司法書士事務所の労働条件等の基礎知識 | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

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LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

おかげさまで、息子の所属するサッカー部、夏のインターハイ全国大会出場(準優勝)に続き、冬の高校サッカー選手権全国大会への進出が決まりました。娘のサッカー部のときは、年末年始にサッカー選手権全国大会のため、泊りがけで神戸に行っていて大変でしたが、この年末年始は関東エリアでの試合のため、自宅から応援に駆け付けられますので、気が楽です。ただ、父母会広報の一員でもあるため、ピッチでの撮影の役割をしっかりと果たしたいと思います。

 

 

さて、すでにこのブログでもお伝えしていました、全国法律関連労組連絡協議会(全法労協)から要請があった、司法書士事務所で働く労働者の労働条件改善のための研修を、私が委員長を務める「神奈川県司法書士会労働問題ワーキングチーム」主催で、開催する運びとなりました。

タイトルは『司法書士事務所の労働条件等の基礎知識』~ホワイト事務所を目指して~です。

 

この研修は、司法書士事務所で働く労働者のためだけでなく、実際には事務所を経営する雇主となる司法書士にも、有益となる研修内容としています。

今までの事務所での慣習や自分が事務所で働いてきた経験則だけで事務所を経営している司法書士も多いようですので、雇主としては、どんなことに気を付けるべきか、をお伝えしていければと思っています

 

さすがに不当解雇、賃金未払いなどは少ないようですが、契約書面等の未交付、安い給料と残業代未払いは多いのが実際です

しかも、このワーキングチームの若手メンバーの寸劇で、司法書士事務所にありがちな違法な労働事例を紹介します。

1.労働条件の明示義務

2.休憩時間の一斉付与

3.残業代支払

4.有給休暇の扱い

5.就業規則と解雇規制

など。

事務所で働く者にとっては、当たり前だと思っていることが、実は、とんでもない違法なことだったりします。

そこで、研修では実際に事務所との雇用契約の際に交付すべき「労働条件通知書」、「雇用契約書」等のフォーマットや事務所に備えおくべき「就業規則」などのフォーマットも資料として配布する予定です。

 

司法書士事務所では、未だに丁稚奉公的な側面があり、劣悪な労働環境で働いている方もいるようですので、雇う側にも、この研修を機会に、しっかりとした労働に関する法律の基礎を身に着けてもらいたいと願うばかりです。

 

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