【台風19号通過後2】今年は閉鎖しなかった(里山ガーデン&いたち川2日目) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

台風当日と翌日はさすがに閉園されていましたが、

最終日となる14日は根性でオープンしていました。

 

昨年は台風で花が倒れ、途中で閉鎖してしまった里山ガーデン

今年は前回ほど雨風が強くなかったのか、

あるいは植物種や管理方法を変えて耐えられるようにしたのか……。

実に興味深いところ。機会があったら管理業者さんに話を聞きたいところです。

 

 

 

 

 

 

あいにくの雨天につき傘が手放せず、客も少なかったですが

花壇の花もしっかりと咲いていました。もちろん全くの無傷とはいかず

園路の一部が閉鎖されていましたが(右)、大きな倒木被害などはなかったようです。

 

 

 

 

 

この日一番驚いたのが、

例のアスレチック(フォレストアドベンチャー)が営業していたこと。びっくり

台風直後なんて真っ先に閉鎖されそうなものなのに

よく乗り切れたものです……。

 

次の春以降も運営されるんでしょうか?気になるところです。

 

 

 

 

 

大花壇はこんな感じに。

秋のオープン直後に訪れた時とは、咲いている花がだいぶ違います。

花数は豊富で、後述のコスモスを除くと倒れている株はほぼなく、

巨大台風の直後と思えないくらい綺麗に整っていました。

(あとは天気がよければパーフェクトだったのですが……)

 

コキアも、まだ緑色のものが目立ちましたが

少しずつ赤色も入り混じっており、秋らしさを実感できた気がします。

 

 

 

 

 

コスモスは、残念ながら花期の関係もあってか

大部分が倒れてしまっていました。

が、これだけ大部分が薙ぎ倒されたのはコスモスのみで

他の植物は至って元気。そのため、こんな雨天にもかかわらず

少ないながらも傘を差した観光客が訪れていました。

 

 

 

 

 

混植タイプの花壇は、1株がダメになっても他の植物がカバーしやすく

俯瞰で見た時のダメージが目立ちにくいというメリットがあります。

もし仮に一面のコスモスやコキア畑だったりしますと

1株に損傷が出た際、そこだけ「穴」みたくなって悪目立ちしますからね。

 

そういう意味でも、今後はこうした混植ガーデンが

新規の花壇作りの主流になっていくのではないかと予想し、

また個人的にはそうなってくれることを願っています。

もちろんケースバイケースですけれどね。

 

 

 

 

 

水鳥のトピアリーと

ショーンKひつじのショーンホワイト

 

 

 

 

 

結構な雨だったのでさすがに昆虫の数は激減しましたが

跳び方が力強いホシホウジャクは、降雨の中でも何体か飛び回っていました。

 

トリビアですが、もしこいつを写真に収めたい時は

慣れない内はこいつ本体でなく、吸蜜している花に焦点を合わせると

結構鮮明に撮れます。機会がありましたら、ぜひお試しください。

 

 

 

 

 

架橋の上から。色だけでなく高低差もつけて立体感を持たせ

質感の異なるグラス類も織り交ぜるなど、飽きさせない風景を作っています。

年々進化を続ける里山ガーデン。次の春が今から楽しみです。

 

 

 

 

 

あまりに雨が強く、とても四季の森公園に遊びにいく気になれなかったので、

引き返し、前日に引き続きいたち川に向かいました。

1日経過するとより水の濁りも収まり、ほぼ平時の状態を取り戻していました。

 

 

 

 

 

 

シジュウカラ(左)とハクセキレイ(右)。

こうした鳥達も川に姿を現します。

天気が悪いこともあり、写りについてはイマイチですが……。

 

右のハクセキレイの写真からもわかるとおり

川の水嵩も減っていました。

 

 

 

 

 

翅が濡れてしまったため、とまって微動だにしないヤマトシジミ

クローズアップだとわかりにくいですが、

とまっている花はセイタカアワダチソウです。

 

 

 

 

 

2日目の川の様子です。河川敷の樹木はさすがにダメージが大きく

いくつか倒れているものも確認できました。

まあ、こればかりは実質的に「川の中に生えている木」なので

台風で水かさが増えれば、ある程度倒れるのは仕方ないと割り切るしかないでしょう。

それでも壊滅的な状態になっていないだけ、氾濫した所よりは遥かにマシです。

 

 

 

 

 

初日は見かけなかったですが、

この日は何羽かアオサギにも遭遇しました。

 

 

 

 

 

排水口(?)にゴイサギが現れました。

まずは俯瞰で1枚。すぐ見つかるはずです。↓

 

 

 

 

 

ゴイサギの幼鳥。一体どこであの台風をやり過ごしたのか?

確かめたい気持ちもありますが、そのためにはあの台風の最中に

川をくまなく捜索するという自殺行為が必要となりますので

人様に迷惑をかけないためにもやめた方がいいでしょう(爆)。

 

台風後編の最終日は、この翌日。

平日につき、仕事先でちらと通りかかった夢の島公園より

以前にご紹介した「夏花花壇」の様子をお届けいたします。

 

 

 

≪3日目に続く≫