趣味は読書です

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ひたすら読んだ本たちの記録

 

「どうせ社会の側の人たちが

僕らに理解を示してくれることなんてないでしょう」
これは、生きる場所を求めて歌舞伎町に集まった若者たちの、

泡のように淡い夢と重い現実の物語である。
新型コロナの震源地と呼ばれた「夜の街」とは? 

新宿歌舞伎町という虚構と真実の入り混じる街で、

ホストたちはどんな半世紀をたどってきたのか。

ホストブーム、浄化作戦、東日本大震災、愛田武の死、

そして新型コロナ……激動の街を描くノンフィクション。

 

 

 

久々の石井光太さんです!

本当にこの人のルポは

読みやすい。わかりやすい。そして面白い!

歌舞伎町のホストの、

コロナ禍の動きのルポかと思って読み始めましたが、

いかにしてホストクラブができて

そして大きくなっていったか、の話でした。

 

すごく暴力的なシーもあったので、

それがよく、今のきらびやかで芸能界のような

ホストの世界へと成長したな、という印象です。

どうせなら、今の”ローランド”さんとかの

時代とかのことまで書いてほしかったな。

昔ながらのホストの方々は、今のホストブーム(?)を

どう思っているのかな。

 

いろいろなホストの方々が出てきましたが、私は

Smappa! Groupの手塚マキさんが気になりました。

世のはみ出し者だったホストたちを

教育で変えていくという考えが素敵。

 

同じように、

北新地のキャバクラについてのルポも出してくれないかなあ!

ホストほどの歴史はないのかな?

進撃のノアさんのyoutubeとか、私好きなんです。笑

キャバクラとホストって

やってることは同じかと思うのですが、なぜか、

キャバクラは、強い男たち(経済的に)が

キャバ嬢たちをはべらせるイメージで、

ホストは、弱い女たち(経済的に)が

無理してホストに貢ぐ、ってイメージがあります。

なんででしょ?本当は違うのかなあ。

 

また、石井さんのルポは

いろいろ読み続けていきたいと思います!

 

 


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北海道のトムラウシに1年間移住したり、

本屋大賞を受賞したり……。

さまざまな変化があった6年半の月日を、

「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。

やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、

書き下ろし短編1編を収録。

 

 

 

久しぶりの宮下奈都さんです。

ちょっと内容がお嬢様すぎましたね!

いわゆる“丁寧な暮らし”。

こりゃ私には無理やわ~

と読んでいて思ってしまう感じでした。笑

ご本人も旦那さんも、

良いとこの子やったんやろうな~と。。

 

あとは、子供が3人も。すごいですね。

思ったよりお子さんも大きくて、

宮下さんって何歳?と。

北海道への山村留学?も、いいなあ~!

作家さんならではですね。

 

内容としては、クリームパンの章と、

おばあちゃんの青椒肉絲の章が

じーんとしました。

あとは、この文章がお気に入り。

 

毎日、学校から帰ってくる子供を迎えて、

「おかえり」と声をかけるとき、胸は弾む。

よく帰ってきたね。

今日も一日元気でがんばれたね。

「ただいま」というときの子供たちの顔は

さまざまだ。

外では楽しいことばかりじゃないだろう。

つらい目にだって遭うだろう。

それでも、家に帰ってくる。

うまくいかなくても、悲しいことがあっても、

なんとか乗り切って帰ってきたことをよろこびたい。

 

いいですよね!やっぱり

「いってらっしゃい」と「おかえり」は特別かな。

あと、「いただきます」も!「ごちそうさま」も。

また宮下さんの小説を読みたいなと思いました。

 

 


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傷ついた者だけがたどりつけるスナックが

都会の路地裏にあるらしい。
スナックなのにアルコールは置いてない。
店主が用意した飲み物で一息ついた客は、つかの間、
まぼろしのような時をそこで過ごし、
気づくと心に溜まったモヤモヤが消えている。
「スナック キズツキ」、今宵も路地裏でひっそり営業中。
キズついて、
キズつけて、
生きてる。

 

 

 

本屋さんでふらっと見つけた1冊。

すっごくよかったです!

