ザウルスの法則

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人類の第2次低脳化現象 (2) あなたも今リアルタイムで “低脳化” している?

2018-09-20 20:59:28 | 哲学・歴史・考古学

人類の第2次低脳化現象 (2)あなたも今リアルタイムで “低脳化” している?

 

Part 1 で “人類の第1次低脳化” の必然性 を確認できたと思う。ただし、これはすでに過去において起きたことである。

“第1次低脳化” が起きたのは、今から1万年ほど前のいわゆる農業革命のときである。“農耕生活” に移行して、安定した食糧生産が可能になり、“食べる心配” が大幅に減ったために、人間の脳は “仕事が減り”、縮小したのである。何の不思議があろうか?

 

さらに、脳の退化は人間の生物個体としてのさまざまな “局部的退化現象” の一つにすぎないことも見てきた。

“設備投資の合理化” が進んだのである。当然の結果であろう。

 

 Part 2:あなたも今リアルタイムで “低脳化” しつつある?

 

“第1次低脳化” はわかった。それでは、“人類の第2次低脳化” はいつ起きたのか?

実は “人類の第2次低脳化” はほぼ西暦2000年を境に始まり、この今現在、リアルタイムで進行中 である。

農業革命から約1万年経った21世紀に入って、インターネットという情報インフラネットワークが地球をおおった。さらに畳みかけるように携帯基地局のアンテナが爆発的に増え、スマホなどのモバイル通信のための電磁波圏が地球をおおった。

21世紀に入って、人工知能(AI)が本格的に人間を超え出した。産業用ロボットをはじめさまざまなロボットが登場している。“第1次低脳化” が必然ならば、この “第2次低脳化” も同じくらいに必然的かつ不可避なプロセスである。

 

それでは、“第2次低脳化” の原因は何なのか?

 

この原因は大きく3つに分けて考えられる。

1) 脳への負担の、コンピュータ・人工知能による劇的な低減

2) 言語思考からイメージ反応への移行による言語運用能力の低下

3) 電磁波による脳へのダメージの増大

 

 以下に、順を追って説明しよう。

  

1)脳への負担の、コンピュータ・人工知能による劇的な低減

 

チェスの世界チャンピオンだったカスパロフを1997年に破ったのは、IBMのコンピュータ、“デイープブルー” だった。これはコンピュータが人間の頭脳を上回り始めたことを示す画期的な事件であった。

そして2000年を超えると、もはや人間はどう転んでもコンピュータに勝てなくなり、コンピュータは仕方なくコンピュータ同士でチェスをするようになった。

2018年現在、将棋の世界でも同様のことが起きている。自分の腕を挙げるのに将棋ソフトを使っていない棋士はもはやいない。

将棋ソフト相手に練習を積むのが上達の近道であることはもはやプロ棋士の世界では常識である。試合の途中の 「トイレ中座」 の際に、トイレ内でスマホを使って遠隔的に自宅の将棋ソフトを動かして次の手を仕込むような “カンニング棋士” も出てきているようだ。しかし、学習機能の優れた最近の将棋ソフトは、人間には思いつかないような “非常にユニークな手” をはじき出すので、プロの目からすると却ってそれでバレてしまうそうだ。

長いこと人間にはあるがコンピュータには無い特徴の一つに “独創性” が挙げられてきたものだ。しかし、皮肉なことに 今や “独創性” があるのがコンピュータの特徴 になっており、どうやら独創性の乏しい類型的な手を打つほうが人間 なのだ。従来 「独創的」 と思われていた手は、単に類型的な手の中でも “比較的” 非類型的な手のことに過ぎなかったのである。人間の考える 「独創性」 というものは、それほどまでに人間中心の狭いものに過ぎなかったのである。

 さて、同様のことが、ゲームの世界だけでなく、日本をはじめとする高度資本主義社会の多くの産業界においても進行中 であることは言うまでもない。人工知能、ブロックチェーン、ロボット、IoT (Internet of Things: 物のインターネット) などの発達は、人間労働の欠点、弱点、限界を楽々と克服し、多くの産業セクターにおける人間の労働力への依存を減らしてコスト削減を進め、大きく効率を高めることが予想されている。

人間の労働力の一部である人間の知能も、より信頼性のある人工知能に置きかえられれば、人間の知能は “失業” する。今日ただでさえ見劣りのするその能力は人工知能にさらに水をあけられ、利用価値も低下することになる。そして、使わなければ衰えるのだ。

