ピンクのじゅうたんにはなりませんが……(田島ヶ原サクラソウ自生地) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

シバザクラじゃないので、まあそこは妥協しましょう(汗)。

一応場所によっては、俯瞰でもピンク色を楽しめるところはあります。↓

 

 

 

 

 

昨年も紹介しました、田島ヶ原のサクラソウ自生地

先日もサクラソウ開花前に一度紹介していますね。

秋ヶ瀬公園と彩湖・道満グリーンパークのちょうど中間に位置しており、

即ちここは3つの自然スポットが荒川沿いに連なっている形となります。

 

大型河川の河川敷だけに、左写真のように水門もあり、

その近くにはヨシガモがまだ集団で残っていました。(右写真)

 

 

 

 

 

上方からでかなり距離もありましたが、結構鮮明に撮れました。

顔のメタリックグリーンが美しいカモですが、

メタリックゆえにこういうピーカンの時は、

角度によっては色が飛んじゃったり真っ黒に見えたりして

きれいに撮るにはちょっとしたコツと運が求められるんですよね……。

 

 

 

 

 

さて、サクラソウですが。この日はちゃんと開花していました。

蕾状態のものはほとんどなかったので、ちょうど最盛期だったのではないかと。

上記のとおり、どこぞのシバザクラみたく一面ピンクになることはありえませんが

かといって数株程度しかないというわけでもありません。

背は低いですが、俯瞰でもわかるくらいに多数が開花します。

 

 

 

 

 

 

左写真を見るとわかるとおり、ノウルシと比べると明らかに背が低いですが

花がピンク色でよく目立つため、まったく見つからないということはありません。

右写真のように散策路沿いにも結構生えているため、接写も難しくないでしょう。

 

 

 

 

 

仕事前の早朝に撮影したため、まだ朝露で濡れています。

江戸時代より園芸用植物として人気が高かったそうですが

この花色や形なら、それも納得というものです。

 

「そんなに言うほどきれいか?」 という意見もあるかもしれませんが

園芸用の花壇でなく野生の花々と比較すると、やはり際立って美しく

人気が高いのもわかるなという気がします。

この時期の山野草といえばシュンランだのヒトリシズカだのと

地味なタイプのものが多いので、その美しさが際立ちます。

 

 

 

 

 

上のアングルから撮影。

ちなみにこれは柵のすぐ近くにあるものを上方から撮っただけで

ドローンを使ったわけじゃありません。(ドローンの使用は禁止されています)

 

 

 

 

 

 

サクラソウのみならず、本家サクラの木もちょうど満開だったので

やはりヒヨドリ(左写真)が蜜を求めてやってきました。

逆さ吊りのような状態ですが、これでも問題なく食事できる模様。

メジロと比べると体が大きく重いので、枝がしなってこうなってしまうことは多々あります。

 

右はホオジロです。秋ヶ瀬公園も含め、この界隈ではよく見かけます。

 

 

 

 

 

 ( ゚д゚ )「こっち見んな」

 

まだ冬の小鳥が残っているんですよね。

他にもアオジを数回見かけました。

 

 

 

 

 

モズも出現。これは渡り鳥というわけではありませんが

春を過ぎると途端に撮影機会が減ってしまいます。

 

 

 

 

 

上に書いた通り、まだサクラ(ソメイヨシノ)が普通に咲いていました。

しつこいかもしれませんが本当に今年は開花期が長いですね……。

 

 

 

 

 

奥の方の一角には、結構サクラソウ密度の高いエリアもあります。

サクラとサクラソウのコンビネーションは秀逸ですが

これがいつでも見られるかというと、運次第ですね……。

こんなふうに見事に花期が重なることなんて珍しいようですから。

 

 

 

 

 

よく見ると、花色が微妙に異なっていますね。

園芸品種だとひらひらレースみたいになっていたり白かったりと

結構変化が目立ちますが、自生種でもこういう色・形の変化があります。

 

こういう多様性があるのも自然が豊かであることの証拠ですが

毎年これだけ多数の株が開花するのは、花粉を運ぶ昆虫がいるからこそ。

特にマルハナバチというハチが貴重な媒介者になるそうです。

そういうわけでこの界隈で昆虫類を見かけても、いじめないであげましょう(汗)

 

 

 

 

 

これはアリアケスミレというそうです。自生地の一角に生えており、

ご丁寧に近くにプレートまで立ててありました。

自生地は基本柵にさえ入らなければ自由に散策できるのですが

相手は自然に生える山野草。思いがけず歩道にはみ出て咲いてしまうこともあります。

そういうわけで、歩道であっても足元には注意した方がいいかもしれません。

 

 

 

 

 

あーっと、上空にオオタカが……。

ちょうどこの時通りかかりのおっちゃんとサクラソウの咲き具合について会話してて

ピントを合わせる機会を逸しました。勘弁してよおっちゃん……(八つ当たり)。

 

 

 

 

 

ちなみに毎年、サクラソウ祭りというイベントが開催されています。

江戸時代から親しまれてきた桜草を愛でる……というと固い印象がありますが

確かに作出されたサクラソウの展示等もあるものの、

基本的には親子で楽しめるフランクな感じの催しです。

上の看板を見れば何となく納得いくんじゃないでしょうか(爆)。

 

このあと幕張で仕事があったため、早めに切り上げて移動しました。

その後、時間があったので谷津干潟に寄りましたが、そちらはまた後日お送りします。

 

 

 

【4/13 田島ヶ原サクラソウ自生地で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アオジ、オオタカ、キンクロハジロ、シジュウカラ、ツグミ、ツバメ、ホオジロ、ムクドリ、モズ、ヨシガモ

昆虫類・・・ナナホシテントウ

 

※仕事前だったのでポケGOの記録はありません(しかし谷津干潟編では……)