ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
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マイクロバイオーム革命(2) 書評  Plant Paradox 「食のパラドックス」 

2018-11-09 14:42:59 | 書評

マイクロバイオーム革命(2) 書評   Plant Paradox 「食のパラドックス」

この本は “食生活の提言書” と言える。同様の本は多くの人々によって毎年たくさん出版されているが、この本の著者の経歴は中でも特に際立っている。

著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
ガンドリー,スティーブン・R.
M.D.医学博士。ヒト微生物叢と腸との関わりの世界的権威。2000年、手術不能な冠動脈疾患患者が食事法の変更とニュートリシューティカル(アミノ酸)サプリメントの組み合わせによって劇的に回復したことに感銘を受け、それまでのトップ心臓外科医としてのキャリアの方向性を大きく変えて、カリフォルニア州パームスプリングスとサンタバーバラに国際心肺研究所と、その下部機関として回復医療センターを設立。そこで大半の疾病を食事法と栄養摂取を変えることで治療する研究と臨床を行っている。

 

著者はこのように輝かしい経歴の持ち主であるが、わたしとしてはとにかく “ヒト微生物叢(マイクロバイオーム)と腸との関わりの世界的権威” が、わたしの好物なのに 「トマトを食べるな!」 と言っているのを見てすぐに注文した。

読んでみて、その理論の整合性と、多くの実績に圧倒された。これこそわたしの読みたかった本だと思った。

 

 

 

すでに前記事 「バイオーム革命 (1)」 で紹介した 10% Human 「あなたの90%は細菌」 を熟読してマイクロバイオーム(細菌叢)を理解していたので、著者の理論は実によくわかった。元々わたしは進化論には人一倍興味を持っていて、19世紀のダーウィンの著書をはじめ、リチャード・ドーキンズの著書などもすべて原書で読んでいるので、この著者の植物進化の説明もすんなり理解できた。

さらに、わたしはかなりの健康オタクで、内外の“食生活の提言書” の類いもいろいろ読んできて、納得のいくものは自分なりに実践してきている。おかげでか、現在これといった持病もなく、毎年の健康チェックでも問題点なし、体組成計の “からだ年齢”表示 では、実年齢より35歳若く、ジーンスのサイズは “28”(70cm) である。体重はどうやら娘よりも少なそうだ(訊いても答えようとしない)。

 

さて、今回のこの Plant Paradox 「食のパラドックス」 は 書評で紹介しようかどうか実は迷った。というのは、これは数ある “食生活の提言書”(ダイエット本) の中でも最新のマイクロバイオーム科学の成果を踏まえた、かなり高度なもので、日本ではあまり “一般受け” する内容ではないからだ。

実際、米国ではこの本のSummary (ダイジェスト版)がたくさん出版されているのは、著者が自説をきちんと展開しようとして詳しく論じているために、かえって読み通せない人々が多いからである。

信じられるだろうか?上の写真はすべて Summary (ダイジェスト版) である。もちろん原著もベストセラーだが、原著が出版されてから1年半ほどのあいだに、ダイジェスト版がこんなにも出るのも出版界でもあまり前例がない現象である。“原著の難解さ” と “一般大衆の関心” とのギャップを物語って余りある。

 

同じマイクロバイオーム関連の本でも、10% Human 「あなたの体の90%は細菌」 のような、科学の新分野についての解説書ならば、読み終わって、 「面白かった」 「勉強になった」 で済むだろう。 

“読み物” としてなら、それで十分に知的満足も得られるであろう。

 

しかし、“食生活の提言書” の場合は、単なる “読み物” というよりは、 あくまでも “実践書” なので、単なる知的興味の満足にとどまらず、リアルの実践にまでつながらないと “意味” がない、とは言わないまでも、“意味” が半減するだろう。

その “実践書” という意味で、この Plant Paradox 「食のパラドックス」 は、かなり読者層が絞られてくるだろう。

この本は、マイクロバイオーム科学に基づいた “食生活革命” 宣言 と言える。このブログ記事のタイトルを 「マイクロバイオーム革命(2)」 としたのはその意味である。