 

 ● 人工知能の登場は、文字の発明に匹敵する。

文字”、つまり、“書くこと” の発明によって、人間の “脳内記憶” の限界が越えられて、“脳外記憶” つまり、外在的な “記録” の、自律的な世界が切り拓かれた。

そして、今回は人工知能の登場によって、人間の “脳内知能” の限界が超えられて “脳外知能” つまり、人間という生物の頭脳や感情に縛られない、まったく新たな知能の地平が切り拓かれつつある。

人工知能が切り拓く、この “新たな知能の地平” は、今日のわれわれには想像することすら難しい。

われわれは、ちょうど図書館の膨大な蔵書の森の中を槍を片手にさまよう、石器時代の人間のようなものだ。

 

 

  “蒸気機関車や自動車” によって “馬” の時代が終わった。

 

“馬” は当時の “新しいテクノロジー” のおかげで、荷車を引いたり、大砲を引いたり、人間を運んだり、といった重労働から次第に解放されたのである。

そして、“人間” は今 “人工知能” のおかげで過重な頭脳的負担から解放されつつある。

  

 

  

 

2)“言語思考” から “イメージ反応” への移行による言語運用能力の低下

  

若い世代の言語運用能力の低下は、古代ギリシャ以来いつの時代でも嘆かれてきたが、昨今のインターネット、ケータイ、スマホといった伝達手段の急速な発達はこれに拍車をかけた。言語が最も理想的な伝達方法かどうかはたしかに議論の余地がある。

しかし、今までの人類の歴史においては、言語が最も重要で、最も信頼性のある情報伝達手段であったことは間違いない。

一方、言語以上に イメージが “雄弁” に語ることがある のも事実である。たしかに 「百聞は一見にしかず」 である。

 

 

しかし、言葉なしのイメージだけで会話が成立するだろうか?コンピュータが動かせるだろうか?現時点では人を動かし、世の中を動かし、コンピュータを動かすことができるのはやはり言語である。

イメージでは人工知能のプログラムは書けない。その意味でも “言語優先主義” は今後も簡単には崩れない と言える。

 

言語の持つ、規則的体系性、肯定と否定の二値性、デジタル的発展性は比類がない。何といっても “テキスト” が “本文” であり、“イメージ” はしょせん、“挿絵” の地位でしかないのだ。

 

 

そもそも、“イメージ反応” は “言語思考” とは根本的に異なる。“イメージ反応” は、言語や論理を媒介しないという意味では非常に “原始的” な反応である。チンパンジーも羊もトンボもみなイメージで判断して反射的に行動する。

“言語” はまるで “人工知能” のために人間が長い時間をかけて用意したようなものである。そして、当の人間は原始的な “イメージ反応” に退化して “低脳化” しつつある。

そう考えると、“言語思考” を軽んじ、“イメージ反応” 優先で生きているスマホゾンビーという低脳層 は、高度資本主義社会に跋扈する無数の企業の 誘惑的戦略に原始的に反応して飛びつくカモになっている とも言える。

 

 

 

 

 

 

 

 

逆に言うと、こうした低脳層は高度資本主義のシステムによって不断に “家畜化” されているのである。

「part 1」 でみてきたように、 家畜化=低脳化 である。

 

 

 

3) 電磁波による脳へのダメージの増大

● そもそも電磁波とは?

さて、人間が地球上に誕生する以前から宇宙には電磁波が瀰漫していることはあまり知られていない。電磁波には 宇宙に天然自然に存在しているもの と、人間などが人工的に産み出しているもの との2種類があることをまず押さえておく必要がある。太陽光線など天然自然に存在している電磁波はほとんど無害だが、時間や状況によって有害になる場合もある。一方、人間などが発生させている人工的な電磁波は、人間をはじめとするすべての生命にとって有害なものである。

 

 

ケータイ、スマホ、電化製品、自動車、高圧電線などから放射される電磁放射線や、TV電波、ラジオ電波などはすべての生命にとって有害であり、無害なものは何一つないのだ。人間は20世紀になってから、目には見えないが、とんでもないものを地球上に放出し始めたのである。そして、地球の生命にとって有害なこの人工的な電磁放射線は、21世紀になって爆発的に増大 していて、放出している人間自身までも大きな損傷を受けるほどになっている。しかし、この人類の “グローバルな自損行為” に気づいている人は少ない。

