アトピー性皮膚炎・気管支喘息等アレルギー疾患に 布団のダニ対策を
ダニがアトピー性皮膚炎や気管支喘息の原因に
お子さんの「アトピー性皮膚炎」「湿疹」「気管支喘息」などのアレルギー性の症状は、食べ物などのアレルギーを考えることが多いと思いますが、気の反応をみていったときに「布団のダニ」「ハウスダスト」の問題が出てくることも少なくありません。
アレルゲンとなる、ダニを含む室内チリの総称を「ハウスダスト」と言います。ハウスダストは、他にも、カビや細菌、動物や人の毛、フケ、ホコリなども含まれます。
アトピーなどのアレルギー性疾患、意外にダニはノーマークなのですが、アトピーの原因に必ずハウスダストは挙げられます。
ダニに直接刺されてもアレルギーや反応が出ると思いますが、ダニから生じるホコリを吸い込んだり、汚れた布団が皮膚に触れることでもアレルギーは出やすいと思います。
お子さんがアトピー性皮膚炎や気管支喘息など、アレルギー性の症状をお持ちの場合、食事などを気を付けることの他に、ハウスダスト・ダニ対策を考えてみると良いと思います。
ダニの増加は特に、湿度と気温が上がる「梅雨・夏のシーズン」5~6月以降に多く、種類によっては秋口10月~11月頃にも増えることもあるようです。
樹りん気功ではお子さんのアトピー性皮膚炎、アレルギー疾患への気功施術も行ってますが、ハウスダスト・ダニ対策も重要だと考えています。
アレルギーを引き起こすダニ対策・布団の掃除と洗浄
布団に掃除機をかける
ダニ・ハウスダスト対策は、布団に掃除機をかけるのが効果的です。
ダニ・ハウスダストは皮膚に触れたり、吸い込むことでもアレルギーが出ます。ですので布団にたまったダニ・ホコリ・ハウスダスト全般を、掃除機で吸いとってしまうことの意義は大きいです。
実際の布団への掃除機のかけ方ですが、掃除機の真ん中の柄を除いて、掃除機のヘッドを短くすると、手元でかけやすいです。
掃除機の強さは「強」だと、布団を吸い込んでかけにくいので「弱」「中」くらいでOKです。
吸引力重視の掃除機が人気ですが、軽いホコリですから、掃除機を布団表面に軽くかけるだけでも充分取り除けると思います。そこはあまり頑張らなくても大丈夫です。
布団を床やベットに置いている人は、布団の裏側や、接触してる床面も掃除機をかけると更に良いと思います。
特に布団の裏側は湿気がたまります。
湿気がたまるとダニやカビが増えやすくなるので、布団を折り返すなどして、裏面を乾燥させることも効果的です。
もちろん布団を干して日光にあて、湿気を飛ばすのが最も良いですが、梅雨の時期は難しいと思うので、布団を折り返したり、掃除機で対応します。
余裕があれば、布団以外の物のホコリも、ブラシヘッドで吸ってしまう
個人的に好きな掃除方法なのですが、掃除機をブラシのヘッドにして物や棚などのホコリも、掃除機かけしてしまうやり方です。
物もきれいになりますし、家中のホコリ・ハウスダストがどんどん減らせます。
このやり方だと、いつでも掃除機がかけられるような家具配置にしておくと掃除が楽です。例えば、静電気でホコリがたまりやすいテレビや家電も、上側をふさがない台座に置くなど。
でも全部やるのは本当に大変なので、ちょっとずつ、少しでも家のホコリが減ればいいかなくらいの考えで、完璧にやろうとしないのが疲れなくていいと思います。
布団を丸洗い
ここからは余談です。「荒業」ですが、少し前に敷き布団を丸洗いしました。
かなり年数使ったもので汗を吸って汚れてるだろうこと。ダニ対策に試すのもいいだろうと思ったからです。
布団、表は綿素材ですが、中素材はポリエステルのスポンジ。
表示は「家で洗うのは不可」。失敗覚悟でダメなら買い替えようと。
