今日は早朝からご迷惑・ご心配おかけして申し訳ありません。
実は、うちの会社から4年前に出したとあるテキストを
今度改訂してほしいという先方からのオーダーが急遽ありまして
その時最後の編集担当（入稿の責任者）であった私に
入稿データをすぐに用意してくれと出先から電話がありました。
ただ、4年も前の話となると正直記憶がおぼろげで
実際のところは4年前の時点でメディアに焼いて、
データ管理などをしている先輩に渡していたのですが
（その当時は外付けハードがなく、データはいちいち焼いてA先輩に渡していました）
先輩に託していたということ自体を忘れてしまっていたのです。
先輩もその時不在で質問することができませんでしたから
必要なデータが紛失……ということになり大騒ぎ。
電話をかけてきた同僚から責任を追及されたのは言うまでもありません。
記憶がおぼろげな私も、自分が大事なデータをなくしたと完全に思い込み
賠償できるような問題でもなく、途方にくれました。
と同時に、これまで薄給や激務に耐えて苦労して得てきた仕事の信頼など諸々が
4年も前のミス（仮）でいきなり帳消しどころかマイナスの戦犯扱いになることに対し
言い表しようのないネガティブシンキングで脳内が支配されてしまい、ああなりました。
で結論としましては、
今朝出社した先輩のデスクにデータはしっかり保管されていました。
しかも私の筆跡で「重要」とデカデカ赤文字で書かれていたほど。
要するに、超重要データをなくさないよう絶対安全なところに保管していて
その場所を忘れていたという、割とありがちな失態でした（恥）。
（電話を受けた時点で先輩がいれば問題にすらならなかったレベルです）
普通に考えれば、いくら4年も昔のことといえど
再版のありうるテキストのデータを保管し損ねるような重大なミスは
絶対しない自負があったのですが、昨日は会議で雑誌の売り上げの話になり
主に私が編集を担当している雑誌Aについて、売り上げの件はともかく
とにかく広告が入らず、廃刊になってもおかしくないレベルに陥っていることを
データで見せ付けられ、それに加えて入稿が月末に迫っていることもあって
日頃よりも焦りがあり、自信も大きく揺らいでいました。
もちろん会社の業績の件で焦っていたのは同僚も先輩も同じでしょうが
（だからこそ決まりかけた仕事が無になりかねないと重い私を追及したわけで）
主担当として動かしている雑誌が全否定を食らったような錯覚に陥っていた私は
とりわけ平常心を保っていられませんでした。
すぐそこの片付いた引き出しの中にあるデータを紛失したと思い込み
夜のオフィスで独り自責の念に苛まれ、昨日は割と本気で自●まで考えました。
何せこのデータの紛失はうちの顧客の信用失墜に繋がる（と追及されました）し
私がクビになったり賠償金を払ってすむ話ではありません。
そうした中で集中力を欠き、進行中の記事の仕事も手につかなくなりました。
今まで頭をフル回転させてどうにか常識的時間内でギリギリ仕事をこなしてきたため
唐突かつ重大なトラブルに晒されて、平常心を保てる余裕がありませんでした。
トラブルの件だけでなく、溜りに溜まったものが爆発したのかもしれません。
その後、身投げしそうになる衝動をこらえて交番に駆け込み
一通り話を聞いてもらいつつ、どうにか無事に家に帰った私ですが
前の記事でも書きましたとおり、その時は本当に生きものへの興味関心愛着を
一切合財失っていました。気分転換に週末に外出しよう……という気も起きず、
たとえば帰りに浮間公園に立ち寄ってセミの羽化を見てみよう……などという気も
疲れ云々に関係なく、全くおきませんでした。
むしろ「昆虫達は必死に生きているのにお前ときたらｒｙ」的な正論（笑）が
どこからともなく聞こえてくるような感じがして、意図的に拒否しました（闇）。
結局、身投げしたい衝動を抑えてくれたのは、交番のおまわりさんでした。
明日外出する気力は取り戻しましたし、生きものへの興味関心も回復しましたが
人である以上、やはり本当に追い詰められた時に救いになるのは「人」なのかもしれません。
（もちろん、自然や生きものがあることで日常がより豊かになる効果はあるのでしょうけど）
それ以前に考えるべきこととして、とにかく人・金・時間と
あらゆる面で会社に「ゆとり」がないことが最大の原因じゃないかと思います（汗）。
そもそも新人が4人連続1年以内に消えるってどうなのかと。
巷でよく叫ばれる持続可能な社会とやらのまえに
会社が持続可能になるようにしないと本当にまずいです。
真っ当にお金さえ入るようになれば、他も万事解決するんでしょうけどね……。
色々お騒がせしましたが、数日中に新しい記事をUPできるかと思われます。
醜態を晒しておいて甚だ恐縮ですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。