 

しかし、日本人に限らず、ふつうの人間は自分の習慣を大きく変えることは好まないものだ。特に “食” についての習慣は毎日のことであり、進んで変えたいと思う人間はまれであろう。食生活において、ひとは特に保守的である。食生活に “革命” を求める者はほとんどいない。好物として今まで食べてきたものを、もう食べてはいけないと言われても、たとえそれに十分な理由があったとしても、ふつうのひとは受け入れたくないものだ。そういった世間の圧倒的多数派の人々は 習慣的食生活者” と言える。

「そうでないひとがいるのか?」 という声が聞こえてくる。いるのである。「ふつうのひと」 とは呼びにくい、ごく少数のそうした人間が世の中にはいる。彼らは 理論的食生活者” である。理論的食生活者” の多くは、特定の問題の解決のために、必要に迫られてなったひとが圧倒的に多い。特定の問題とは、肥満、食物アレルギー、アトピー、糖尿病、心臓病、がん、認知症、うつ病などである。問題の解決のためなら、周りからどう見られようとかまわないのである。

 具体的には “ベジタリアン” とか “ビーガン” とか “低炭水化物ダイエット”(糖質制限) とか  “グルテンフリー” とか “玄米食” とかいった実践を飽くことなく続けている人たちである。

しかし、こうした 従来の “食の理論” は、今回のこの Plant Paradox 「食のパラドックス」 から見ると、最新のマイクロバイオーム(細菌叢)科学 “以前” の、多くの誤解に満ちた “旧科学” に基づいている。

こうした “食の理論” は “新大陸発見以前の世界地図” のようなものである。

それほどまでにマイクロバイオーム(細菌叢)科学は、われわれの自然観、生命観、健康観を今リアルタイムに根底からくつがえしているのである。

これからの医学、健康科学は、マイクロバイオーム(細菌叢)科学に基づいていないと説得力と信頼性を持てなくなるだろう。今から思えば、「善玉菌、悪玉菌」 などとと言われ出したのが、最初だったのである。

  

たとえば、我が国の糖質制限ダイエットにおいてバイブル的な役割を果たした 「炭水化物が人類を滅ぼす」 (2013年) には、糖質と肥満についてのマイクロバイオーム科学的な視点や解釈は皆無である。それでも、この本は糖質制限の普及に大きく貢献し、多くのひとびとの健康増進に非常に寄与してきたであろう。

  

 しかし、4年後の続編、「炭水化物が人類を滅ぼす:最終解答編」(2017年) には、「植物 vs ヒトの全人類史」 というサブタイトル がある。「おお、ついに!」 と思い、大いに期待して読んだが、糖質や肥満についてのこの4年間のマイクロバイオーム科学におけるさまざまな成果はほとんど反映されていないことに失望した。

“糖質制限” だけで、さまざまな、いわゆる “現代病” がそろって改善するわけがなく、それらの原因をさらに追究していけば、どうしてもマイクロバイオームの世界に踏み込まざるを得ないはずである。糖質制限による改善例、成功例はたしかにたくさんあるが、そうならないケースも潜在的にはたくさんあるはずなのだ。

 

さて、上記のような “食の旧理論” にすらほとんど縁のない “一般レベル” のひと には、今回の Plant Paradox 「食のパラドックス」 は実践書としては、かなりハードルが高いということになる。

“一般レベル” のひとたちというのは、けっきょく 習慣的食生活者” のことである。 「万遍なく何でも美味しく食べていれば問題ない」 と思っている、圧倒的多数の人たちである。

 

しかし、“食の旧理論” の中でも比較的多数派の、 “低炭水化物ダイエット” (糖質制限) を既に毎日実践している人たちならば、Plant Paradox 「食のパラドックス」 は、比較的容易にに実践に移せる内容かもしれない。

