神さまを待っている / 畑野智美 | 趣味は読書です

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ひたすら読んだ本たちの記録

神さまを待っている/文藝春秋
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文房具メーカーで派遣社員として働いていた

26歳の女性は、

正社員になれず、家賃が払えなくなり

あっという間に貧困になだれこんでいく。

漫画喫茶で寝泊りして、

菓子パンで腹を満たす生活から抜け出すために、

彼女が選んだのは

「出会い喫茶」でお金を稼ぐことだった。

生きるために「ワリキリ=売春」をしなくてはいけないのか。





 

以前 紹介したyoutuberさん、文学YouTuberベルさん

書評をしていて、

読みたい!

と思ったものです。

動画はこちら

こんなん見たら読むしかないでしょ!

というような魅力的な紹介動画ですよ。

 

内容はかなり衝撃的。

“貧困女子”についての物語です。

私、結構そのへんを調べたりするのが好きでして。

元々興味があったのですが、この本を読んで

さらにもっと色々知りたい!と思いました。

 

結局、“貧しい”ことは、本人の自己責任か否か、

がこの本のテーマの一つだと思うのですが、

読んだ感想としては、

本当に微妙なところだな・・

といった感じです。

主人公には、

いやいやそこは

バイトでもなんでもしてとりあえず貯金やろ!

とか、

何でさらっと友達に相談できひんねん!

とかツッコミを入れて読んでいました。

後は、

人のことはええから自分のこと考え!

とかも思いましたね。

 

絶対どこかで引き返せたはずなのに

結果ここまで落ちてしまう、

というのが

読んでいて衝撃的でも有り、歯がゆくも有り。

そこにはやはり、愛の育った環境が大きいな、

と感じました。

普通の家庭環境だったら、こうはなってなかったな・・と。

 

でも現実問題、今“貧困女子”になってしまう人って、

きっとみんな、頼れる家族がいない人なんでしょうね。

じゃないと、ホームレスにまではならないでしょ。

実家に帰ればいいんだから。

そのへんに事情を抱えた人が

貧困女子になるのでは、と思いました。

「貧困というのは、お金がないことではない。

頼れる人がいないことだ。」

とは、まさにその通りですね。

 

「貧困」で調べてみると、

現代の書籍がわんさか出てきました。

最貧困女子 」や「東京貧困女子。」を

次は読んでみたいです。

偉そうに色々書きましたが、

人生何が起るかわからない。

明日は我が身、かもしれない。

とりあえず今の幸せに感謝しようと思います。

 

 


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