動きにくい期間ですね。


今までも、
自分が今の時代何をすべきか?
よく考えました。


若輩なので
自分が考えるような立場ではないのだけど…
と思いながら、


この邦楽の世界で
をしていったらいいのか
考えて活動してきましたが、


ここに来て何となく
また考える機会になっています。


こんな偉そうなことが言えないほど、
わたしの目は邦楽だけでなく
他ジャンルのアーティストさんや、
様々なことについて知ることで


逆に凝り固まらずに
偏り過ぎずに
この世界を見られているのは


自営になった後、
邦楽に限らず、今まで出会ってくれた
色々な方の
色々な視点のお陰だなと思っています。


そう言えば
どこかでちらりとお会いした方で、
わたしの活動の内容もご存じない方で


 このジャンル外の方でしたが  
「もっと柔らかく
色々なことをしていかないとダメだ」
的なことを言われました。


「あー!この頭で考えられることは
怖いながら、
悩みながらもやってるけどね」
とその時は思いましたが、

自分のこと知ってる人じゃないし、


これが一般的な感想なんだな
まだまだ伝わっていないし、
伝える先は遠いな!

と思いました。



ん~でもこれが当たり前!って
思ってるところもあるので、
ガッカリはしませんでしたね。



箏や(三弦)三味線、地歌の、
古曲の歌詞みたいなものは


古い言い回しで
今の口語と乖離(かいり)していて


現代の日本人の耳では
聞き取れない歌詞になってしまった。


ギリギリ明治生まれの祖母は
聞き取れていた気がするけど、

戦後の音楽教育や
国語の教育とも
関係ありそうですね。



北原白秋 作詞の「待ちぼうけ」
三木露風 作詞の「赤とんぼ」
あの時代では
新しい作品だったのだと思いますが、


わが子を含め、
今の子どもが
口ずさむ感じはないものね。



美しい言葉が失われていくのは
とても残念だけど、


日本語学で大学時代に
学んだような気がしますが、
言葉の変化は
時代の流れとともに仕方がないもの。


平安時代からそうで
今からもそう!


だからといって、
和歌や短歌、俳句を愛好する方が
いなくならないように、

地歌もどんな形で
伝えられるのがいいのか?
次の時代に向かうのがいいのか?



やめずに、毎瞬毎瞬
模索していくしかないのでしょうね。


立派な先生方も
とっくに気づいていらして、


王道の伝統曲を大切に受け継ぐことと、
新作・新曲を生み出すことと、
他のリソースとのコラボレーションも
いろいろな形で模索されています。


しかも、
現代曲の手回しの早いキラキラした曲でも
(馬鹿にしてないんですよ!)、
古典曲を弾く力がないと、
楽器自体を鳴らすことができなかったり
基礎が不十分で結局十分弾きこなせなかったりするのは、



まぁ何のジャンルも基本は大事!
というところで、
ある話でしょうね。


なので、トップの奏者の方々や
立派な先生方は色々考えられて
「もうやっています!」
と言いたいところですが、


それが末端まで伝わっていないのが
現状なんだと思います。


ここが大事なんだろうな~


伝えているのと

伝わっているのとは違う!


とは色々なビジネス講座のようなところでも
耳にしたような気がします。
(何かガッツリ学んだわけではないですが)


あるわ~!と思います。


この世界には、
伝え手が少ないと思います。



わたしが言うのは何ですが、
元が縦社会過ぎて
「わたしなんかが!」という方の多いこと!


なぜならば!
わたし自身が誰よりも
「わたしなんかが!」と思っていた自信が
(えっへん!)満々にあります!笑


でも、もうそんなこと
言っていられないんじゃないかな?


トップの人の活躍は、
残念ながら
一般の人の身近にはないもの。




これからを支えるのは、
わたしのような
街のお師匠さん。



もちろん自分なりにやっているよ!
という方が多いと思いますので、


ますます自信をもって勇気を出して!
この自粛が終わったら



多くの方にボランティアでも
チケットを買って頂いてでも、


また自分の近い周りの人たちに
お伝えして聞いてもらうことを
諦めないで行きましょうね。



わたしにはご年配のお弟子さんも
いて下さいますが、


彼女たちの人生の張り合いになれたら、
それだけでもすごく有り難く
特別なことだと思うのですよ。


あ!もちろんご本人はプレッシャーに
しないで下さいね。


元気で楽しんで頂ければ
本当に本望です。


お弟子さんにしたら
他愛のないことかもしれませんが、

その方の人生を彩ることになれば、
それはすごくすごく価値のあることだと
思えてならないのです。


しんどい時は無理せずに。


それでも、こんな風に
世界に伝えていく一旦を、


一般のお弟子さんたち
このお姉さまのお弟子さんや、
お子さんのお弟子さん
各年代の皆さんが、


資格なんかなくても、
普通の一般の人たちに
伝える大きな力と
なってくれているのですよね。



なんてありがたいことだと
思えるのです。


伝統って自分が死んでも
伝わるじゃないですか?


その素晴らしさと、
名取なので少しの責任と、


なんか面白いことやらせて頂いてる~!
何を伝えるとすべきかな?と、
前向きに悩んでみるのです。



なので、本当に自分の勉強や挑戦のスタイルも
古典と現代曲、そして未来の可能性
こんな感じです。


どれかが抜けても
バランスが悪いんですよね!


さてさて、
いまの状況でもやれることを楽しみますよ!
準備の時間ですね。

↓もう一曲こちらも海外で人気だった曲をアップしました〜(何でも挑戦!)