著者自身かつては日にダイエット・コークを8本飲んでいたが、 “低炭水化物ダイエット” (糖質制限) を実践して、そこそこの効果も挙げていたのだ。

しかし、患者を日々相手にする医者として、“糖質制限” では問題が解決しない例を多く見てきた 著者は、“糖質” よりも根源的な “真犯人” が潜んでいるに違いないと考えた。その “真犯人” を追い詰めるために、ガンドリー博士は “マイクロバイオーム” や “植物の進化” についても研究し、ついにそれを突き止めたのだ。

 そして、ついに彼が突き止めたものは、“レクチン” というタンパク質であった。今日、料理の花形にのし上がっているトマトには、特にレクチンが多いのだ。

ガンドリー博士はこの著書の中でこう言っている。

「人々が通常、老化プロセス と受け止めていることの多くは、レクチンの毒性の累積的な影響 である」 

 

 

 

さて、「野菜」 と聞くと、どんなイメージがあるだろうか?「野菜」 とか 「サラダ」 というと、それだけですでに何だかヘルシーで、体にいいようなイメージがないだろうか? 

そもそも、野菜はほとんど文句なしにどれも一応 “体にいいもの” と思われている。ベジタリアンはまさに “野菜教徒” である。「野菜もちゃんと食べないとね」 「野菜不足じゃないの?」 「バランス良く野菜も摂って」 「毎日いろいろな野菜を」 等々 “健康食” というと、“野菜の天下” ではないか?野菜ならどれも体にいい? 

しかし、問題は 「どの野菜か?」 だったのだ。

野菜は人間に食べられるために人間によって手なづけられ、栽培されている。そして、野菜は、人間の意のままの、無抵抗で受動的な植物資源と思われている。

しかしである。野菜に限らず、どんな植物も、たとえ動物のように動き回れなくても、生き物である以上、みずからの生存と繁栄のために闘っているのだ。食べられようとしているのに無抵抗なままの植物はいない。座して死を待つ生物はいない。何らかの抵抗、反撃、逆襲をしているものなのだ。植物を甘くみてはいけない。

植物は草食動物などが来ても、走って逃げることもできなければ、隠れることもできない。しかし、植物は棘(トゲ)をつけたり、葉を硬くしたり、枝を高くして草食動物が届かないようにしたりして、食べられるという被害(食害)を精一杯少なくしようとしている。 それは目で見てもわかるだろう。

実はトゲのない植物や背の低い灌木や地表の草も、目には見えないかたちで、襲いくる草食動物や昆虫に対し、有毒物質 や 忌避物質 や 消化阻害物質 といった “化学兵器” を使って必死に迎撃しているのだ。

植物はその葉や茎に、苦い成分や痺(しび)れる成分、下痢を起こさせる成分、死に至らせる成分といった、さまざまな化学的防御物質を仕込んでいる。植物たちは動物や昆虫からの摂食攻撃に対して、化学的防御という戦略を進化させてきたのである。近年この分野での研究がかなり進んでいる。

サボテンはヤマアラシやハリネズミのようなトゲによって 物理的な自己防御 をしている。

しかし、多くの植物はスカンクや毒フグや毒ガエルのように実に能動的に 化学的な自己防御 をしているのである。

こうした化学的防御戦略を高度に発達させることができなかった植物は、好き放題に食い荒らされて、絶滅していったのである。当然である。それが進化の原理である。

 

 野菜ですら、決して無抵抗で受動的な存在ではないのだ。植物側からの反撃のためのケミカルな性質はDNAに深く刻まれていて、簡単に除去できるものではない。

そして、レクチンは植物の防御物質、有毒物質のなかで中核的な役割を果たしているのだ。グルテンはレクチンの一種に過ぎない。

もう少し詳しく言うと、レクチンの本来の働きの一つは、植物を食べようとする動物を麻痺させるために、動物の免疫細胞を騙して動物自身の神経を攻撃させることである。そのメカニズムは非常に精緻で複雑である。