近年、携帯電話基地局からの電磁放射線がわれわれの住む街や山野を覆い、さらに路上や屋内や家庭の室内は、WiFi  からの電磁放射線によって満たされている。

 

携帯電話基地局や WiFi からの電磁波は、電磁放射線の中でも高周波に属する “マイクロ波” である。

 

● “血液脳関門” 

さて、マイクロ波が脳に及ぼす一番重大な影響は、 “血液脳関門” を開いてしまう ことが定説となっている。

 

下の ↑ はマイクロ波によって脳関門が開いた状態

脳への血流は、つねに “血液脳関門 Blood Brain Barrier”というフィルターで濾(こ)されて脳へ流れていく。脳は人体の中で最も重要で、しかも最も傷つきやすい臓器 だからである。

そのため、有害物質や毒素、体外から侵入した病原菌や重金属などは “血液脳関門 というフィルター” にかけられて、脳にまで達しないしくみになっている。

人体において最も重要なこのバリアーが、“電磁放射線の曝露” によって開いてしまうことは、もう43年前から知られている現象である。「血液脳関門がマイクロ波によって開けることができる」 ことは、1975年 にアメリカの神経科学者、アラン・フレイによって公表されている。この事実を否定する科学者はいない。

脳への電磁放射線の曝露 によって、有害物質や病原菌がノーチェックで大手を振って人体の、そして精神の中枢である、最も神聖ともいうべき脳の領域に土足で上がり込んでいくことになるのだ。脳腫瘍ができるばかりではなく、重金属が脳に蓄積して、若年性認知症が発症する可能性もある。

実際、携帯電話が普及し始めた頃から  “自閉症児が増加”  したのは、母体内の 胎児の “血液脳関門” が電磁波によって開いて、さまざまな有害物質が胎児の脳内に流れ込むためではないかとも言われている。

 

実は、妊婦には  “脳関門”  とは別に “血液胎盤関門” というものがあって、母体から胎児への血流をフィルタリングして、有害物質が胎児の身体に流れ込まないしくみが備わっている。しかし、この “胎盤関門” もマイクロ波(高周波電磁放射線)によって開いてしまう ことがわかっている。

 つまり、妊婦がマイクロ波にさらされると、有害物質が “2つの関所を突破” して胎児の脳に流れ込んでいる可能性があるのだ。母体の側の  “胎盤関門” と、胎児の側の “脳関門” の両方が無防備に開いてしまうと考えられる。

一つの国が電磁波浸けになっていけば、その国民の遺伝子は損傷が蓄積して、どんどん劣化していく。こうした劣化は不可逆であり、次の世代へとさらに蓄積されていく。

端的に言って、その国民は脳と身体への損傷を重ね、低脳になり病気になる。そういうことにいつまでも気づかない低脳な国民はますます低脳になり、どんどん病気になっていく。

  

● ガラケーからスマホに

人体は電磁放射線を通す。特に水分の多い脳は良く通す。耳にスマホを密着させて通話しているひとは路上でも駅のホームでもよく見かける。しかし、電磁放射線の強さが今のスマホの10分の1だったケータイの時代ですでにケータイでの通話の多い人に脳腫瘍が発症することが問題となっていた。しかも、いつも左の耳にケータイを当てて電話していたひとの場合、脳腫瘍は脳の左側にできるのが通例である。

 

 

ガラケーの時代からスマホの時代になって、パケット容量も増え、通信速度も上がり、動画もアプリも増えてきた。走っている電車の中であっても、スマホで動画をサクサク見ている人が何人もいたりする。こういうことはガラケー時代には考えられなかった。ということは、今日ではそれだけわれわれが日常的にかぶっている電磁放射線の被曝量も増大しているということではないか?

 

 

次世代モバイル通信 “5G” はこれをさらに増大する。

 

 

脳腫瘍という病気はかつては珍しい病気であったのが、昨今ありふれた病気になってきているそうだ。ケータイやスマホの爆発的普及と何らかの関係があるのではないかと考えることに無理があるだろうか?脳腫瘍の発症までいかなくても、脳は相当に損傷を受けているということである。もちろん電磁波の影響は脳腫瘍に限らない。 “電磁波漬け” になっていると、まず免疫系が弱体化する。自宅が WiFi になっている家庭では家族全員の健康水準がガクンと引き下げられていると思っていい。

 