前回益田ミリさんの「マリコ、うまくいくよ」を読み、

それぞれの言い分を

どっち側からも書いてて、それがしんどい、

という感想を書いたのですが、今作は

それぞれの人物のそれぞれの思いを描いてあっても

それがとてもよかったので、内容によるのかな。

まさに、「キズついて、キズつけて、生きてる。」ですね。

 

これはぜひ、続編カモン!です。

私もいつか、ツナックキズツキに辿り着きたいな。

 

 


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芥川賞作家の鋭い観察眼で

「妊娠・出産」という大事業の現実を率直に描き

ベストセラーとなった異色エッセイ。
35歳で初めての出産。それは試練の連続だった!
つわり、マタニティーブルー、分娩の壮絶な苦しみ、

産後クライシス、仕事と育児の両立……
出産という大事業で誰もが直面することを、

芥川賞作家の観察眼で克明に描き、
多くの共感と感動を呼んだ異色エッセイが待望の文庫化。
号泣して、爆笑して、命の愛おしさを感じる一冊。

 

 

 

川上未映子さんです。

何かしらはこれまでに

読んだことあるかと思ったんですが、

意外と初でした。

芥川賞作家ということで、

ちょっと物事をややこしく考えすぎな感じもありましたが、

それが妊娠・出産というテーマには逆にぴったりだった、

感じでした。

 

この本を知ったのは、この動画。

なるほど~と思って読んでみましたが、

読んでよかったです。

 

一番読みごたえがあったのは、やっぱり

産後クライシス(夫婦の危機)の箇所ですね。

それは出産前も出産後もあり、大変やな・・と。

どう考えても自分一人で抱え込みすぎやから、

もっとうまいことやれるやろ!と思うけど、

産前産後のホルモンで、

どうしようもできなくなるんだろうなあ・・とも。

 

無痛じゃなくて自然分娩だったら、

もっと読みごたえがあったんだろうなあ、とも。

芥川賞作家の鋭い感性で

自然分娩の痛さを教えてほしかったなあ。笑

それにしても、無痛ながら陣痛36時間??

やっぱり、座り仕事の人は

難産になるのかなあ?関係ないのかなあ?

川上さんの産院がこだわっていたエアロビクスも、

あながち間違いではないんだろうなあ・・と思いました。

 

ほかにも妊娠・出産系のエッセイがあれば

読んでいきたいな、と思いました。

おすすめがあればぜひ教えてください!

 

 


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どうして本屋さんに行くかって?

そりゃあそこに本があるからさ!! 

本と本屋さんをこよなく愛するアナタは必読!! 

本屋さんで働く少女マンガ家久世番子が描く、

書店業界の裏側や書店員の本音が丸わかりの

爆笑本屋さんエッセイコミック、ここに完結!!

 

 

 

暴れん坊本屋さん2」に続く第3巻、完結編です。

もう時代が違うのでなんとも言えませんが、

でもやっぱり本屋さんはいいですよねー。

 

私も小さい頃、

本屋さんの本のスリップ(挟まってる伝票みたいな紙)を

抜いちゃってる子供やったな~

とか思って申し訳なくなったり。笑

 

特に用はなくても

本屋さんは定期的にぶらぶらしにいきたい、

と思わされました!

 

 


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榎土梵天、梵地、梵人は三つ子の三兄弟。

自分たちが謎の能力「三秒」を持つことに気づき、

貴金属泥棒を敢行。

大金を手にした梵天は、

ティラノサウルスの化石発掘の夢を抱き
山を丸ごと購入した。

だが、そこにライオンを連れた謎の女が現れたとき、

彼らの運命は急転する。

海を越え、はるか砂漠の地にて、

三兄弟を待ち構える予測不能の超展開とは!?

 

 

 

 

久しぶりの万城目さんです!

