腐敗臭漂うオトコエシが減った結果(秩父ミューズパーク) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

街中中心だった前回までとは打って変わり、山岳域に近い秩父へ大移動。

この辺りも台風の影響が大きかったと思われます。

実際、先程Webサイトをチェックしてみましたところ、

土砂崩落で送水管が破損し、トイレ等が使えなくなってしまったために

現在は閉園中とのことでした。配水さえ復旧すれば再開されるとは思いますが……。

 

もう1ヶ月以上前の話なので今更感がありますが

一応、新顔の登録などもありますため、書かせていただきます。

草原ではツルボ(右写真)が多数咲いていました。

 

 

 

 

 

展望台から望む秩父の市街地。

もっと朝早く、運がよければ一面が雲海となり

幻想的な風景が楽しめるという噂です。

Web検索すると出てきますが、ぜひその目で確かめてみてほしいところ。

……そういう私も鉄道の都合上、まだ見たことはないんですけどね(汗)

 

 

 

 

 

草原の一角で、エイリアンのような生命体が孵化していました(汗)

これは一体何者なのか? 春によく撮影に行くキバネツノトンボの幼虫

ちょうどこんなアリジゴクみたいな外見をしていると聞きます。

(ついでに、植物の茎に卵を産み付けると聞いています)

私が毎年撮りに行くのは秩父ではありませんが

自然度を考えれば、ミューズパークにいたとしても不思議はありません。

 

いずれにしても「ツノトンボ」の系統であることは間違いないと思いますが

私も今回が初見のため、ハッキリと判別はできません。

もしわかる方いらっしゃいましたら、後でそっと教えてくださいませ。

 

 

 

 

 

 

噴水池にたくさんいたヤゴ(左)と、その抜け殻(右)。

アキアカネやシオカラトンボなどの系統と思われます。

(少なくともヤンマ系やカワトンボ系ではなさそうかなと)

 

 

 

 

 

多分、オオセンチコガネ。光沢のある美しい甲虫です。

 

本種を最初に撮ったのは宮ヶ瀬湖畔園地で、

あそこが一番コンスタントに会えるのですが、最近足を運んでいません。

如何せん、他に足を運ぶ場所が多いですし(夏はウミウシ捜索に掛りきりでしたし)

このままだとまた冬鳥シーズンまで持ち越しになってしまうかも……?

 

 

 

 

 

素手で捕獲。そんなにすばしっこい昆虫ではありませんが

たまに飛んで逃げてしまうため、手に乗せて撮るのはやや難しいかも?

 

 

 

 

 

あまり天気がよろしくなかった上に平日だったため、

人はやや少なめでした。(遅い夏休みを貰って遊びにいきました)

 

 

 

 

 

昆虫捜索に専念するため、園内の昆虫の森に移動。

虫が好むオトコエシの花を探します。

写真は、この界隈では常連のキンモンガです。

 

 

 

 

 

蜜を求める小昆虫を狙う(?)ミヤマアカネ

正面から撮影してみました。でも逃げませんでした。

 

 

 

 

 

一見するとアキアカネなどによく似ていますが、

それよりも小さく、華奢な印象を与える赤トンボに遭遇。

同程度のサイズの赤トンボとしてマユタテアカネがいますが

あちらの特徴である眉毛状の顔の班がありません。

本種はヒメアカネといい、珍種ではありませんが本ブログでは新顔です。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・3

美しさ・・・4

俊敏性・・・4

 

胸部の模様や顔など、見分けのポイントはいくつかありますので

アキアカネとナツアカネの見分けなどとは違い、

ある程度慣れてくれば識別するのもそんなに難しくないでしょう。

名前に「姫」とある通り、どこか繊細な雰囲気です。

(でもトンボの仲間なのでしっかり肉食です)

 

 

 

 

 

同じタンポポで吸蜜するヤマトシジミ

カップルの可能性大(呪)

 

 

 

 

 

大きなクロアナバチ。これもまた、吸蜜にきた昆虫狙いか?

