つよがり




昔 いたずらをしてテーブルにぶつかった娘に

「ほら、バチが当たった」 と言ったら

バチじゃないよテーブルだよ!

と言われたことを ふと思い出した。

頭の横でガチャガチャと金属がぶつかる音が聞こえ、

胸の上で握った手にはじっとり汗までかいている。

肩に思いっきり力が入っていることに気付いて

あ~、明日は肩こりのおまけつきだな・・

おまけなんて子供の頃のキャラメル以来だ。

ついでに言うとこのおまけは最高のハズレだ。

「起こしますね~。うがいどうぞ~。」

「あーい」 間抜けな返事をして

ぶくぶくとうがいをした。


大嫌いな歯医者に通っている。

随分前に詰め物が取れたのを放っておいた。

まさに今、バチが当たっていた。

そもそも歯科難民に陥っていて、いったいどこの歯科に

通ったらいいのかわからなくなっていた。

SNSのコメントや紹介文を参考にして

まだ開業して2年ほどの歯科にやっと通い始めて2か月。

「結構大変なことになってますね~」に始まり

卒業目指して有休を使いまくって通院中だ。

「98%の人が歯医者嫌いって言いますよ。」

笑いながら言う歯科衛生士さんに

口を開けたまま大きくうなずき、

「今頑張れば後で絶対によかったと思いますから」

「口の中は順応性が高いですからすぐ慣れます」

「入れ歯にならないように頑張りましょう!」

たくさんの励ましをもらいつつ

今回は絶対に頑張りぬく!と決めている。

結局完成に至らなかった真っ白なジグソーパズルや

立ち位置のわからない準教師止まりのペン習字や

あいさつ程度の韓国語が

今度こそ頑張れとワタシの背中を押してくれる

のは 気のせいだな。

ぽつぽつと咲くバラたち
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決して ガンバレ! と言っているわけないのだが

頼む そう思わせてくれ。

そして

何も食べられないので

デンタルダイエット
絶賛遂行中!!

 ということにでもしておくか

↑ つよがり



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ノンフィクション



ラインのグループ電話で話しながら

子供たちとモンハンをしていたある日

年は手とか首を見ればわかるね と息子が言った。

どんな流れでその話になったのか驚愕過ぎて

全く記憶がないのだが、

コントローラーを握った手の甲をぎゅうっとつねった。

確かに、しわにわになった手の甲は復元せず

悲しいかなしわしわのままだった。

「え?! そんな年には全然見えない!」 とか

「実年齢より10歳は若いですよ。」なんて言葉を

信じていたわけではないが

どこかで自分はいつまでも自分のままと思っていた。

気が付くと首周りにも縮緬のしわが出来ていた。

ローズの香りが好きだったロクシタンのハンドクリームを

そっと引き出しにしまって、

保湿を謳うユースキンハンドクリームを

たっぷりとつけてみたり

コラーゲンクリームを首にぬって

犬に舐められてみたり

じたばたしたって仕方ない。

だって人間は致死率100%だもの。

少しずつそっちに向かっていることを

感じる年ごろなのかな。

若い人に負けるのは肌の張りと瞬発力

と豪語するのももうやめよう。

あ~、皆既月食だってあと何回見られるか。



外を見ると秋バラが揺れる。
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夜来香

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プリンセスアレキサンドラオブケント

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ディスタントドラムス

老木になってもいつもきれいだ。

そんなバラみたいになれたらいいのに。


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Suzukiと爽

部屋の中に漂うダマスクとブルーの香り

誰かと比べず自分らしく凛と
と呟いてみる



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栄冠は君に輝く






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これを見つけた日からずっと、攻略を考えていた。

ネット検索すると、入り込んだ小さな穴を探し当て

そこに専用キンチョールを注入すれば90%勝ちらしい。




ベテランロザリアンならともかく、ワタシのような

中級者(しかも自称)にはハードルが高かった。

ハサミや針金を使ってちくちく幹を刺してみるが

全く見つけられない。

もうあの可憐な姿は見られなくなるのかな。。

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セプタードアイル(手前はソニア)

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ゴールデンセレブレーション


もう会えなくなるなんていやだ~!

炎天下での作業に、汗がしたたり落ちた。

いや、それとも心の汗か。

ここで復讐心に火が付く。

絶対許さん。根に持つタイプなんだぜ。


根に持つ・・・根・・根‥根!!

ひらめいた

穴が見つからないなら、根だ!