● スマホのグローバルな問題 

 “携帯電話・スマホによる電磁波問題” はおそらく最も喫緊な “グローバルな問題” である。地球の表面に暮らす人々の毎日の生活と健康に直接かかわる重大な問題である。なぜならば、

 

1) 先進国、発展途上国を問わず、ここ30年ほどの間に世界中にみるみる拡がったテクノロジーでありながら、その安全性がまったく証明されていない。

2) むしろ、危険で有害である疑いを裏付ける報告、データ、証言、論文が年々積み上がってきている。

3) 「おそらく世界中でこれほど速く、これほど多くの人に広まったものは前例がない」 ・・・・ ハワード・ラインゴールド(米国のデジタルジャーナリズムの教授) 

そのために 「取り返しのつかない史上最大の生物実験の可能性がある」 ・・・・レイフ・サルフォード(スウェーデンの脳腫瘍学者)

 

そもそも携帯電話・スマホの電磁放射線(マイクロ波)は、もともと 兵器として軍事的に開発された技術 であって、危険極まりないものである。

 

軍事的な技術が “民生用” に通信機器として商業化されたのはここ30年ほどである が、同期間に脳腫瘍、白血病、さまざまながん、流産、奇形児・自閉症児の出産等々、すでにあまりにも多くの健康被害が世界的に発生している。

世界の携帯電話会社は、その「安全証明」 をこそ最初に示すべきなのに、示している会社は皆無である。そしてどこの国の政府も情報化時代におけるモバイル通信のような経済効果のあるものに対してはめちゃくちゃ規制が甘いときている。そうして緩い規制のまま、スマホは世界中で売られまくり、基地局アンテナは毎日地球上でリアルタイムに増殖し続けている。

 

  

● マイクロ波の危険性

スマホやケータイのマイクロ波はもちろん基地局アンテナから飛んでくる。

 携帯電磁波(マイクロ波)は直進性があり、モバイル端末と基地局とのあいだをさえぎる人体をやすやすと貫通する。

  貫通している間にあなたのDNA、体細胞、臓器、精子、卵子、脳細胞、松果体は損傷を受けている。目には見えなくても、電磁放射線というものはそういうものなのである。放射能の一種と考えてもいい。それを証明する論文はすでに無数にある。あなたが知らないだけである。

そういった調査研究はマスコミでは握りつぶされたり、多大な報酬で雇われた研究者たちによる悪意ある、操作された追試によって不当に否定されている。業界の金の力によって、真実は不断に隠蔽されている。日本の新聞、テレビ、週刊誌で 「電磁波」 が話題に決してならないのは、電通による周到な検閲の結果である。アメリカでは、産業界にベッタリのCNNでさえテレビで問題にしているのだ。日本におけるマスコミの 「電磁波」 についての沈黙は、先進諸国の中でも異常である。

人体に有害な高周波電磁放射線のマイクロ波に関しては、スマホなどのモバイル端末と基地局アンテナとが主な発生源である。これは世界的にそうである。ちなみに、スマホなどよりも歴史のあるアマチュア無線もマイクロ波を使うが、アマチュア無線愛好家には脳腫瘍や白血病が多い ことはすでに統計的に明らかになっている。

また、高周波のマイクロ波と同様、低周波の電磁放射線も有害で、がんや白血病を引き起こす ことが知られている。具体的には、送電線、高圧線や変電所や高速鉄道の近くに住む住民の被害である。

あまりにも日常的なために意外に盲点になっているのは、自動車である。自動車ほど多種多様な電磁放射線を狭い金属の箱の中で集中的に浴びることのできる場所は他にないだろう。あったら、教えて頂きたい。ガソリン車よりもハイブリッド車、ハイブリッド車よりもEV車のほうが電磁放射線の被曝は大きい。小学生にもわかる単純な理屈である。

 繰り返すが、高周波であれ、低周波であれ、人工的な電磁放射線はすべて有害である。ケータイの出現、そしてスマホの登場、モバイル端末の普及といったここ20数年のあいだに、白血病の増加、脳腫瘍の増加、がんの増加、アトピーの増加、喘息の増加、自己免疫不全の増加、白内障の増加、流産の増加、死産の増加、奇形児出産の増加、乳幼児突然死の増加、自閉症児出産の増加等々さまざまな異変が起きている。

こうした事態は、われわれの社会環境における何かしらの急激な変化と関係があるのではなかろうか?そうした社会環境中の変化のなかでも 最も疑うべき電磁放射線の劇的な増大は、その変化があいにくまったく目に見えない。目に見えないためにまるでそんなものは存在しないかのように思われている。

