小林みどりです。
読みに来てくださって
有り難うございます♪
もうすぐクリスマスですね。
幼いころ、童話か何かで読んだのか
「クリスマスの匂い」に凄く憧れていました。
クリスマスが近づくと
家々の煙突から手作りのケーキや
ローストチキンの匂いが漂って
町全体が幸せそう・・・
・・・的な表現が子供心に
凄く素敵な印象として残っていたものの
大人になるにつれ、いつの間にか
「ここ日本だし？」と忘れてしまっていたのですが。
限りなく近い状況に遭遇したんです
金沢の田舎の片隅で！！
報恩講の匂いとして！！
ある日、ちょっとした用事ができ
ふらりと夫の実家（近所）に寄ったのですが
珍しく留守で。
祖母を探しに村はずれの畑まで
子供達と村の中心を通る道を
ゆっくり歩いていた時のことです。
※人々は「村」と呼んでいますが
正式には何なんでしょう・・・
とにかく田舎だYO！
あっちの家からもこっちの家からも
しょうゆとみりんの柔らかい匂いが。
ん？この・・・
この・・・香ばしいような
根菜の匂いを抱き込んだ
温かい匂いは・・・
「ひろず」だッ！！
ひろず、ひりょうず
「がんもどき」です！！
そうだそうだ！明日はこの周辺
「報恩講」だわ！！
毎年、固定だったわ！！
金沢では報恩講の日、精進料理の
ひろずを食べるんです。
具だくさんのひろずを
でろーんと伸びるほど、じっくりコトコト
煮込むので、煮汁をたっぷり吸って
おいしいんですよ♪
同居中は私も準備に参加していましたが
義両親の退職を機に別居してからは
「人手もあるし
特に手伝いはいらないよ～」と
毎年言ってくれているのでうっかりしていました。
そっかそっか～
どこの家も明日の準備しながら
コトコトひろず煮付けるのか～
確かにそうすれば明日も楽だし
生活の知恵だな～。なるほど！！
風のない静かな夕方に、村中を包み込む
本当にいい匂いでした。
憧れのクリスマスの匂いとは
全然違うけど。（むしろ真逆？）
十数年後？に自分たちメインで準備する時は
「くっ！ひろず買い忘れた！！」とか
苦々しげに言ってるかもしれないけど。
意外と今の自分、昔憧れた場所と
そう変わらない場所に
いるのかもしれないぞ？
この気持ちを忘れずに
今後も暮らしていきたいものです。
金沢郊外の各村ってこんな感じです。
古い村ほど黒の瓦で統一されているので
ヨーロッパの田舎の風景に通じるものがあるかも？？
最近知ったのですが
お坊さんのスケジュールの関係なのか？
報恩講が12月上旬に行われる
地域もあるようですね。
さすがにもう一段落しましたよね？
各家を回って読経をしたお坊さん
お迎えした皆さん
お疲れさまでした。
いい匂い（幸せ）を
ありがとうございました～♪
ではでは。また次回♪
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小林みどり