診療再開のお知らせ | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

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ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

先日、予告した通り6月2日から通常診療を再開いたしました。

 

休業中も診療がどうしても必要な方々はきちんと対策を行い(患者さんの健康状態の確認、ならびに院内感染対策)、少数ではありましたが、対応させていただきました。これからは、基本的に通常診療に戻します。

 

とはいえ、ご来院の方どうしの接触を最小限にするため、予約時間の間隔をかなり余裕をみますので、結果的に1日の来院者数を通常の50%までおさえることになります。また、来院後の健康状態のチェック、体温測定、手洗い、マスク着用にご協力いただければ幸いに思います。

 

当院にお通いの方は、リテラシーの高い方ばかりですので、口煩く申し上げる必要もないのですが、念のため手順を踏ませてください。

 

現在も散発的に感染者が報告されていますが、現段階では第2波というよりもクラスター発生であり、追跡可能な状況のようです。

 

政府や感染症、公衆衛生、医系計量生物学の専門家の方々は、今回のCOVID-19への対応、国民への情報提供、施策に関して心無い批判も多々受けたようですが、我が国は、総合的にみて、世界で最も適切なルートで乗り切った国の一つと言えるでしょう(西浦先生は特に個人的に攻撃を受けていたようですが、先生がいなかったら、この状況に着地できていなかったのではないかというほどの功労者だと思います)。

 

最前線で文字通り命を懸けて戦っている医療従事者の方々には感謝の念に堪えません。そして、高い衛生観念をもち長期の自粛に耐えきった国民一人一人の努力も称うべきでしょうね。

 

ポストコロナ・ウィズコロナの時代と言われるように生活様式の変化は受容し、ワクチンや有効な治療薬が出現し、対応プロトコルが確立するまでは、予防対策の手を緩めるべきではありません。ソーシャルディスタンスを保ち、3密を避け、手洗いを励行するという基本は継続するべきです(人種的に当該ウイルスに強いのではないかとも言われていますが、今はまだ本当のところはわかりません)。

 

基本的に個人としての予防はお金がかかるものではありません。間違った情報、不安を煽るビジネスには十分お気をつけください。もう、何周目になるかわかりませんが、次亜塩素酸水を噴霧する機器が喧伝されています。無効どころか有害です。消毒薬のような化学物質を人間がいる空間に噴霧するというのは、医師や化学の専門家からすれば「ありえない」ことです。ご参考までhttps://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529005/20200529005-3.pdf?fbclid=IwAR1L5NRToEBplTu0ktKS_hc9dgdo9KPcql64Cctal8VGPkD3dFI5poWVIPc。

 

また、老婆心ながら次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いも検索して理解されることもお勧めします。

 

PCRや抗体検査も誤解されている部分が多いようですが、公的機関のコンテンツをご覧になり、随時知識をアップデートしてください。凄まじいスピードで研究、検証が進行していますので、知見もどんどん変化します。だからと言って、有象無象の情報に振り回されず、基本的な予防対策に努めてください。