サプリメントとビタミン過剰症

ビタミン・栄養は欠乏症だけでなく、過剰症にも気を付ける

ビタミンは身体の調整をする栄養素 不足は欠乏症に

ビタミンは身体の調子を整える栄養素です。ほとんどのビタミンは身体の中では合成できないので、食事でとりこむ必要があります。

ビタミンが不足すると、だるさ・疲労・悪性貧血・発育不良・知覚・神経障害・皮膚の障害、出血しやすくなる、など様々な不調が出やすくなると言われています。

栄養素が不足することによって現れる不調を「欠乏症(けつぼうしょう)」と言います。

なお一部の鬱やパニック障害などの精神疾患も、食習慣の問題・栄養不足からおきているケースも、実は一定数あるのではとみています。

栄養不足が強い不安やパニックを起こすことも

栄養が本当に不足になると、それだけで生命の危機になってしまうため、激しい違和感や苦痛が生じます。当然ながらその苦痛は不安につながります。そうなると場合によってはパニック発作にもつながりやすくなるのです。

実は自分もそういった経験があります。胃腸炎で食べられなくなった時に、高い熱と発汗・下痢で、脱水症状・低栄養となり、強い違和感や不安に襲われ、パニック気味になったのです。

その時は家にあったスポーツドリンクを飲むことで、汗や下痢で失った水分・糖分・ビタミン・ミネラルなどを補給できたため、事なきを得ました。

そんなことがあったので風邪で寝込むときは、胃腸に優しい野菜の煮スープ(具はあまり食べない)や、純水、100%果汁のジュース、スポーツのゼリーやドリンクなどを、少しずつ口にして休むようにしています。

ビタミン・ミネラル不足の現代だが、サプリメントでは過剰症ぎみに?

現代は、ご飯や麺・パンや肉などからとれる・炭水化物や脂肪は過剰気味ですが、ビタミンやミネラルは慢性的に不足になってる人が多いです。

なのですが、これをサプリメントや栄養ドリンク・昨今流行ったいわゆる「エナジードリンク」等でたくさんとりすぎてしまうと、今度はかえって量が多すぎて調子が悪くなることもあるとみています。

これを特定の栄養を多くとったことで生じる不調「過剰症(かじょうしょう)」といいます。

ちなみに食事で栄養を補う場合、過剰症になる心配はほとんどないといわれています。

ビタミン剤やサプリメントをとるようになってからめまいが起きたとか、疲れやすい、眠りにくい、皮膚や胃腸が荒れるなど、調子が明らかに悪くなった場合、それは好転反応などではなく、栄養が過剰状態になったことで身体のバランスが崩れたり、消化不良を起こしていることを疑ってもいいと思います。

サプリメントで尿が濃くなる場合

サプリメントをとるようになってから尿の色が濃くなることがありますが、これは血液中に過剰になった栄養素を尿として排泄しているためです。

これ自体は大きな問題ではないですが、排出のためにいつもより腎臓や肝臓などに負担となり、疲れが抜けにくくなることも考えられます。

サプリメントや栄養剤で、消化不良を起こすケース

凝縮された栄養素の錠剤が、消化不良を起こすケースもあります。

これも個人的な話ですが、だいぶ昔、栄養ビタミンの錠剤を飲んでみたことがありますが、消化できず一晩苦しんだことがありました。

疲労で消化能力が落ちている時だったと思いますが、自分の身体には合わないもの・消化しにくいものであることは間違いなかったようです。

消化不良を起こすと、しばらく食べたものが身体に残ってしまう感覚があります。

サプリメントは、定められた分量より少なく飲むか、一日分飲んだら1~2日ほど開けるなど調整する

従って、個人でサプリメントをとる場合は、人によっては定められた分量より少し少なめにとることも考えていいのではと思います。

例えば、1日3粒の容量と記載あれば少し減らして・1~2粒ほどにする。

一日1錠でしたら、一回飲んだら1~2日ほど飲む間隔をあけるといった具合です。

ただしお医者さんや栄養士さんの指導で、栄養剤などを摂取してる場合は、そちらの指導に従ってください。

ビタミンやミネラルは、新鮮な野菜や果物等から少しずつとり入れる

ビタミンは、やはり新鮮な野菜や果物などから毎日少しずつ、バランスよくとるのが良いと考えています。

ただ一日に必要な野菜量といっても、よく見る「野菜・お皿山盛りの写真」のように、たくさん食べられるわけがありません。

野菜は食物繊維もあり、たくさんは消化できないですし、ビタミンは体内に蓄えられないものも多く、たくさんとっても排泄して無駄になってしまうからです。

(余談ですが、野菜や栄養の一日の摂取目安量も…ほんとは、そんなに要らないんじゃないの??と思っています。)

従って、毎日・色んな新鮮な野菜や食材を少しずつ食べて、こつこつと補給していくのが良いのではと思います。

その毎日コツコツの栄養補給の積み重ねが、心身の健康の土台や、若さを保つ秘訣になると思います。

↓野菜不足解消に関する記事です。

樹りん気功Twitter