私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

笑顔の忘れ物

2019年07月18日 20時01分59秒 | Weblog

通常状態102日目。

Sさんには友達がいる。

その女性をここでは便宜上「えす友さん」と呼ぶことにしましょう。

えす友さんと一緒にいるとき、Sさんは笑顔を見せる。

そう、笑顔を見せられる相手がいる、これって重要なことなんですよね。

私はひとに笑顔を見せるのが苦手です。

それが家族であってもあまり得意じゃない。

よく他人から「あまり笑わないね」って言われます。

私はいつから笑わなくなったんだろう。

きっとSさんは、えす友さんとも知り合えて、今のこの現場をそれなりに楽しんでいるんじゃないかな。

 

えす友さんは若い。

まだ幼いくらいな感じです。

先日、現場に若い男性がやって来た。

髪をかき上げる仕草が印象的だったので、サラヘア君と名付けましょう。

サラヘア君がここの現場にやってきたのは初めてのことでした。

しかしその日、勤務が終わって帰路についているとき、えす友さんとサラヘア君が親しげに話しているのを見かけた。

今日会ったばかりだろうに、もう仲良くなったのかと驚いた。

ひょっとしたら他の現場で顔を合わせたことがあるのかもしれない。

それにしても、若い二人が時間をかけずして仲良く話す姿に、胸が痛くなった。

中年男の僻みほど醜いものはないが、勝手に心が痛くなるんだから仕方ない。



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