 

さて、この本の 原題の 「Plant Paradox  植物パラドックス」 の意味はここにある。

雑食の人間にとって植物は食物資源としてどうしても必要であるが、その当の植物はやすやすと食物資源にならないように有毒物質(攻撃物質) を含んでいる。つまり、“食物” であると同時に “毒” でもあることが、植物の本質なのだ。これが本書のタイトルの Plant Paradox  植物パラドックス の真の意味である。 

 

 

邦訳のタイトルの 「食のパラドックス」 は、この点をあいまいにしているきらいがある。

 

 

 

 しかし、すべての植物が同じように毒性を持っているわけではなく、植物の種類によって毒性、攻撃性の種類もさまざまである。そして、食物として人類と縁の深い植物資源の中でも、人体にとって毒性の高いものと低いものとがある。

“植物=善玉 説”、 “野菜=善玉 説” は間違いだったのだ。

著者はそうした有毒物質の中でも レクチン 人間にとって特に有害である ことを突き止めたのである。

 

そして、アメリカでは “グルテンフリー” が定着して久しいが、 

 

今や “レクチンフリー” 全盛になっている。そしてレクチンフリー・クックブック やプラントパラドックス・クックブック が飛ぶように売れている。これは単なる食べ物の流行といった表面的な社会現象ではない。人々の健康を実際に左右する問題であることが、多くの人の証言によって明らかになってきているからである。 

 

 

マイクロバイオーム革命(1) 書評 10% Human 「あなたの体は9割が細菌」

 

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14 コメント

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食品のデマばかりですね。 (ji)
2018-11-09 17:10:18
武田邦彦先生も言っていました。
サラダは明らかに毒であると。

そもそも葉は根は、植物にとったら食べられては困るもので、食べられないように防衛するのは当然だと思います。

かつては、日本人は根は必ず茹でて灰汁は捨てて、そして葉は煮汁を全て捨てて、と言う事をして、果実以外は必ず火を通していたと思います。

しかし、トマトが身体に悪いとは、衝撃でした。
私もトマトが大好きなので。
ji さま (ザウルス)
2018-11-09 21:57:19
おっしゃるとおりです。戦前は日本でも野菜を生で食べたりはしませんでした。生野菜が体に良くないことを昔の日本人は知っていました。“サラダ幻想” は戦後、欧米の影響で日本にも根付き、いまだに盲信している人たちがいます。肉食の罪悪感やうしろめたさを中和する心理的効果があるだけなのです。

