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週刊新潮 「スマホ認知症」 記事は “巧妙な電磁波問題回避” か “忖度” か?

2019-08-02 00:18:24 | 電磁波

週刊新潮 「スマホ認知症」 記事は “巧妙な電磁波問題回避” か “忖度” か?

 

「週刊新潮」 の新聞広告を見て、いよいよ日本の週刊誌も電磁波問題を取り上げ始めたかと思った。滅多に週刊誌などは買わないのだが、今日は420円払って買って読んだ。

 

記事の要点は以下の通りである。

● 人間の脳はスマホの性能についていけない。

● スマホの性能は人間の脳のキャパシティを超えているのに、その便利さのために “スマホ依存” にはまる。

● スマホからの大量の情報を脳は処理できず、頭の中は 「ゴミ屋敷」 になる。

● 脳の処理能力が落ちて、スマホからの大量のインプットについていけない状態を 「脳過労」 という。

● スマホやIT機器依存の、高齢者でもない若者に物忘れなどの認知症的症状がみられる。

● スマホを使う生徒ほど成績が低く、脳の発達に悪影響が出ている。

● 結論としては、「スマホの使い過ぎに注意しましょう」 ということである。

● 対策としては、時にはスマホをしまって、「芸術、スポーツ、大自然」 に浸ることだそうだ。

 

 

さて、一読しての感想だが、特に新しいことを言っているわけではないが、スマホ依存のリスクに注意を喚起しているという意味ではまあまあ悪くない記事だと思った。しかし、何かが足りない・・・。

読み終わってしばらくして 「あれっ!」 と思い、もう一度ざーとチェックした。案の定、見事なくらいに “電磁波” という言葉が見当たらないのだ。海外の新聞、週刊誌、ネット記事でスマホが問題になる場合、そのほとんどではスマホや携帯基地局やWiFiからの “電磁波” との関連が論じられているのがふつうである。

 

今回の 「週刊新潮」 の記事ではスマホ問題の切り口が 「脳過労」 であるかもしれないが、その原因としては、単にスマホからの “情報過多” だけであるかのような話なのだ。脳が処理しきれないのが原因ということなのだ。スマホからの物理的な “電磁放射線” が目には見えなくても人間の脳にも悪影響を及ぼしている可能性については一切言及がないのは不自然なくらいだ。

かりに脳がスマホからの大量の情報を処理しきれたとしても、“電磁放射線による被ばく” によって脳が悪影響を受けている事実は変わらない。

編集部はまるで “電磁波” という言葉がこの記事中に含まれていないことを事前に十分チェックしたうえで初めて “掲載GO!” を出したのではないかと思えるのだ。

「週刊新潮」 が今までにすでに別記事でちゃんと “電磁波問題” を取り上げて、人間の身体や脳への悪影響について論じているのなら結構なことなのだが、そうではないから勘繰るのだ。“5G ファイブジー” の潜在的で広範な健康被害について 「週刊新潮」 が何か記事を書いただろうか?

 

 

 

「スマホの使い過ぎに注意しましょう」 というほどの結論ならば、ケータイ会社、電話会社、電力会社といった日本の超大手スポンサーも特に目くじらは立てないであろう。

しかし、“電磁波問題” として取り上げてしまうと、その対策は今日のわれわれの “デジタル的生活” の多岐にわたることになる。そして “無数の電磁波源” を問題にせざるを得なくなってしまう。

それを ケータイ会社、電話会社、電力会社 といった “超大手スポンサー” が 「週刊新潮」 に許すわけがなかろう。「寝た子を起こすな!」 が “日本の経済発展のかなめ” だ。

 

 

「週刊新潮」 お得意の 「食べてはいけないシリーズ」 のターゲットは、嫌なら “食べなければ済む食品“ である。食品会社もスポンサーとしては特に “超大手” はない。

 

 

しかし、“電磁波” となると、そうはいかない。食べ物なら口に入れなければいいだけの話だが、今日のわれわれの生活はスマホに限らず、有無を言わさず “電磁波” に覆われ、“電磁波漬けの生活” ではないか?しかも、当の “電磁波” じたいはまったく目に見えないのだ。

スマホ を使っていない人だって スマホゾンビー や WiFi や 携帯基地局アンテナ に囲まれているために、不断に “電磁波” にさらされている。そして、スポンサーはどれも “超大手の企業” である。

 

週刊新潮の 「食べてはいけないシリーズ」 はまるで 目に見えない “巨悪” を許して、目に見える “小悪” を血祭に上げているかのようだ。

 

 

 

一見ヒロイックだが、その実態は単に “巨悪” の延命のための “陽動作戦” ではないか?

 

 

 

 

 

 “大きな問題” を放置して、“小さな問題” ばかりを取り上げるのは、けっきょく “大きな問題の隠蔽” に加担しているようなものではないか?

 

今回の記事における “電磁波への言及ゼロ” が、この記事の担当記者の単なる “認識不足”、“調査不足” のせいなのか、それとも “電磁波問題がタブーになっている日本のマスコミ” における、“巧妙な電磁波問題回避”、つまり “卑屈な忖度” なのか は読者の判断に委ねたい。

 

 

 デジタル教科書は児童虐待?(3)あまりにもお粗末な、日本の “電磁波” 常識

 5Gが “電磁波問題” として新聞記事に!ついにタブーを破った東京新聞!

電磁波問題とマスコミ (1) NEWSWEEK:スマホの電磁波でガンになる?

電磁波問題とマスコミ (2)  「電磁波」 は日本のマスコミのタブーか?

 

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