特にテレビやスマホによって “イメージ反応” に慣らされた若者にとっては 「見えないものは存在しない」 に等しい。しかし実はその 「見えないもの」 こそが今日の人類の身体と頭脳に毎日絶え間なく損傷を与えている元凶なのだ。 

iPhone のようなハイテクの最新鋭のモバイル端末を使い倒しながらも、使っている当人の頭脳は情けないことに電磁放射線によって、確実に機能不全をきたしているのだ。記憶力減退、頭痛、うつ病、不眠、集中力減退、思考力減退、思考混濁といった症状が、実はそのまま “人類の第2次低脳化” なのである。

しかし、人類がいくら低脳化しても、テクノロジーの進歩によって十分に埋め合わされるので、社会的には大きな支障は生じないであろう。逆に言うと、人類がテクノロジーにますます依存するようになるだけのことである。

ただし、個々の人間は、電磁放射線による損傷に起因する頭脳や身体の障害を終生背負っていくことになるだろう。早い話が、障害者の続出である。しかし、それが余りにも多いので常態化してしまって、逆に問題にならなくなってしまうだろう。現代における花粉症がいい例だ。いずれにせよ、2050年までにこれが表面化するであろう。そうした苦痛やストレスをまぎらす新しいドラッグや薬品、そして、さまざまなセラピーも出てくることであろう。

しかし、一部の人間は賢明にも、もうすでに電磁放射線に対して十分に防護した環境に暮らし、自分達のDNAを損傷から守りながら、健康な生活と明晰な頭脳を維持しているはずだ。人類史上初めてのグローバルかつ不可視の急激な災禍を理解し、回避できるのは “論理的思考” の可能なごく一部の人間だけである。“イメージ反応” に明け暮れ、「目に見えないもの」 をまったく無視する一般大衆は、このグローバルでリアルタイムの災禍に情け容赦なく呑まれていくであろう。自然淘汰の原理は今日の人間社会にも働いているのである。大勢に流されるまま “低脳層” に転落するか、目には見えない危機を客観的に見据えて対処するか で分かれるであろう。

  

 

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23 コメント

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理解しやすかったです。 (J TASAKI)
2018-09-23 09:30:09
こうして体系だてて、論理的に解説していただければ、わかりやすい。一人でもこの危機的状況を知識し、適切な対策防御をするといいんですが。本当にありがとうございました。
TASAKI さま (ザウルス)
2018-09-23 20:45:30
お役に立てて何よりです。
今回の2つの記事は構想1年執筆2カ月をかけました。何しろ固くて長い話ですから、わかるひとだけわかってもらえればいいという気持ちでアップロードしました。
ユヴァル・ノア・ハラリの人類史的パースペクティブに啓発されてから自分なりに思索を重ねてたどり着いたのがこの 「第2次低脳化現象」 です。
お見事です! (mobile)
2018-09-26 12:33:49
 論旨に概ね賛同します(概ねと画いたのはやはり個々人での微妙な差異は仕方がナイぐらいに思ってください)。
-------☆☆☆-------
 今や人類はインターネットというカタチで記憶能力をアウトソーシングしてしまいました。今度はAIというカタチで思考能力までアウトソーシングしようとしているのです。使わなければ退化するのは生物の常、いや新しい環境に適応した進化なのでしょう。
-------☆☆☆-------
 人類は道具を使うことで発展してきました。道具に動力が組み合わさると機械になります。
 機械による文明の発達によって人類はその領域を広げてきたのです。海へ、空へ、そして宇宙へと活動領域は広がる。私はこれを機械による適応放散だと思っています。
-------☆☆☆-------
 道具や機械は便利なものですが、現代では道具や機械に頼るあまり人間の能力が退化しているンぢゃないかと思います。例えばジャングルに住んで狩りを生業とするヒトたちの視力は4.0あります(これくらいになると昼間でも星が視えます)。現代人の視力はイイ人でせいぜい1.5から2.0といったところでしょう。着実に退化しています。
-------☆☆☆-------
 退化ならまだしも、機械を使うのではなく『機械に使われている』そんなヒトも多くいるンぢゃないでしょうか?
 もはやスマホとAIの発達で、昔なら音楽を聴くのだって『この曲を聴こう』と思って掛けていたのが、今ぢゃあ『パーティーに相応しい曲を掛けて!』と頼めばAIが判断して勝手に掛けてくれる時代が到来しています。今のニンゲンは知力や主体性さえも失おうとしています。人類総認知症時代はもう目の前に来ているのです。
mobile さま (ザウルス)
2018-09-26 13:15:29
「アウトソーシング」 「機械による適応放散」 「人類総認知症時代」 ------ 大いに納得です。
低脳化大いに結構 (サル)
2018-09-27 19:17:32
誰も困らない。低脳は低脳として生きれば良い。賢くなっても苦悩や快楽の受け取り方は同じ。それがどうした?と思って我が道を歩めばそれで良し。ザウルス「様」とか言ってコメントしてるのを見ると、なるほど低脳化しとるわいとは思うが、まあ好きにせい。
低脳化万歳のサル さま (ザウルス)
2018-09-28 00:21:17
もうすでに十分すぎるほど低脳化しているのは、サルさんだけではありません。すでにあなたは多数派です。安心しましたか?

