成年後見業務をすべきでない方 | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

横浜 コーディアル司法書士 所博之

LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

今月に入り、サッカー日本代表の試合が多くなっていて、少々寝不足気味です。

娘の元チームメンバーは、ワールドカップに出場する「なでしこジャパン」に選ばれていますし、息子のサッカー部のチームメンバーもU-20のワールドカップのメンバーに選ばれていて、どちらもが、世界で戦うということが身近になっています。

自分の学生時代を振り返り、世界でたたかう仲間が身近に居なかっただけに、子供たちは本当にハイレベルなところで、頑張っていることに驚いています。

サッカーは1点差のゲームが多いですが、そのわずか1点のために、血のにじむような練習やケガに耐えて、日々鍛錬を積んで成長している子供たちをみていると、日々私も多くのことで勇気づけられます。

 

実は、娘のそのチームメイトとは、今も家族ぐるみの交流があり、私の事務所のロゴを作ってもらったのもその彼女のお父さんで、今もアートデザイナーをしています。本当に、サッカーを通しての素晴らしい巡り合わせに幸せを感じています。

 

 

さて、業務の方は、それほどでもないのですが、この度、神奈川県司法書士会の理事に就任し、忙しくなりました。

こちらは、裁判事務推進委員会や労働問題ワーキングチームなどの担当でということです。

 

すでに今期からは「リーガルサポート」の支部役員(副支部長)も引き受けていて、その業務で忙しく、目まぐるしいほどのメールに圧倒されています。

特に成年後見業務は、ご本人の財産を管理する立場上、業務上横領罪になりやすい業務だけに、役員の方々の今までの取り組み方がよくわかるようになってきました。いろいろな箇所で対策を講じていることが鮮明になってきたからです。

 

司法書士が管理する通帳の原本確認調査を同じ司法書士がする立場になると、「いつのまに権力者側の人間になったんだ」と、罵られることも多くなり、もっぱら同じ後見業務を携わる司法書士からの嫌われ役に徹していく業務となります。

 

司法書士として成年後見業務をすべきでない方の共通項として、「期限までに所定の報告ができない」、「金銭感覚がルーズ」、「事務所内の片付けができない」、「精神疾患に罹患している又はその疑いがある」、などがあげられます。

特に業務上横領罪にまで手を染めてしまう方は、それをしたら「司法書士としての仕事が今後できなくなる(業務禁止)」、「犯罪者として一生生きていかなければならない」ということまでに、気が回らなくなっています。

 

つい最近、知り合いだった司法書士が逮捕され自白していますが、被害者及び親族の方には本当に申し訳なく、他の誠実に業務に勤しむ司法書士の信用を棄損してしまったことも否定できないです。

どこかで、彼に歯止めをかけることができなかったのか、損害額をもっと小さくできなかったのか、などを検討しつつも、彼のこれからの人生を思うと、本当に残念で仕方がありません。

 

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