耐震性ありと思っていた公共施設、今になって耐震性なしの判定 | 重冨たつや(地域政党あしたの川崎)公式ブログ

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市民が安心して市政を託せる市議会を目指して活動中です。選挙があるときもないときも、議員活動の見える化が重要だと思います。地方議会はなかなかメディアで取り上げられませんので、少しでも身近に感じて頂けるように情報を発信していきます!

今月のまちづくり委員会で驚きの報告がありました。「労働会館」という公共施設についてです。

 

おそらくこの施設自体は中原区にお住まいの方にはほとんど馴染みがないかと思いますが、そこから派生して市全体に関係がある内容です。

 

この施設、阪神大震災をうけて耐震診断を実施した平成7年度には耐震補強不要と判定されていたのですが、改めて診断したところ耐震補強が必要という判定になったとのことです。

 

「経年劣化によってそうなったのかな?」と思ったのですが、今回の診断では特に経年劣化は影響していないとのことでした。

 

今回改めて診断したのは、他の施設(教育文化会館)との兼用にするためのリフォームをするためです。

 

もしリフォームの話が出なければ、このように改めて耐震性をチェックするということはなかったのではないかと思います。

 

さて、今回実施したのは「第2次診断」というもので、平成7年度に実施したのは「第1次診断」というものです。基本的に第2次診断の方が詳細な診断とのことです。

 

こうなると、そもそも第1次診断を信用していいのか?という疑問が浮かびます。

平成7年度に「第1次診断」をクリアした施設は「第2次診断」に進んでいなかったのですが、このような施設のうち今も現存している施設が、今回の施設を含めて49棟あります。

 

そこで市は、残りの48棟についても再度診断が必要なのかどうかについて調査・検討を行うとしています。

 

今回の報告によると、対策の実施は来年度5月以降になるとのこと。市としてはただちに危険なわけではないということですが、どうものんびりすぎるような気がしています。

 

ひとまず残りの48棟について、平成7年度の診断結果がどのようなものだったのかを資料請求しました。

 

こういうときに行政というのは「市民に無用の混乱を与えないため」という理由で、残りの48棟について公表しないことが多いイメージがあるのですが、

 

今回は本気で緊急性がないと判断しているようで、48棟についても公開されています。

もちろん現状としてはこれらの施設は平成7年度の耐震診断でOKをもらった安心な施設という位置づけですが、このリストの一番下にある労働会館が今回の第2次診断でNGをもらってしまったわけです。

 

この案件についてはアンテナ高くしていきたいと思いますし、続報があれば適宜お知らせさせて頂きます。

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。