る池沿いには全くストップがなく

素直に携帯を封印して鳥探しに集中した方が利口でしょう。

 

 

 

 

少し時間が余ったので、横浜線でみなとみらいの方まで。↓

 

 

 

 

 

 

関内駅から山下公園の間の日本大通(にほんおおどおり)

ここも例の緑化フェアの際に花壇の植栽がリニューアルされ

以降は通年で何かしらの花が見られるようになりました。

 

でも、だからってまだバラが咲いているのはちょっと……(右写真)。

※しかも花形が中途半端にきれいという

 

 

 

 

 

山下公園にて。フェリーの停泊する大さん橋と

その手前に浮かんでいるスズガモの集団。

海に浮いている黒い点は全部スズガモです。無論、氷山の一角。

この時期の山下公園では毎年相当数が観察できます。

 

一方、風が強かったせいか知りませんが

常連のユリカモメがなぜかこの日は1羽も見られず……。

そういえばクリスマスに来た時にも例年より見かけなかった気がします。

ツグミじゃないですが、もしかすると今冬は全体的に少ないのかもしれません。

 

 

 

 

 

夕暮れの噴水。冬の花で彩られ、華やかさを失いません。

 

でも、やっぱりまだバラが咲いているのはちょっと……(汗)

ここでエネルギーを使い果たして初夏に咲かなくなったりしないことを祈ります。

 

 

 

 

 

帰りに中華街を通過。アヒルの行き着く先です(邪)。

私は鳥観察後でも普通に焼き鳥も鴨南蛮も北京ダックも食えるタイプですが

北京ダックは予算的な理由で食えませんが

中には絶対そんなことできないという方もいらっしゃるとのこと。

今後、仮にリアルでバードウォッチャーさんとご一緒することになった際には

食事には少し気を使った方がいいかもしれません……。

 

 

 

 

【1/26 新横浜公園&山下公園で撮影した生きもの】

アオサギ、オオバン、オカヨシガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、コガモ、スズガモ、ダイサギ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、バン、ホシハジロ、ミコアイサ、ムクドリ

 

 

【1/26 新横浜公園で捕獲したポケモン】

アサナン・・・1

アチャモ・・・2

アノプス・・・1

キノココ・・・4

キバニア・・・1

キャモメ・・・2

ケムッソ・・・3

コダック・・・4

ジグザグマ・・・3

スバメ・・・8

ソルロック・・・1

タネボー・・・3

タマザラシ・・・3

ナエトル・・・1

ナゾノクサ・・・2

ナックラー・・・1

バネブー・・・5

ヘイガニ・・・1

ホエルコ・・・1

ポワルン・・・2

ミズゴロウ・・・2

ヤジロン・・・1

ヤミラミ・・・2

ラクライ・・・1

ラブカス・・・3

リリーラ・・・1