「苦悩や快楽の受け取り方は同じ」 とのことですが、あいにく同じではありません。

前回の第1次低脳化と違って、今回の第2次低脳化は電磁波による頭脳と身体に対するダメージに起因する面が非常に大きいです。つまり、見えない電磁波に対して無警戒、無防備なひとほど多くのダメージを受けて、より多くの知的障害と身体的障害に苦しむことになります。

自分だけではありません。自分の子供もそうなります。親が日常的に強い電磁波にさらされている場合、障害児が生まれやすいことは統計的に明らかです。
「誰も困らない」  「それがどうした?」 

 「まあ好きにせい。」
安逸をのみ求める愚民の大量生産かい!? (mobile)
2018-10-01 10:13:28
ローマ市民が『パンと娯楽のみを求める』ようになり、共和制は衆愚政治に堕したという。
-------☆☆☆-------
電子機器の普及で世界は便利になった。いや便利になり過ぎた。そうして2つ上のコメントのようにサル化しようとしている。
人間は安楽を求める生物だから仕方がナイといえば仕方がナイのだが・・・。
-------☆☆☆-------
このようにサル化した人間は現代のテクノロジーに適応してそれなりに生きていくのだろうが、それは人間に備わる環境変化への適応性を犠牲にして成り立つものなのだ。
-------☆☆☆-------
いまや電車の中では殆どのニンゲンがスマホを操作している。何をしているのか?LINEかゲームに興じているのだ。で、定期券も支払いもスマホで、家の鍵も家電品のオンオフもスマホ・・・スマホなしでは何もできないニンゲンが増えつつある。
今からの子供は生まれた時からそうなのだ。
-------☆☆☆-------
スマホが故障したりするともはやパニック、何もできないニンゲンが増えていく、これはヒトとしての危機を内包していないか?
-------☆☆☆-------
パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』の世界はスグそこまできているのかもしれない。
パオロ・バチガルピ (ザウルス)
2018-10-01 18:03:56
"Windup Girl" は読んでいましたが、「第六ポンプ」 は読んでいませんでした。さっそく読むことにしました。

スマホと人間との関係については、以下の記事があります。
「あなたはスマホの “足” である」  
https://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/9319ff62d866cfe833e7140853bac64a
便利になり過ぎて。。。 (ナオ)
2018-10-04 23:06:26
自分で考える事が出来なくなっている。。

便利なのは良い事であるが、考える力が無くなりつつある。

車一つ取ってもそうだ。

ミッション車ならば半クラの加減、ギアチェンジのタイミング。。。

ミッション車運転出来る者はどれ位いるだろうか。。

今はハンドルすら握らなくて良い車が開発されている。。

安逸をのみ求める愚民の大量生産かい!?氏が言われるようにスマホ命な人も多い。。。

低能。。なるほど。。見ず知らずの相手に対し敬称をつける事に反論されている方も自分的にはその部類に入るのかもしれない。

自分が呼び捨てされても「困らない」のだろう。
ナオ さま (ザウルス)
2018-10-05 00:14:56
「低能。。なるほど。。」   ご注意ください。 「低能」 ではなく、 “低脳” です。
「低能」 の誤変換ではありません。本来 「無脳層、他脳層、自脳層」 という “三脳論” を展開したザウルスが、他脳層 と 無脳層 を一括して “低脳層” と呼んだことから使われた、必然性のある用語です。

よろしくお願いいたします。

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