本州でも桜の見ごろを迎え、すっかり春めいてきましたね
春と言えば、雪解けや植物の開花・芽吹き、柔らかい日差し、
と身体にも優しい季節のような印象がありますが、
季節の変わり目ということで、体調の不良を感じる方々も多いですよね
そんな体の調整をするため和食では「春の料理には苦味を盛れ」と言われてきました
苦みのある食材は冬の間に体に蓄積した老廃物を出す働きがあるのだそうです
今の表現では、「デトックス」ですね
旬の食材を食卓に取り入れることで、季節に応じて体の調子を整える
家庭での食事がいかに大切か良くわかります
60歳台の世帯では、女性の9割、男性でも2割弱の方がほぼ毎日
3食自炊(*1)をしているそうです
厚生労働省の実施する「平成24年国民健康・栄養調査報告」でも、
60代、70代の自炊率は、全世代の中でも特に高いことが分かっています
自炊をする60代男性の約半数は、50代・60代に料理を始めていらっしゃるそうで、
3割の方は週に1回以上奥様の料理を手伝っている(*1)ということでした
(*1)出典:社団法人日本冷凍食品協会「シニア世代の食生活意識と実態調査」(2011)
おとなの手習いとして料理を始める方向けに、
今、「シニア」や「お一人様」向けのレシピ本が充実しています
材料を上手に使いまわす工夫や新しい味付け、
食べやすい調理方法など、工夫されたレシピが
紹介されていますので、本屋さんに行かれた際はぜひご覧になってみて下さいね
料理の写真もおしゃれなので、ぱらぱらめくるだけでも楽しいですよ
自炊率が高いシニア世帯ですが、一方で、80代になると様子が変わってきます
特に85歳を境に自炊をやめてしまったり、
かなり簡単な料理にシフトする傾向があるそうです
高齢者世帯の半数以上は夫婦のみ、単身の世帯のため、
自宅での食事を望んでいてもそれが十分にできない実態があるようです
また、口腔機能の低下によって、今までの食事では十分に
また、口腔機能の低下によって、今までの食事では十分に
おいしく食べられなくなってしまっているという問題も出てきます
シニア向けのサービスでは、調理された食事を自宅まで届けてくれる
配食サービス、
1食分ずつ下ごしらえした材料を自宅に届けてくれる食材配送サービス、
レトルトパックに入った1食分の惣菜などがあります
お住まいの市などの定期的なお食事会やデイサービスなども
上手に取り入れていくと負担が減るかと思います
お食事を楽しむことでもう1点大切なことは、楽しく食事できる雰囲気作りです
天気の良い日にお弁当を持って公園に出かけてみたり、
お庭がある方は縁側で召し上がってみるのも
いつもと違って楽しいと思います
また、ランチョンマットや風呂敷を使ったり、花を飾ってみたり、
器を変えたり…とテーブルコーディネイトにもこだわってみると
気分が違います
お友達を自宅に招く持ち寄りパーティーも負担が少なく、
気軽にできるのでお勧めです
気持ちも晴れやかになる季節、ぜひ家でのお食事も楽しんでみて下さいね
それでは今日はここら辺で
また遊びにいらして下さいね