日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

期待する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン

2020年07月01日 | 日記

期待する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン

 

 

以下は、感染症やウイルスの専門家でもない筆者が期待する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)

に対するワクチンです。

 

1.新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の構造

 

a.新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、電子顕微鏡による写真をみても、モデル化した画

像を見ても、環状のウイルスの外周にスパイク状の突起を持つ構造をしています。

 

* 国立感染症研究所が、下記のアドレスで画像を公開しています。

https://www.niid.go.jp/niid/images/images/nCoV/2019nCoV-200130monos_niid.jpg

 

b.ウイルスの遺伝子は、外殻のタンパク質に包まれた中にあり、宿主(しゅくしゅ)の体内に入って、

自己の持つ遺伝情報による自分のコピーを作って増殖すると言います。

 

2.一つの情報

 

a.このブログの5月19日の記事「メッセージ」でも書きましたが、このSARS-CoV-2の外殻

のタンパク質には、ヒト免疫不全ウイルス1(HIV-1)のタンパク質(糖たんぱく質)であるGP-

120とGAG(グリコサミノグリカン)が組み込まれていることを、インドの研究者グループが述べら

れています。

 

b.これは、何故、新型コロナウイルスの感染者が、免疫不全を起こし重篤化(これは、私たちには「サ

イトカインストーム」として伝えられています)するのかを、教えます。

 

3.期待するワクチン

 

a.私たちが期待するワクチンは、ワクチンが新型コロナウイルスの結合部位に結合したとき、新型コロ

ナウイルスの遺伝子を作らせない(不活化させ、遺伝子としての作用をさせない)ワクチンです。これは

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に対するワクチンともなります。

 

b.これは不可能ではないと思います。事実、イベルメクチン、ナファモスタットが、前者は事例と研究

によって、後者は研究によって、COVID-19に対する治療薬として、その役割を果たすであろうこ

とが報告されています。

 

c.イベルメクチンは、新型コロナウイルスが自分の複製を作って行く(増殖して行く)上で必須のメイ

ンプロテアーゼに結合親和性があり、このメインプロテアーゼの働きを阻害します。そしてウイルスの複

製を抑制します。そして同時に、ウイルスが宿主細胞の核内に侵入する時、インポーチンと言う、種々の

ウイルスのタンパク質を宿主の核内へ運ぶ機能を持つ宿主細胞のタンパク質に、イベルメクチンが結合し

てそれを不活化します。これによって、ウイルスの細胞核内への侵入を阻害すると考えられています。

(参考:『日経バイオテク』、2020年5月12日、「北里大、新型コロナに対しイベルメクチンの医

師主導治験を開始へ」)

 

d.ナファモスタットは、東京大学医科学研究所が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のウ

イルス外膜と、宿主細胞の細胞膜との融合を阻止する可能性のある薬剤としてナファモスタットを同定し

ています。(東京大学医科学研究所、2020年3月18日発表)

 

4.SARS-CoV-2の遺伝子にその作用をさせない、HIV-1のタンパク質を組み込んだ外殻の

タンパク質を作らせないワクチン、そしてその他のワクチンについても述べるならば、私たちがワクチン

を使う時、その働きと機序が理解でき、安心して使えるワクチンが、ワクチン作成のキーとなるように思

います。

 

 

                        変わらぬ空

 

 

 
 

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