ここはギリギリ群馬県だから“首都圏”ってことでOK?(軽井沢・1日目) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

もう随分昔のことにすら感じる、GWの10連休。

最後の2日間に実家に連れられて軽井沢旅行に行ってきました。

「首都圏生きものめぐり」としては番外編っぽい感じですが

さすがに去年の台湾に比べりゃまだ日本だし、身近に感じますかね(汗)。

 

なお、家族とは完全に別行動です。

(徒歩での移動距離がべらぼうに長いのでついてこられない)

 

 

 

 

 

駅前ロータリーの電線に止まったイワツバメ

こうして全身を押さえられたのは何気に初めてです。

(普段は飛びっぱなしなので)

 

 

 

 

 

 

まず、軽井沢レイクガーデンへ。

仕事でつながりのある所なので詳しくは触れませんが

人口の湖を中心に四季の園芸・野生植物が楽しめる

とても美しいガーデンです。

 

軽井沢は高地のため、首都圏より開花期が大分遅れます。

5月初頭の時点でまだサクラが満開で、ミズバショウも咲いていました。

 

 

 

 

 

スイセンを手前に据えて。異国情緒を感じさせる風景です。

レイクガーデンはバラも美しいのですが、上記のとおり開花期が遅れるので

ちょうど今くらい(6月上旬)からバラが咲き始め、

この先真夏に入っても花を楽しめます。

 

また、彼方に浅間山の見えるポイントがあります。

 

 

 

 

 

上空にノスリの姿が。羽がボロボロですがちゃんと飛んでいました

山と森が基本となる軽井沢ですので、

この手の鳥が出てくるのも必然と言えるでしょう。

むしろ、もっとレア度の高い種がいても不思議じゃないかも?

 

 

 

 

 

レイクガーデンを後にして、一旦軽井沢駅に向かう途中。

開花中のサクラに止まるのはコムクドリ。珍鳥というほどではないものの

首都圏だとあまり見る機会がなく、

私も前に東京港野鳥公園で1度撮ったことがあるだけです。

(そのため、新顔登録はできなかったりします)

 

この鳥、名前の通りムクドリの仲間なのですが

頬に赤い紋があるためか、むしろヒヨドリによく似ていますね。

 

 

 

 

 

 

駅に向かう途中です。高いビルがないので非常に開放的。

ただ、駅まで5kmくらいあるので本来であれば車で移動するべき(汗)

といってもバスの本数が極端に少ないため、

体力温存を考えないのであれば、歩いてしまった方が早い場合もあります。

 

 

 

 

 

角度・写りがちょっとよろしくないですが、これはコガラですね。

黒い水泳キャップのような模様が、このアングルからでもわかります。

 

 

 

 

 

ちょっと広い歩道。道幅に余裕があるため、

片道でも両サイドから挟むように花壇が設えられています。

スペースの限られている都心部ではなかなかできることじゃありません。

 

 

 

 

 

 

駅前に戻ったところ。アウトレットモールができたこともあり、

この辺は結構賑わっています。今と違ってまだ大して暑くなかったものの

さすがに5km歩いては熱もたまるので、栗ソフトを食べ歩きます(右)。

しっかり栗の風味があり、モンブランよろしく甘露煮が乗っかっています。

 

ここから、先に家族が行っている宿泊先に向かったのですが

車に乗っても1時間以上かかる遠距離ゆえ、ここは素直にバスを利用します。

 

 

 

 

 

とはいえ、宿泊先に直行できる便が16時の時点でもう無く、

約2km手前の鬼押し出し園止まりのバスしかありませんでした。

ここからは徒歩しかありませんが、よりによって最短距離を行くルートは

実質高速道路のような扱いで(有料)、歩くことができないという始末。

車のない貧乏人が軽井沢なんか来るなというのか恨畜生

 

仕方ないので、ペンション街を通過する山道を歩いて向かいました。

1.5倍くらい歩く必要があるので本当はすげえ嫌だったんですが(爆)。

 

あ、ちなみに奥に見えるのが浅間山です。

 

 

 

 

 

遠回りを強いられてぶつくさ文句を言いながら歩いていましたが、

そのおかげもあって大きな収穫がありました。

種らしきものをついばんでいるこの鳥は……↓

 

 

 

 

 

おお、間違いありません。

シジュウカラ(四十雀)ならぬゴジュウカラ(五十雀)でした。

図鑑や皆様のブログ等で名前は知っていたものの

直接会えたのはこれが初めてです。

 

遭遇率・・・1

インパクト・・・4 (動き方が独特)

美しさ・・・3

俊敏性・・・4 (エナガ辺りに比べればまだ動きは緩やかな方)

 

 

よく図鑑などにも書かれていますが、この鳥は頭を下にして

木の幹をぐるぐる回りながら下に移動することができます。

実際それに近いシーンを見ることはできたのですが

残念ながら枝かぶりで撮影できず、逆に上るシーンとなってしまいました。

まあそれでも、かなり鮮明に撮れたので文句は言いますまい。

 

ちなみにタイトルにもあるとおり、

ここはギリギリで群馬県(嬬恋村)に位置しています。

(レイクガーデンや軽井沢駅は長野県。軽井沢自体がちょうど県境なんです)

つまり、何の遠慮もなく新顔登録できるということです。

……と言いつつ若干卑怯な気がしないでもないですが(汗)

 

 

 

 

 

足が棒になりそうでしたが、ようやく宿泊先に到着。

すでに大分日が傾いてきています。

なんかヤドリギがたくさんありました。

ヒレンジャクやキレンジャクはヤドリギの実が好物ですが

やはりシーズンによっては群れで飛来したりするんでしょうか?

 

ちなみにこの宿泊先、ロッジ街が森の中にあるため

散策してみるとまた色々な鳥に会えそうな予感。

1日目はもう日没寸前だったため、翌朝に持越しです。

色々面白い出合いがありましたので、次回紹介させていただきます。

 

 

 

【2日目前編に続く】