内容的にやばそうだったので(奇想天外具合が)

ちゃんと読めるか心配でしたが、

さくさく読めました。

やっぱり私は万城目さんと相性が良いようです。笑

 

まあでも、歴史的に難しいところはさらっと読み、

展開だけを追っていきました。

とにかく奇想天外なので、自分の頭の中で

いかに情景を想像できるかが勝負かと。

これまで関西の各地域を舞台に色々書かれてきましたが、

今回はなんとイラク。

というか、メソポタミア文明。

これまでより、さらにぶっ飛んでます。

 

三兄弟誰を推すかは、

意見がわかれるところでしょうね。

私は梵人かなあ?

強いのはかっこいいですね。

銀亀さんとは今後どうにかなるのかなあ?

 

この本なぜか、元々「ヒトコブラクダ層ぜっと」

という題名だったのですが、改題となったようです。

ていうか、もう題名からして

やばさがぷんぷんですよね。笑

まさに万城目ワールド。

 

つい先日、直木賞とりましたよね!

おめでとうございます。

舞台は久しぶりにまた京都。

「八月の御所グラウンド」。

めっちゃ面白そう!

読んでみたいと思います。

 


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カタブツ生徒会長と音楽科のクールビューティーはうはうの

馴れ初めを描く中編 『生徒会長のはうはうな彼女』。 

風邪を引いたましろは、いつも以上に扇情的! 

空太は理性と戦いながらましろの面倒を見ることになる。 

ある意味日常!?『風邪を引いたペットな彼女』。 

電撃文庫MAGAZINEに掲載された2つの物語に加え、

七海の空太への想いを描いた書き下ろし短編 

『青山七海のもっと乙女なスプリング』 を収録。 

変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ、

短編集第2弾登場です!

 

 

 

 

7巻に続く、7.5巻。

長編のほうがもちろん読み応えはありますが、

今回もみんなの会話に笑わせてもらいました。

特にやっぱり、ましろと空太の会話が一番!

 

「誰?」

「記憶が飛ぶほど熱でやられてんの?!」

「そのツッコミは空太ね」

「お願いだから顔で認識してくれるかな」

「それは難しいわ」

「どの辺が?」

「空太の大部分はツッコミで出来ているのよ」

「そう言われるとそんな気がしてくるけど、

やめてね!半分くらいにしておこうか。

頭痛薬みたいにさ!」

 

「わたし、決めたわ」

「今の会話の流れで、唐突に何を決意したのかな!?」

「空太が食べさせてくれるなら食べる」

「その決意をする前に、

ぜひ俺に相談してほしかったよ!」

 

あーーおもしろい。笑

冷静なましろがとにかく、いい。

次は8巻です!

また物語が動きますね!楽しみです。

 

 


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話が通じない、思いやりがない、

わかってくれない、とにかく気が利かない…

それでも、夫をあきらめない。

夫婦70年時代のバイブル!

40万部突破の『妻のトリセツ』、待望の第2弾!

 

 

 

妻のトリセツ」の続編を読んでみました。

相変わらず面白いです。

これの知識を知っているといないのとでは、

今後の人生大きく違いそう。まあもちろん、

これが全てとも思わないのですが・・。

 

「今日、私に起こった悲しい出来事を話してあげるね。

あなたがするのは、優しい共感。わかった?」

これで始まる夫婦の会話は、平和やろうなあ・・。笑

 

やはり、妊娠出産は女性を変えるんだな、と。

「妊娠して、無事出産すれば、相手への執着は強くなる。

ただし、執着の仕方が変わる。

恋の相手から、

資源を提供すべき者に変わるのである。」

 

後は、適度に“してもらう”ことの大事さ。

「弱みを見せて、頼り合うこと。

家族の絆は、それに尽きる。

それで言ったら、専業主婦は最強だ。」

 

