冷たい雨の下で、春(意味深)に遭遇した話(皇居周辺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

この日は冷たい雨に降られ、東京駅周辺も人の数はまばら。

ただ、後述する皇居周辺では相変わらずランナーと何度か遭遇しました。

 

これを書いているちょうど今、東京五輪の1年程度延期が決まりましたね。

左奥に見えるのは開催日までのカウントダウンのサインのようですが、

具体的に来年のいつ開催になるのか確定するまで

これは動かなくなるのでしょうか?

 

中止ではなくあくまで延期ですので、課題は色々あるものの

いち視聴者として引き続き楽しみにさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

皇居周辺も、ランナーの走らないところには人がいません。

しかしこれはあくまで雨が降っていたからかも。

 

また、このエリアの芝生広場はハクセキレイ(右)のたまり場になっており

あちらこちらでオス・メス問わず多数がうろうろしているのを見かけます。

 

 

 

 

 

あいにくの悪天候につき、里山系の公園で小鳥を探すには適さないため

カモ類を目的に皇居のお堀を1周ぐるりと巡ることにしました。

道中では霞ヶ関や国会議事堂が見えますが、あくまで「見える」だけで

お堀の周囲を歩いているだけでは近づくことはできません。

 

 

 

 

 

 

お堀に飛来しているカモについては、

今年が特別なのか私が今まで知らなかっただけなのか

ヨシガモ(左)の数が異様に多い気がしました。

ほぼ同じくらいの率で、オカヨシガモ(右)にも遭遇。

彼らは本来、都心部では一般的な冬のカモ(オナガガモなど)と比べると

飛来数は少ないはずなのですが、ここでは至ってポピュラーな存在でした。

(むしろヒドリガモとオナガガモは1羽も見かけませんでした)

 

渡りのカモたちには、どうやら明確な「住所(縄張り?)」があるようですね。

昨年、都内のカモの飛来地をいくつか回りましたが

あの時の観察記録は毎年共通なのか?気になるところです。

来冬、同じルートでもう1回散策してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

上記のヨシガモの集団。無論、これはあくまでごく一部です。

主にお堀の南部~西部に多く飛来しているように感じました。

ただ距離があるため、カメラや双眼鏡がなければ気づきにくいです。

そのため、皇居ランナーを始めとした皆さんにも

認知はあまり高まっていないかもしれません。

 

 

 

 

 

一方、誰もが名前くらいは知っているカルガモ

後ほど気づきましたが、手前がメスで奥がオス。↓

 

 

 

 

 

どうやらカップルが成立したようです。

アプローチに成功し、性向に至る直前。

 

 

 

 

 

メスを水没させる勢いで、上に乗っかるオス。

 

 

 

 

 

最終的には思いっきり沈んでしまいます

とはいえ人と違って一瞬なので、メスが窒息したりすることはありません。

 

冷たい雨の降る日ではありましたが、春は着実に近づいている模様。

ちなみに、カルガモの交尾を観察したのは何気にこれが初めてでした。

 

 

 

 

 

もういっちょ、春の訪れを知らせる光景です。

お堀沿いの斜面に、フキが群落を作っていました。

もちろん柵で仕切られていて立入禁止なので、採ることはできません。

 

 

 

 

 

 

左は北の丸公園内。こんな天気なのでガラーンとしていました。

むしろこんな時に公園に来る方がイレギュラーです。

 

ちなみにお堀沿いはポケストップやジムが結構集まっているのですが

如何せん雨だったものでプレイは難しく、移動距離も大分長かったので

あまりポケモンの捕獲はできませんでした。

 

 

 

 

 

ソメイヨシノは3月24日時点でまだ満開期に至っていませんが、

沿道ではいくつかのサクラがたっぷりと花を咲かせていました。

 

 

 

 

 

 

皇居東御苑にも立ち寄りましたが、こちらも人はまばら。

雑木林ではシジュウカラ(右)の集団に遭遇しましたが

小雨とはいえ、雨が降る中では小鳥もあまり観察できません。

 

 

 

 

 

その点、濡れることが前提のカモたちは雨天時でも姿を見せてくれます。

(いつぞやのビロードキンクロを始め、縮こまってしまうこともありますが)

写真は、お堀の北東側あたり。

群れているのは遠距離でわかりにくいですがキンクロハジロです。

このほかにハシビロガモの集団にも遭遇しましたが

こちらのエリアにはなぜかヨシガモが全く見当たりませんでした。

 

 

 

 

 

丸の内のビル群をバックに、街灯を占拠するユリカモメたち。

鶴岡八幡宮では姿を消してしまったユリカモメですが

こちらでは健在のようです。(八幡宮の面々は本当に暖冬で旅立ったんだろうか?)

 

 

 

 

 

 

最後に、日比谷公園の心字池にて。2羽のヨシガモ♂が飛来していました。

お堀からは車道一本挟んですぐ隣ですし、不思議なことではないのですが

何気に日比谷公園でヨシガモに会ったのは今回が初めてだったりします。

 

雨天時の散策だったので写真の写りがどれもイマイチなのですが

とりあえず、ヨシガモが思った以上に多く来ていたのは嬉しいことです。

とてもお洒落なカモなので、こういう鳥が身近にいるのだということを

皇居ランナー始め、ぜひ皆様に広く知っていただきたいものです。

 

 

 

 

【3/8 皇居周辺で撮影した生きもの】

オオバン、オカヨシガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、キンクロハジロ、コゲラ、コブハクチョウ、シジュウカラ、ツグミ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ヒヨドリ、ムクドリ、ユリカモメ、ヨシガモ

 

 

【3/8 皇居周辺で捕獲したポケモン】

エアームド・・・2

カラカラ・・・2

キバニア・・・1

キャモメ・・・1

ゴマゾウ・・・1

サンド・・・1

タネボー・・・1

チルット・・・1

ヒメグマ・・・1

フシギダネ・・・1

フシデ・・・4

マメパト・・・1

マリル・・・1

マンキー・・・1

ラブカス・・・1