早速オルトランを株元に規定量より多めにばらまき、

たっぷりの水を注いだ。


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ブクブクのあわあわ

題して 死んでしまう位まずいバラ作戦

根っこから薬を吸わせて、食べたくないバラにしてしまう作戦だ。

カミキリに拘り過ぎて、すっかり忘れていた。

コガネムシに効くんだから、こっちにも効くに違いない。

翌日

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木くずはすっかり消えていた。


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また、君の笑顔に会えるよね

奇しくもその日は高校野球開会式。

栄冠に輝いたのはワタシかも?!
な一日 (笑)


この作戦はあくまでも個人作戦です。
結果は責任を負えませんのであしからず(笑)


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season ㏌ the sun


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5月のバラ

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ジロー

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ステファニーグッテンベルク


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しずくとレイニーブルー

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5月はよかったなぁ・・・ポツリ






夏と言えば”TUBE” と GW過ぎたころから毎年息子は歌いだす。

平成男子にこんなに好かれていることを前田さんが知ったら

さぞ喜ぶことだろうとワタシが言うと

「何言ってんの、そんな若者はたくさんいるのよ。

その証拠に横浜スタジアムはいつも満員じゃん。」

あ、なるほど。

老若男女に支持されてんのね。

改めてこの曲聴くと、確かにいい。

歌唱力もさることながら、夏の香りがしてくるじゃないか。

そうそう、コパトーン。

バブリーな頃は長く伸ばした髪を風になびかせ

金色の輪っかのイヤリングにピンクのマニキュア

みんな小麦色だった。

じりじりと焼けるような夏を楽しんでいたっけ。

今年はじりじりどころか火災寸前だ。

いつもなら イヴァンカよりうちの2番花 と

軽口を叩いていた6月がはや真夏。

まったくきれいに咲けず今に至り、

頼むから早く秋になってくれ と思っている。

あまりの暑さに人も死んでしまっているのに

ムシの強いこと・・・。

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弱りかけのバラたちを食いつくし、

セミは朝からうるさい。

あぁ・・、ホントに勘弁してほしい。

うんざりしながら、海にも行ってないのに真っ黒な腕で

水やりをしていてふと気づく。

花が咲かない分、枝の伸びが良いんじゃない?!


そういえば、そこここにシュートが・・。
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ぐ~んと伸びた枝を見ながら早く誘引したい衝動に駆られる。

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あ~、早く涼しくなってほしい・・・。

stop the season ㏌ the  sun~

と 声高らかに前田さんは歌っているが

そこは

stop じゃなくて go いや move?

なんなら

♪絶好調~真冬の恋~♪

早く広瀬香美さんに
出てきて頂きたい!!



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Sweet Memories





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小さな花瓶にフリージアを挿したら優しい春の香りがした。

植物の癒す力って本当にすごい。

ふわふわと香りが漂って、優しい気持ちになる。

雑貨屋のルームフレグランスがどんなに進化しても

生花にはかなわないね。

バラが咲くまでもう少し。


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一番に咲きそうなルージュの蕾

実はこのルージュ・ピエールドゥ・ロンサールは

2012年の母の日に、母にプレゼントしたものだ。

バラが嫌いな母にこれを選んだワタシもワタシだが

ひと月もたたないうちにハダニまみれになり瀕死だったのを

保護して復活させたのが昨日のことの様だ。

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もう少ししたらルージュ色に染まるアーチ

楽しみだ。

母の日と言えば

中学生の頃、母にフレグランスを贈った。

商店街の化粧品屋さんに並んでいた小瓶が可愛くて

確か4種類くらいある香りの中からワタシが選んだのは

すずらん

北海道へ行ったこともないのに

何故これを選んだのかは全く覚えていないのだが

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庭に咲いているすずらんを嗅ぐと

あ、そうそう この香りだった!といつも思い出す。

そして感傷に浸るのはワタシで

贈られた本人は全く覚えちゃあいない。

突っ込みどころは色々あるが年のせいだとしておこう。

母のお気に入りの香水はディオールのプワゾン。

海外旅行のお土産か何かでいくつか持っていて、

タンスに忍ばせていたものが何かの拍子にふたが開いて

大騒ぎになったのは、つい2年ほど前のことだ。

ただ、ワタシが送ったスズランの瓶は

どこにも見当たらないし

なんなら



母がそれをつけていた記憶は
 全くない (チーン)



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プロフィール

mikey

オタクです。家が好きです。どこにも行けなくたって全然ストレス感じてません。
バラとわんこと音楽と本とパンが大好きな普通すぎるほど普通な人です。思いついたときに更新してます。(笑)