でも確か本種はバッタ専門の狩りバチだったはずです。

 

ちなみに、ここまで見ると登場昆虫は少なくなく

収穫が多かったように感じるかもしれませんが

最後に訪れた一昨年の9月と比べ、昆虫の数は明らかに減っていました。

理由は簡単。あれだけ大量にあったオトコエシが今年は激減していたから。

人為的に刈り取られたのか、それとも自然淘汰で減ったのか……

雨上がりに悪臭を放つなど、お世辞にも人気の高い花とは言えませんが

「虫を呼ぶ」という意味ではとても優秀なだけに、非常に残念です。

 

 

 

 

 

あまりオトコエシとは関係ないかもしれませんが

新顔の蛾に遭遇。タケカレハというそうです。

漢字表記は竹枯葉でしょうか?

 

遭遇率・・・2 (普通種だそうです)

インパクト・・・3 (サイズはそこそこ)

美しさ・・・2

俊敏性・・・3

 

羽を閉じて枯葉に擬態するのですが、こうして緑の葉にくっついていると、

少なくとも人へのカモフラージュにはならないです(汗)

 

 

 

 

 

アポロチョコレートみたいな形の小さなキノコ。

可愛らしいですが、採って食うのは色んな意味でやめた方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

PICA秩父の奥にあるリゾートコテージ街。

何となく5月の軽井沢旅行を思い出します。

 

 

 

 

 

 

コテージの周辺にはヤマホトトギス(左)がちらほら。

また、結構大きなキノコがあちこちに生えていましたが(右)

これは食べられるのか否か……素人では判断しかねますので

安易に手を出すのはやめたほうがいいでしょう。

 

 

 

 

 

こちらは、安易に近づいてはならない面々です。

樹液の出ている一部樹木で、

コガタスズメバチチャイロスズメバチクロヒカゲ(多分)が

特に争うこともなく、仲良く(?)樹液を吸っていました。

 

……本当にチャイロスズメバチは獰猛なんでしょうか?(疑問)

 

 

 

 

 

 

最後に、帰り際にこんなものを買い食い。

イチゴ味の秩父プリンです。食感はプリンですが

果汁が豊富でとてもジューシーな逸品。イチゴ好きな方には特におススメです。

昔よくスーパーなどに並んでいた「プリンゼ」という缶詰に似ていました。

 

 

なお、上記の通りミューズパークは現在閉園中で、園内の車道も閉鎖されていますが

上記の公園内の生きものたちがどうしているのかはわかりません。

秩父ではなく地元ですが、今回の19号台風の後、近場をいくつか歩いてみて

あえて巨大台風直撃後の昆虫や鳥達、街の様子などを観察してまいりました。

その辺りの散策記録を、次回から3日間連続で小出しにしていきたいと思います。

 

 

 

【9/13 秩父ミューズパークで撮影した生きもの】

鳥類・・・コゲラ、コサギ、シジュウカラ、ヤマガラ

昆虫類・・・アオマツムシ、アキアカネ、アシグロツユムシ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、エンマコオロギ、オオスズメバチ、オオセンチコガネ、オンブバッタ、キタキチョウ、キマワリ、キンモンガ、クルマバッタモドキ、クロアナバチ、クロヒカゲ、コガタスズメバチ、コミスジ、ササキリ、ザトウムシ、サトキマダラヒカゲ、ジガバチ、ジャコウアゲハ、ジャノメチョウ、ショウリョウバッタ、スジグロシロチョウ、ダイミョウセセリ、タケカレハ、タンザワフキバッタ、チャイロスズメバチ、ツクツクホウシ、ツチイナゴ、ツノアオカメムシ、ツバメシジミ、ツマグロオオヨコバイ、ツマグロヒョウモン、ツユムシ、ナナホシテントウ、ノシメトンボ、ヒナバッタ、ヒメアカネ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメクロホウジャク、ベニシジミ、マメコガネ、ミヤマアカネ、ムネアカオオアリ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ、ユミアシゴミムシダマシ、ルリシジミ

その他・・・ウシガエル、ニホンカナヘビ、ミスジマイマイ

 

 

【9/13 秩父ミューズパークで捕獲したポケモン】

アリアドス・・・1

エレブー・・・1

オムナイト・・・4

カブト・・・6

カラナクシ・・・1

キャモメ・・・1

キリンリキ・・・4

ケーシィ・・・1

ココドラ・・・3

サイホーン・・・1

サボネア・・・2

スコルピ・・・1

タネボー・・・2

デルビル・・・4

ドガース・・・1

パールル・・・2

バネブー・・・2

ベトベター・・・2

マンタイン・・・3

ミミロル・・・2

ムックル・・・1

ラルトス・・・1