一応、参考までに手順と気づいたことを載せておきますが、布団がダメになる可能性があるのと、重たい・危ないのであまりお勧めではありません。行う場合、すみませんが、自己責で。布団がダメになっても責任は取れません。
写真を載せるべきですが、ちょっと汚いものゆえご容赦を…。
敷き布団丸洗い注意点
・お風呂の浴槽で洗います。すべらないよう細心の注意を払ってください。
・濡れてかなり重たくなります。広げて干しておけるベランダ、屋上、庭などが必要です。
・木のベランダや手すりは、重みで壊れる危険あって×。
・脱水機はかけられないので、干した時に水がしたたり落ちます。下が公道だったり、マンションの上の階だったすると無理かもしれません。
・完全に乾くのに夏日でも2日はかかります。天気予報で晴れが続く日の朝に行うこと。
・代わりの布団・寝られるソファなど必要。
・洗ったのはシングルサイズ。ダブルサイズは無理かも。
・濡れた布団をかついで運びます。床や服がびしょびしょになるので通路にタオルを敷いたり対策を。
布団丸洗い手順
1、お風呂の浴槽に敷き布団を入れ、洗濯用の洗剤をかけ、シャワーで濡らしながら足で踏み洗い。
2、浴槽にお湯か水を布団がつかる位ため、洗剤とお湯でしばらくつけおき洗い。
4、水を抜いてゆすぐ。シャワーで泡を流しながら再度踏み洗い。また湯をためてつけおきを数回繰り返しても良い。
洗ってる最中、鉄のサビのようなにおいやサビ色が出ました。おそらく汗の成分である血液由来の鉄分ではないかと。
5、洗い終えたら踏んで水気を抜き、お風呂の淵にかける。この時かなり重い。しばらく放置。重みで水が抜ける。このとき、扇風機の風などあてて、ここでしばらく乾かしてもいいかも。
6、手でも水をしぼって抜いて、持てそうな重みになったら、かついで運び、ベランダや屋上などに干す。転倒・すべらないよう注意!
7、時々干す面・日光に当てる面を裏返す。そうしないと下面や端っこに水がたまって乾きにくい。
8、「洗えません」表示でしたが、洗いあがりは問題なし。スポンジの弾力が戻り、少しいい感じに。
9、しっかり洗って日光に当てないと、かえってカビたり雑菌が増えて、においが出る可能性もあるかも。よく晴れた日の日光に当てることは必須です。
分離式・ウォッシャブル・洗える布団もある
買ったことはないのですが、洗濯機で洗える布団もあります。
ファスナーをあけると中の素材が分離できて、一部洗濯機で洗えるものです。これだと脱水機もかけられるし干しやすい。
完全にすべて丸洗いできる布団もあるようですが、それだと大変なので分離式で、大きなネットに入れて洗うもののほうが種類も多いようです。
自分で洗ったり、布団クリーニング業者に頼むなら、買い替えてしまうのも手かもしれません。
ダニ対策 掃除機や天日干しでも効果あり
ちょっと脱線しましたが、お子さんのアトピーや喘息の原因となるハウスダウト・ダニ対策は、布団を洗ってしまわなくても、掃除機かけや天日干しだけでも充分効果あると思います。
布団丸洗いまでしなくても、皮膚が触れる部分のシーツを洗って清潔なものにするだけでも良いかもしれません。枕も洗えるとベスト。
あと毎日、毎日、布団に掃除機かけなくても大丈夫だと思います。
布団などのダニ・ハウスダスト対策、参考にしてみてください。
なお、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は、ダニ・ハウスダスト、食べ物以外にも、汗や垢、便秘、薬品、光化学スモッグなどの大気汚染、あとは疲労など、色んな原因が考えられます。
それらを踏まえての、気功での総合的な施術も行ってますので、いつでもご相談ください。