誰にも言えな いつらい時間
中学、高校と陸上をやったり、みんなと遊んだり、楽しい時間も
たくさんありましたが、その裏には、いつも吃音のために、つらい時間が
流れていました。
このつらい時間の流れは、誰にも言えないというのが、特徴でした。
誰にも話すこともできなければ、相談もできませんでした。
吃音者ならだれでも分かっているとおもうけど、
たぶん、本当につらいことは誰にも言えないし、相談もできない、
そういう種類のことなんでしょうね。
よく考えてみると、言えない、相談できないというより、言いたくないし、
相談などもしたくない、という感じですね。
本当につらいことは誰にも言えない
もちろん、吃音者だけではありません。
本当につらいなにかを背負って生きている人は、そのことに関しては
誰にも言わずに、もちろん相談などは絶対にしないで、
まるでそんなことはなにもないような様子をして生きているのでしょう。
吃音者も正にそのような生き方をしているのだと思います。
私はずっとそうやって、中学、高校と生きて来ました。
いつも、授業時間はもとより、遊んでいるときも、どもってみんなに
バカにされたり、からかわれたり、(これが一番嫌なのですが)同乗されたり
しないだろうかと、そんな恐ろしい時間を恐れながら生きていたのです。