灼熱の炎天下でトンボを探す(国営昭和記念公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

夏の昭和記念公園といえば、トンボの聖地。

イトトンボからヤンマ系に至るまで、数も種類も非常に豊富です。

でも最も多くのトンボが出現するのは、猛暑の続く真夏。

この日もうだるような暑さで、何本飲み物が消えていったかわかりません。

 

 

 

 

 

まだコスモス畑には早すぎますが、花壇には夏の花が咲いていました。

後述のヒマワリを除き、この手の夏の花は1株ごとのサイズが大きくない分

混植によって色とりどりの花壇を演出することができます。

 

以前UPした夢の島公園の記事にも書きましたとおり

最近は真夏に咲く「夏花」の開拓も推し進められています。

 

 

 

 

 

 

一方のヒマワリですが、小輪タイプ(右)のものは比較的元気だったのですが

大輪の背が高いやつ(左)はわかりやすく元気がありません。

暑さのせいなのか、はたまた単に花期が過ぎつつあるだけなのか……。

 

 

 

 

 

 

水辺環境も充実した昭和記念公園。

特に、日本庭園(右)の池周辺はトンボ探しには格好のスポットです。

後述のチョウトンボなども、結構近くで観察できます。

 

 

 

 

 

昨年新顔登録したオナガサナエ

背中の模様などから識別できますが、細かいので図鑑は必須です。

 

 

 

 

 

ご存知、チョウトンボ。相変わらず個体数は結構多めです。

ただし省エネ飛行のせいで翅を休めてくれる機会が少なく

仮に止まっても写真のように翅が傷ついていて美しくないことも……

意外と、クリーンな写真を撮るのが難しいトンボです。

 

 

 

 

 

 

 

交尾→産卵中のギンヤンマ

このトンボをきれいに撮るには、交尾中の個体を狙うのが一番です。

1匹で飛んでいる個体は、チョウトンボ以上になかなか止まってくれません(汗)。

 

 

 

 

 

そして、この公園のシンボル的存在(私見)であるキイトトンボ

昨年は池の畔で結構な数を観察していましたが

今年も見つけるのに然程苦労はせず、交尾中の個体も多く見かけました。

 

 

 

 

 

交尾中には、このようにメスの身体が宙に浮かぶ(?)ことも。

腹部の先端でガッチリ捕まえているようです。

 

 

 

 

 

単体でいたところをクローズアップ。

他のイトトンボと比べると腹部がやや太く黄色で目立つため

とりわけ飛んでいる時には目立ちます。

 

……同じことを前にも何回か書いた気がします(汗)。

 

 

 

 

 

雑木林のオオカマキリ(若)

9月に入るとようやく成熟した個体に会えるようになります。

 

 

 

 

 

 

雑木林の中は、ちょうどギボウシが最盛期でした。

基本的にこういう半日陰環境を好むため、

最近では東京の街中のオープンスペースなんかでもよく植えられます。

(建物の影になり日光が当たりにくいから)

 

 

 

 

 

暑かったので日陰に避難中。

いくら乾燥に強いアマガエルでも、あの暑さでは厳しかったようです。

(暑さと乾燥はイコールではありませんし)

 

 

 

 

 

まだ出てきたばかりの樹液

スライムのようにブヨブヨしています。

私の指で凹んでいるのがわかりますか?

 

 

 

 

 

×暑い

○熱い

 

上のギンヤンマも同じです。

 

 

 

 

 

厳しい猛暑と戦いながらでないと観察できないのは

何もトンボだけに限りません。この時期限定で咲く花もあります。

写真のサギソウ(ラン科)もそのひとつ。

園内で見られるのは自生ではなく、植えられたものです。

 

標高の低い湿地帯を好むらしく、昭和記念公園でもそういう環境に植えられています。

自生の株を一度は見てみたいものですが、

キンランやエビネなんかと比べ物にならないくらい株数が少なく

分布も局所的なので、関東圏内で自生地が残っているのかは微妙です……。

 

 

 

 

 

 

それでも、サギソウを愛でる文化は定着しているらしく

この時期になると昭和記念公園では毎年「サギソウまつり」なるイベントを開催。

植え込みや鉢はもちろん、サギソウをあしらった織物などの展示もあります。

 

自生の株はほとんど目にする機会がない植物ですが

園芸用としてはとても人気が高く、鉢で育てている株は植物園等でよく見かけます。

 

 

 

 

 

途中、いつものように日本庭園で一服。

和菓子のテーマは「残り水(だったはず)」です。

中央のくぼみに、雨上がりの水たまりをイメージして

寒天を流し込んだような感じ。涼しげなデザインが目を惹きます。

 

和菓子のテーマは行くごとに変わるので

毎回チェックするようにしています。

 

 

 

 

 

最後に、ポケGOの狩り場としても優秀なこの公園ですが

夕方になると一部のポケストップやジムが閉鎖されてしまいます。

多分、時間外に不法侵入してくるユーザー等の対策でしょう。

 

やむを得ない対処といえるかもしれませんが

時期によってはイルミネーションなど夜間のイベントも開催される公園なので

そういう時にプレイできないのは一部ユーザーには不満かもしれません。

 

 

 

【8/18 国営昭和記念公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カイツブリ、カルガモ、キジバト、コゲラ、セグロセキレイ

昆虫類・・・アオメアブ、アカボシゴマダラ、アジアイトトンボ、アブラゼミ、アメンボ、イチモンジセセリ、ウチワヤンマ、ウリハムシ、オオカマキリ、オオシオカラトンボ、オオスズメバチ、オナガサナエ、カナブン、キイトトンボ、キタキチョウ、キンケハラナガツチバチ、ギンヤンマ、クロアナバチ、クロイトトンボ、コシアキトンボ、コバネイナゴ、ササグモ、サトキマダラヒカゲ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ショウジョウトンボ、ショウリョウバッタ、スケバハゴロモ、セイヨウミツバチ、セグロアシナガバチ、チャバネセセリ、チョウトンボ、ツクツクホウシ、ツバメシジミ、ドウガネブイブイ、トホシテントウ、ニイニイゼミ、ハグロトンボ、ホソヘリカメムシ、マメコガネ、マユタテアカネ、ミンミンゼミ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ルリタテハ

その他・・・スジエビ、ニホンアマガエル

 

 

【8/18 国営昭和記念公園で捕獲したポケモン】

アサナン・・・1

アチャモ・・・7

アノプス・・・3

イーブイ・・・6

ウソッキー・・・4

エネコ・・・1

オドシシ・・・1

カブト・・・6

カラカラ・・・1

カラナクシ・・・3

キモリ・・・3

キリンリキ・・・2

サイホーン・・・1

ザングース・・・1

スカンプー・・・1

スリープ・・・1

テッポウオ・・・1

ドードー・・・1

トサキント・・・1

ナエトル・・・5

ヒノアラシ・・・1

マクノシタ・・・1

マンキー・・・1

ムウマ・・・2

ムックル・・・1

メリープ・・・2

ヨーギラス・・・2

リリーラ・・・1