先週、11月23日(土)が
第496回正派准師範試験 金沢試験
24日(日)登第発表・祝賀パーティーでした。


正派では、地元金沢試験は
2年に1回。
家元先生、副家元先生が
試験官で行われました。



親先生同士でお話すると
何十年も前は受験生は、
「70人だった」私も「60何人だった」
「上手な受験生がいっぱいいてね~」

と、昔と今の話しにもおのずとなりました。
年齢的にわたしなどは、
バブル期近辺に受験しておりますので
受験生の人数に
日本の景気や時勢にも関係あるかもしれません。




世の中に隠れ准師範以上の方が、
本当はいっぱいいらっしゃるのですよね。
何かの機会に活躍して頂いたり
指導してもらえると嬉しいのですけど照れ



完全に話が横道に逸れましたが、

昔から親師匠によく言い聞かされていた
准師範のことです。



「正派の試験はね、
筆記と実技と両方あるのが
素晴らしいのよ。」



流派の歴史、邦楽や音楽の歴史、
音楽理論、楽典
記憶考査、ソルフェージュ


親師匠もわたしも、
ABCの問題と呼んでいる
記憶考査、ソルフェージュ を除く、


要するに、ちゃんと勉強すれば
身に付く勉強のゾーンが
とても得意でした。 



親師匠の所には
他の先生が質問しに来ることもあり、


わたしはキャリア3年で
試験を受けてしまったので、

せめて確実に点数が取れるところは
がんばろう!と、
試験対策をしていました。
先生に質問すると、すぐ教えてもらえたのも
とても良かったです。

ここが身に付いたのは、
本当に親師匠のおかげ。



実技の方は、
希望曲1曲暗譜
古曲3曲
新古曲3曲
歌曲3曲
器楽曲3曲
が1年ほど前に発表され、

毎年受験曲になるもの以外は、
更新されることもあり

当日受験生自身のくじ引きで、
希望曲以外の受験曲が決まります。


実技は倍点になりますから、
すごく重要です。


この曲の内
3/4は弾き歌いと言って、
歌がある曲です。


わたしは地歌筝曲、地歌三弦の
歌がすごく好きなので
良いのですが、

歌うことが苦手だったり、
抵抗があると
なかなか頑張らないといけない
試験になるかもしれません。


とはいえ、楽譜通りにできれば
基本的な評価はして頂ける
試験です。




今回、高校生のお弟子さんが1名
(娘ですけど…)
受験の運びとなりまして、
親子はお互い大変でしたが


受験が終わり
この親子攻防期間を超えても、
お箏がキライになってなくて・笑
ホッとしているところです。



親子のこともあり、
また今どき高校生は、毎日課題が多い!


母は自分の受験対策を思い、
筆記のお勉強にもう少し時間を割いて
欲しかったのですが、
本人的には精一杯、今やれることを
やったのかなと思っています。


今回受験生の皆さんは
高校1年生~子育て主婦~70歳くらいの方までと、
年齢の幅が広かったのですが、



若い10代くらいの子が
歌物で声を立派に出して歌っている方ばかりで
試験に立ち会い、
とっても嬉しくなりました。



また、年齢が自分に近ければ近いほど
違うご苦労もあったのではないかと、
きっとがんばられたに違いないと
感じられました。



試験の内容に関しては
何も言うことはありません。
弟子も親師匠も後悔しても仕方ないのです。
当日できたことが全て。


それ以上に、
家元先生と、副家元先生が
皆に丁寧に何度も指導をして下さって、
今の受験生は幸せだな~と思いました。


わたしも今でも、
試験の時に亡き唯是先生が
言って下さったひと言を覚えています。

「歌物も手はしっかり弾いてね」


お弟子さんに必ずお伝えしています。



きっと先生方のご指導が娘たちの
記憶や思い出に残ることでしょう。



翌日、結果発表の日
家元先生から「全員登第しました」
とお聞きして、
涙が出そうになりました。


娘の合格も嬉しかったのですが
どの受験生の方も、
この日のために準備をしてきたのが
すごく分かる内容だったので、

おせっかいにも皆さんの分まで、
本当に嬉しくてホッとしました。



今どきは、受験生同士でLINE?
連絡先を交換するやら
仲良くなっていて、
さらに嬉しかったですね!


成績で順位は付くのですが、
このたった一日で同志!
みたいな気持ちになれるのも
受験生同士のいい所ですね。
同期っていいです。


うちの子も含めて
女性は色んなライフステージで
音楽にべったりできない時も
あるとは思いますが、


少なくともプロの端くれになったので、
できるお勉強
できる実践をぜひして頂きたい。


指導をするのが一番やって欲しいことですね。
動くと楽しみも課題も見えてくるのでね。


うちの娘は
雅楽伎千(うたきち)
という雅号を名乗ることにしたようです。

副家元先生・家元先生とパチリ!
合格おめでとう。

前日の試験終わりにホッ!


数少ない名取しかいない社中ですが、
どの子もわたしの名前を貰ってくれて
ありがたいですね。
被らないから丁度いい
という話もあるのですが・笑



親師匠なんて
自分よりお弟子さんが上手になってくれたら
本望ですよね。


わたしもこれを張り合いに
引き続きコツコツ自分の勉強をします。



今回お世話になった皆さま、
本当にありがとうございました。


まだまだ10代らしい娘の言動に
ハラハラな親ですが、
娘共々よろしくお願いいたします。


~~~

先日は、地元中学校の音楽の授業を担当させて頂いたり、
このあとも小学校の音楽の授業に4校周る予定です。


●12月7日(土)
「金沢学院短期大学・
金沢学院大学邦楽部 定期演奏会」
石川県教育会館にて 15時開演
こちらに向けても準備中です。



●1月12日(日)社中お弾き初め会

●2月15日(土)はかほく市市民大学校で
箏体験教室を担当する予定です。

●5月10日(日)本番、前日ゲネプロの
正派石川地区演奏会のリハーサルも
12月~月一で日曜日に入ってくるので、
春までちょこちょこありますね。


歳を重ねて上手になってきたのは
体調管理です。

北陸も寒くなってきたので
疲れもうまくリリースして
体調管理しながら
あたたかい春を迎えたいです。