司法書士と国家賠償法 | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

横浜 コーディアル司法書士 所博之

LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

 

先週末は、参議院選挙があり、山本太郎が党首を務める「れいわ新選組」が、無事、政党要件を満たしました。

山本太郎氏との出会いは、私が越冬相談会(行政が休日に入る12/28~1/3迄のホームレスらの緊急相談先)として横浜寿町公園のパイプ椅子での相談員を務めていたときでした。

 

最初は、派手な赤いダウンジャケットを着て手伝う姿に、若い政治家としての物見高かと思われましたが、簡易宿泊所を生活の拠点とし投票をあてにはできない生活保護受給者のために、極寒の中、公園での炊き出しを熱心に手伝う姿は、その後も続き、私も毎年の年末年始に彼に会うことに違和感がなくなり、むしろ今年も来てくれたと話題に上がるほどでした。

ちなみに、今まで他の議員を越冬相談会で見かけたことはないです。

 

彼には、弱者救済に向けた志をずっと感じていたため、いつのまにか彼の説得力のある演説にも惹かれていきました。

脱原発を唱え、TV界からは干されましたが、信念を曲げずに地道な活動を続けていますので、政治家としては大成するのではないかとさえ思っています。

 

  2017年元旦の横浜寿町公園での炊き出しを手伝う山本太郎氏

 

さて、今回は、司法書士が国家賠償法の事務にかかわるという話です。

 

今年から神奈川県司法書士会の理事に就任したことで、国家賠償法事務アウトソーイング検討委員会(全員で7名、国交省から2名、東京・埼玉・千葉・神奈川から司法書士4名、有識者として弁護士1名)のメンバーとなりました。

 

これは、国土交通省と司法書士会がチームを組んで、道路の管理瑕疵に伴う事故の賠償につき、司法書士が法律家として被害者との示談交渉にあたるというものです。

 

国交省としても初めての試みで、いまのところ詳細は不明です。

まずは関東エリアから始め、徐々に拡大していきたいとのことですが、今までの国交省の職員だけでは賠償の専門性には欠けるため、今後は法律の専門家である司法書士も交え、賠償の妥当性等の判断を任せたいというものです。

賠償事件の殆どが、100万円未満のもののため、弁護士よりも司法書士にスポットがあたったようです。

近く、九段合同庁舎でその検討委員会がありますので、私も出席することになっています。

今後司法書士の業務としても、身近に扱うことがあるのではないかと興味を持っている次第です。

 

このブログのランクは下記です。