生活習慣病予防・1日8000歩目安はハードすぎでは?

1日8000歩目標!と聞いて耳を疑った

将来寝たきりにならないよう1日8000歩・1万歩を目標に歩いて運動しています!というご年配の女性の話をテレビなどでもたまに目にします。

あれ?ちょっと距離ハードすぎないか…?と疑問に思い調べてました。

僕は知らなかったのですが、どうやら厚生労働省が、生活習慣病予防に男性9000歩・女性8000歩を1日の目安に設定しているようです。

では「8000歩」とはどれくらいの距離を歩くことになり、どれくらい時間がかかるのでしょうか。

1日8000歩の距離と時間 

身長からの「歩幅」の計算

1歩の距離は、身長によりますが、身長150cmの方で、歩幅・だいたい67.5cmとのことです。これは、身長の45%=0.45をかけた数値が1歩の幅になるのだそうです。

身長150cm × 0.45 = 歩幅67.5cm

実際は、連続して歩くことなどもあり、もう少し歩幅が狭くなるのではとみてますが、仮にこの歩幅で計算すると、

8000歩×0.675m=5400m

5.5kmに迫ります。もう少し歩幅を小さく計算してもおそらく5kmほどにはなるのではないでしょうか。

5キロとはどれくらいの距離で、歩くとどれくらい時間がかかるか

では、これがどれくらいの時間と距離になるのでしょうか。

インターネットのYahoo!地図やGoogleマップを使います。これらは出発地~目的地を設定して、徒歩でどれくらいかかるのかを調べられます。5kmは、ゆうに1時間以上は歩く計算になります。

(なお出発地・目的地は、ウインドウズのパソコンだと、地図上で右クリックで設定できます。)

僕の最寄りの埼玉県の大宮駅からですと、まっすぐ線路沿いの道でさいたま新都心・与野・北浦和駅と3駅以上も通りすぎ、浦和に迫る距離です!

僕は数年前にちょうどこの距離、浦和~大宮間を、一人で歩いて帰ったことがあります。

普段からよく歩くほうの30代の男でも、けっこう大変だった記憶があります。達成感はありましたが、毎日これくらいの距離を歩くのは無理です。自転車でも何十分もかかる距離です。

ちなみに東京だと、池袋駅から新宿駅まで歩く距離と時間になるようです。こちらも4駅分あります。

これをご年配の女性が毎日、場合によっては硬いアスファルトの上や、夏日の炎天下を歩くとしたらオーバーワークではないでしょうか。

8000歩が1日のトータルだとしても、自宅ではそんなにたくさんは歩かないでしょうから、多くは外で歩く計算になると思います。70代以上はもう少し少ない設定のようですが、それでも充分・多いです。

では、実際の目安はどれくらいか?

1日トータルだと4000歩ほどでも充分では?

1日トータルだと、4000歩~5000歩くらいでも充分なくらいでは?とみています。目安の半分くらいです。これは僕の気功家としての独断なのでちゃんとした根拠はありません。

1000~2000歩でもよい運動では

年齢や健康状態、普段歩いている人なのかにもよりけりで、人によって全く違うと思います。

膝や腰が悪い人も多いので一概には言えませんが、ウォーキングで1000歩~2000歩ほどでも、実際は結構よい運動になるのではと思います。

2000歩でも、大宮~さいたま新都心駅と都会の一駅分ほど。15~20分は歩く計算です。1000歩で10分前後でしょうか。

一度に歩く距離なら、10分ほどでも充分な運動ではないかとも思います。

普段あまり歩いてない方は、最初はもっと少なく始めて、体調と相談しながら徐々に慣れていくくらいでもいいと思います。

たくさん歩けば歩くほど健康になる?

ただ…この徒歩目安、たくさん歩けば歩くほど、病気が防げる!というような理論のようで正直いって疑問があります…。

4000歩でうつ病が防げるとか、何千歩以上でこの病気が防げるみたいな表があるのですが、何を根拠に言ってるのかわかりません。

生活習慣病の対策を国として打ち出すために、強引にもってこなかったでしょうか?

似たような話で1日の野菜摂取量目標が、お皿山盛りみたいな写真をたまに見ますが、どうも目標設定が卓上の計算で、肝心の「人」をみてないのでは、と勘繰ってしまいます。

毎日の家事も良い運動になっている

毎日の家事・掃除・洗濯・アイロンがけ・買い物なども、歩きだけでなく全身を使うため、充分に良い運動をしていると思います。

家事をされてる方は、それほど深刻な運動不足とはならないのではないでしょうか。

たくさん動いたら、2~3日は休ませる

毎日の運動習慣だとしても、少したくさん歩くとか、疲れる運動や用事をしたら、2~3日は、ゆっくり筋肉を休ませるくらいが無理がなくて良いと思います。

その方が運動学的にみても筋肉がつきやすいですし、筋肉の傷・ダメージが蓄積されにくく、ケガをしにくくなるからです。

毎日はトレーニングをしない、休みを挟む方が筋肉がつくという話は、ウェイト・トレーニング(筋肉トレーニング)をしてるような方は、必ず知っていて行っていることです。

次回、そのあたりのことをブログに書いてみます。

樹りん気功Twitter