【東京町歩き1】都会の緑を渡り歩く。ちょっとした新顔も! | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

写真は東京駅の八重洲口。ここをスタート地点としまして、

この日は東京都内の緑のあるスポットをいくつか巡りました。

休日ながら半分仕事も兼ねていましたので、

普段と違って生きもの関連の情報はちと少なめです。

退屈かもしれませんが、一応「東京も結構緑が多い」ということが

少しでも伝わってくれれば幸いでございます。 普段より若干地味なのはご了承ください

 

ちなみに東京駅の八重洲口は、写真の巨大壁面緑化が魅力。

デザインもいいので、ぜひ一度ご覧くださいませ。

 

 

 

 

 

京橋トラストタワー。東京駅八重洲口から歩いて数分です。

ちょっとした森林公園のような雰囲気。

ベンチがありますので、ここで一休みするのもいいかも?

 

 

 

 

 

丸の内側に移動。三菱地所のCMでも有名な丸の内仲通りです。

花鉢が随所に飾られているほか、パブリックアートも多数。

ちなみに左のベンチに座っている銅像は、あの羽生結弦選手です。

でも手に持っているのはラグビーボールのようですが……。

(ワールドカップにちなんでなのか、前からこうなのかはちょっと不明)

 

 

 

 

 

また八重洲側に移動。COREDO日本橋です。

京橋トラストと比べると野趣には欠けるかもしれませんが

水景を取り入れていてベンチも多く、より休憩に適しています。

 

 

 

 

 

街路樹のプラタナス。手が届く葉を裏返すと

プラタナスグンバイがついているものが何枚かありました。

この昆虫、今年初めて撮影したものなのですが

むしろ今まで会う機会がなかった方がおかしいくらい

街中ではありふれた昆虫です。 それが「ありがたい」かどうかは別として。

 

 

 

 

 

また丸の内側に移動……といってもここは竹橋駅の近く。

住友商事竹橋ビルのオープンスペースです。

ここは表彰もされるほど評判がよく、花・緑が豊富なだけでなく

デザインも美しいので必見です。シンボルツリーはサルスベリ。

 

 

 

 

 

竹橋ビルのカクトラノオ。クマバチが来ていました。

このハチは街中でもとりわけエンカウント率が高く、

目立つので、一般の方にも認知が広まっているんじゃないかと。

ただ、危険なハチという「誤解」はまだちょっと解けていないようです……。

 

 

 

 

 

日本橋高島屋の屋上庭園。最近リニューアルオープンした

伝統的なデパートの屋上庭園です。バラが豊富なのが特徴。

ただでさえ育てるのにコツがいる植物だからか、

バラのある屋上庭園というのは、実はあまり多くなかったりします。

 

 

 

 

 

聖路加ガーデン。国際病院に隣接するオープンスペースです。

ここは東京駅からは大きく離れ、築地駅の近くです。

 

 

 

 

 

聖路加ガーデンから築地駅に向かう途中。

築地川公園という縦長の親水公園があります。

小川沿いは自然護岸でなかなかいい感じ。

ミソハギなども開花していました(9月14日時点で)。

 

 

 

 

 

赤坂オープンコリドール。商業施設のテラスガーデンです。

ベンチに植物を絡ませてデコレーション(?)しています。

一部、キキョウなども開花していました。

 

 

 

 

 

飯田橋のアイガーデンテラス

段々状の屋上庭園です。

 

 

 

 

 

 

ここは街中の緑ではなく、小石川後楽園です。

(都会にある緑地という意味では、あながち無関係でもないですが)

せっかく飯田橋まで来ましたのでね……。

ただ、野鳥やトンボの数があまり多くないので、

自分はあまりここには遊びに来ません。

 

冬場であれば渡りのカモなんかも来るのかもしれませんが……。

 

 

 

 

 

後楽園は日本庭園ゆえか、インバウンドの皆さんにも人気。

お尻が見えそうでドキドキ

 

 

 

 

 

そんな後楽園の森の中で、こんな昆虫に遭遇しました。

初見時にはスズメバチかと一瞬ビビりましたが

よく見ると翅や触角の形が違います。

ガの仲間で、コシアカスカシバ(腰赤透かし翅?)というそうです。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・3 (サイズはスズメバチとほぼ同じ)

美しさ・・・3

俊敏性・・・3

 

 

恐らく、というか間違いなく外敵対策としてハチに擬態している昆虫。

ただ、昆虫慣れしていない人はまじまじと観察なんてしないでしょうし

パッと見だけでスズメバチと勘違いして逃げ出しそうです。

もちろん毒針など持っていませんのでご安心あれ。

 

 

 

 

 

暑い中歩きすぎて辟易していたので、抹茶アイスでクールダウン。

日本庭園で提供しているだけあって、結構濃厚で味わい深いです。

 

 

 

 

 

ちなみにこちらが本家のスズメバチ(コガタスズメバチ)。

体色は確かによく似ています……が、顔はまるで違います。

ガの仲間にこんな「キバ」はないので、

2秒くらいちゃんと見れば誰でも見分けがつくはずです。

 

ただ、コイツと近距離で目を合わせるのは

さすがの私でも結構勇気がいりますが(汗)。

 

 

ちなみにスズメバチは、上記のように“都会の緑”が増えたことにより

獲物を確保しやすくなったためか、東京の街中でも遭遇率が上がっています。

写真のようにヤブガラシの花があるところも要注意。

時期的に、今くらいが一番気性が荒くなりやすいので

うっかりエンカウントしてしまったら、静かにその場を立ち去りましょう。

 

 

ちなみに9月末には、これとはまた別のルートで「東京めぐり」に出かけました。

そちらも仕事の撮影込みでしたが、良い機会なので次回ご紹介いたします。

 

 

★今回は仕事の撮影で忙しかったため、生きもの・ポケモン共に記録ナシです。