新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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銅のベッドをICUに置いたら病原体が95%減ったという報告

2019-11-16 16:28:18 | インフルエンザ:対策/対策の進歩

ICUのベッドに不着する病原体。院内感染の大きな原因ですが、ベッドを銅製に変えたら病原体が95%減ったという報告。

  • 従来のプラスチック表面と、銅で比較。ICUのベッド。
  • 結果は、プラスチック表面で基準の (TC&D) of 2.5 aerobic colony forming units/cm2 34 .  を越えていたが銅製では有意に下回っていた。
  • 米国では毎年200万人が院内感染するが、対策として期待される。
銅の殺菌効果、についてはさまざまな報告があるものの、2007~09年頃の、「H5N1が新型インフルエンザになるのではないか」と世の中が浮足立ち、厚労省のHPに64万人犠牲想定が載っていた時代背景のなかで、ドアノブを銅にすればよい、手すりを銅にすればよい、と一般報道によく登場しておりました。
 
ここ最近も、関西ペイントが漆喰を原料に、ドアのぶに対策できるテープを近々発売という話にも接していますが、今後、低コストで実現できるようになってゆくと良いですね。
  

https://aem.asm.org/content/aem/early/2019/10/14/AEM.01886-19.full.pdf?ijkey=hAJ/ijBovQyuI&keytype=ref&siteid=asmjournals

銅より低コストな例?

 

 


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