「ほらね、愛は、してくれることよりも、

してあげることで強まるのである。

子どもがかけがえがないのは、命を与え、

世話をし続けるからだ。

猫がかわいいのは、手がかかるからだ。

だから、夫の愛は、してもらうことでも稼がなきゃ。」

 

「頑張りすぎない。してあげて、してもらう。

してあげるのは「私がいるから、この人は生きられる」

を実感するため。してもらうのは

「僕がいるから、この人は生きられる」

を実感させてあげるためだ。

「自分がいるから」、そう思えることほど

自己肯定感を高めることはない。

それを家族にもプレゼントしよう。」

 

一番共感したのはこれ。

 

謝るときも、気持ちに謝る。

「早く帰るって言ったじゃない!」と言われたときも、

「急な残業なんだから、仕方ないだろ」と毒づく前に、

「心細い思いをさせてごめん」と謝る。

女性が謝ってほしいのは、

遅くなったという事実にた対してじゃなく、

待たされて連絡が取れなくて

心細い時間を過ごした自分の気持ちに対してなのだから。

女たちは「急な残業」を許している。

それを怒っているわけじゃない。

「心細かったね」と優しい声をかけてくれない

情のなさを悲しがっているのだ。

 

これですよね~!!

そのこと自体には全然怒ってないんですよ。

基本女性が機嫌を損ねるときって。

その後の態度や言動に怒ってるんですよね!笑

 

次は「夫婦のトリセツ」を読もうと思います。

それこそ完全版ですよね!楽しみです。

 

 


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「突然のメッセージで驚かれたことと思います。

失礼をお許しください」
――送信した相手は、かつての恋人。

フェイスブックで偶然発見した女性は、

大学の演劇部で出会い、二十八年前、

結婚を約束した人だった。

やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、

それは徐々に変容を見せ始め……。
先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。

前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!

 

 

 

話題作、今更ですが読んでみました。

続きが気になってさくさく面白くは読めましたが

まあでも、だめでしたね。

この先ネタバレ有りです!

 

 

最後に持ってくるどんでん返しとしては、

アンフェアでしたね。

異常者としてオチをつけたかったのなら、

もっとその片鱗をそれまでの間にちりばめとかないと。

まあ確かに後に戻って読み返すと

ぞっとする部分はありましたが。

住所とか名字のくだりね。

 

もう、好きになれる登場人物が一人もいない、

絶望的な作風でした。

一見良い人やと思ったのに、のパターンやから

余計に絶望。

主人公→異常者

美帆子→性的に訳あり

叔父→娘と性交する性的異常者

優子→叔父や彼氏以外と性交する

宮脇→金持ち逃げ

などなど。。

誰か一人ぐらいまともなやつおらんのかいっ!?

 

どんでん返し大好き人間としては、

これまでもっともっと

ハイクオリティなどんでん返し物を読んできたので、

全然満足できていません。

もっと私を驚かしてくれ!さあもっと!

という気持ちです。

 

 


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働くって、なんなんだろう?
「今日も会議で意見が言えなかった」

社会人2年目のマリコ。
社会人12年目のマリコは

「〈会社用の自分〉に、自分がのっとられそう」

と感じ、社会人20年目のマリコは

「後輩は増えるけど、年上の実感ってない」と思う。
同じ職場を舞台にすれ違う

20代、30代、40代の3人のマリコたち。
でも大丈夫、きっとうまくいくよ。
読めばじわりと勇気が湧いてくる、

人気お仕事漫画登場。

 

 

 

うーん、益田ミリさんにしては、いまいちでした。

でもその理由もはっきりあって、それは、

3人のそれぞれの視点で進んでいったから。

あっちはこう思っているときの、そっち側の考え、

を見れちゃうのが私はつらくて。

もうそこは触れずにいきたい・・見たくない・・

という感じでした。

これまでの益田ミリさんのやつなら、

一人の視点で、

その人がどう思っているのかだけで進んでいたので、

読んでいて楽だったのです。

 

益田さんの作品はまだまだ読みたいやつがあるので、

それを楽しめたらなと思います!

 

 


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