トマトのレクチンは特に皮と種に集中しているそうです。イタリアでは昔から皮と種を捨てていたそうです。
ショックです (mika)
2018-11-09 22:04:36
トマトは毎日のように料理に使っています。子供のお弁当にもミニトマトは定番です。どうしましょう!
でも、どうしてトマトがいけないんでしょうか?
毎日の食事にかかわることなので気になります。
mika  さま (ザウルス)
2018-11-09 22:13:22
お気持ちよくわかります。
何の問題もないと思ってきたことがとんでもない間違いだったことに或る日気付く、ということは人生においてときどきあるものです。生きている間に気が付いたことを幸運としましょう。
レクチンの毒性の詳細については、紙面の都合でここの記事には書けませんでした。ぜひ本でお確かめ下さい。
ジャガイモとカボチャが駄目? (コメット)
2018-11-10 04:22:23
大変興味深く拝見させて頂きました。私はニンジンとジャガイモとカボチャは毎日欠かさず食べていたですが、そのうちジャガイモとカボチャがアウトというのは正直ショックでした。大豆がアウトで味噌がセーフというのは、生食はダメで発酵させるとOKみたいですね。大好きなコーヒーも豆ですが、焙煎して、煎ってエキスだけ飲むのはOKだと強引に?解釈したいところです。お茶だけでもいいのですが、なんか頼りないですね。今後とも色々お教え下さい。最近、ココナッツミルクに嵌っているのですが、これはOKで良かったです。
コメット さま (ザウルス)
2018-11-10 08:01:17
小麦、米、トウモロコシといった穀物がアウトというのは、低炭水化物ダイエット(糖質制限)と変わりません。しかし、そこからさらに野菜にまで踏み込んで、マメ類全般とトマト、ピーマン、ナス、カボチャといった南米原産のナス科の野菜がアウトになっています。
トウモロコシと大豆は今日家畜の飼料のほとんどを占めていますので、肉類や養殖魚もアウトですね。
マイクロバイオーム革命(1) の記事で紹介した 10% Human  では、そもそも今日の肉類や養殖魚は抗生物質漬けであることが明らかにされています。
多くの人々が、「そんなこと言ったら、食べる物なくなっちゃうよ」 とうろたえますが、実際は、食べる物はいくらでもあります。ただ、今まで習慣的に食べていた一部の物がアウトになるのがつらいだけです。けっきょく、習慣を変えることが苦痛なのです。
ハハハ (八ツ頭)
2018-11-10 11:31:47
この著者は霞でも食って生きてるのかね?ブログ主も紹介した手前、米もパンも食してないのだろうね。塩でもなめて生きてるのかね?
八ツ頭 さま (ザウルス)
2018-11-10 13:24:48
ハハハ! ナイーブな方ですね。
あるポリシーを紹介したいじょうは、そのポリシーに従わなくてはならないと思っているようですね。
マルクス主義を紹介して解説したら、マルクス主義者にならなければならない、と?
ナス科除去をしています (NM)
2018-11-11 16:46:10
ザウルス様 記事更新ありがとうございます。

私は子供の頃から体が冷えやすく関節に炎症を起こしやすい虚弱体質でした。薬にも敏感で副作用が起きやすいので、医師の勧めもあり最近は緊急事態に備えて副作用が起きた薬の名前と副作用の症状を書いた「お薬手帳」を常に持ち歩いています。

数年前にナス科の野菜は炎症を起こす物質が多いと知り、ナス・トマト・キュウリ・ジャガイモ・ピーマンをなるべく食べないようにしたところ、痛みがかなり改善しました。農家の生まれなので子供の頃は夏休みには夏野菜が豊富に食卓に並ぶので、あまり食べたくなかったのですが、栄養を取らねばと努力して食べていました。

実際にナス科除去をしてみて、それは「好き嫌い」などではなく、私の体の正しい防衛反応だったのだと気付きました。多くの子供が緑色のピーマンが苦手なのも同じ理由でしょう。こちらの記事の「食べてはいけない食品」にナス科植物がありますね。

トマトは子供時代から生は苦手で加熱調理したものとジュースは大丈夫だったのですが(おそらく種や皮を除去してあるからか)イタリアでは種と皮を除去するのは初めて知りました。こちらの記事で教えていただけたので、ナス科除去から更に一歩進めてレクチンフリーも少しづつ始めて体質改善を目指したいと思います。「食べて良い食品」には好きな物が多いのでホッとしています。いつも役立つ記事をありがとうございます。
NM さま、 すごいです! (ザウルス)
2018-11-11 21:38:15
レクチンという言葉を知らなくても、すでに 「ナス科除去」 による体質改善を身をもって実証していたわけですね。非常に貴重な証言です!

NM さまは、特にレクチンに過敏な方だったので、自覚症状があったのでしょう。電磁波に過敏な “カナリヤ” の電磁波過敏症のひとたちがいるように、MNさまは、レクチン過敏症の “カナリヤ” だったのですね。
ふつうのひとはあまり自覚症状がないまま慢性的に体を傷めつけているのでしょう。電磁波にしても、レクチンにしても、誰もが不調の自覚症状を持つわけではありません。自分の身体は自分がいちばんわかっていると思うのは、ある意味で生命や自然に対する無知からくる傲慢さでもあるのです。

“カナリヤ” のさえずり に耳を傾ける謙虚さを持ちたいものです。

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