養老孟子さんの
興味深い記事を読みました。
http://www.dhbr.net/articles/-/5637?fbclid=IwAR2q7NCZW-xdiJdkV-8u8pep57Ewb5IEOLoWin6woRnfDyQEn99yKB3gKcA
世の中には記号化可能なものとそうでないものがあります。
ほとんどは記号化不可能なものであり、
それをいかに正しくキャッチできるセンスを持つかが
大事だとおっしゃるのです。
意識は嘘を見抜けないのだと。
養老さんは、「意識」という言葉を使っていますが、
つまりそれは思考や感情のことでしょう。
記号(言語にせよ音符にせよ)は
見えないものを見える化する大事な道具ですが、
記号そのものには意味はなく、
すべては受け取り手の捉え方によって意味は変わります。
ならば、誰しも受け取るセンスの精度を上げていく必要がある。
「傾聴」に関しても、
記号そのものでなく、むしろ見える化できないものを
キャッチする術をいかに会得するかがポイントだと
いうことだと思います。
最後の言葉が身に沁みます。
山や川に行けば石ころがゴロゴロしていますが、そこにどういう意味があるのか考えたことがありますか。それは意味がないのではなく、自分には意味がわからないだけです。そのことがわかっていることを謙虚といいます。そうでないと傲慢の極致になる。
納得です。
ところで、一昨日、東京都美術館で開催中の
「ムンク展」に行ってきました。
天才画家は、それこそ不安や嫉妬や、人間に内在する
見えない負の部分を絵というツールで見える化し、
後世に残しました。
それは、100年を経た今も人々に感銘を与えています。
ムンクは時代や大衆に翻弄されることなく、
自らのセンスを信じ、貫きました。
例えば、ベルリンでの初の展覧会では
激しい論争が巻き起こり、
たったの1週間で展示が終了されましたが(ムンク事件)、
そのことがむしろ注目を浴びる材料となり、
そこから彼は有名になっていきました。
絵画の手法そのものには意味はなく、
ここでも受け取り手の捉え方によって
事実は変化するということがわかります。
時代の趨勢ももちろんありますが、
養老さんがおっしゃるように
現代こそ、我々受け取り手が、意識(思考や感情)が扱えないものを
扱う術(センス)を磨いていくことが
最重要なのだろうと僕は思うのです。
今日も素直に、瑞々しい気持ちで過ごしましょう。
ありがとうございます。
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