『僕の神さま』(芦沢央)&カイワレ | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

《かいわれ大根を使ったレシピ、教えて!》

 

 

マグロ(安いやつ)を購入し、マグロのづけをつくります。

づけのたれは醤油とみりん。

お好みでショウガもOK.

カイワレを山のように鬼のように盛り付けます。

ゴマと海苔をふり倒します。

マグロのづけどん出来上がり~~。

 

 

え?カイワレのレシピちゃうやんって?

カイワレってそんなに買わないもん…。

 

 

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上矢印

読みました。

 

 

僕らのクラスには「神さま」と呼ばれる水谷君がいる。

本当は名探偵と呼ばれたいらしいのだが、その明晰な推理力と解決力で皆が「神さま」扱いしているんだ。

もちろん揶揄的な意味合いでそう呼んでいる子もいるのだけれど。

 

そんな「神さま」と僕が出会った事件。

 

その中には虐待を受けている川上さんの一件もあった。

神さまの推理で川上さんは救われたはずだったのに、

川上さんは殺されてしまったと言うではないか。

 

そんな川上さんが僕らを呪っているという噂が立ち…。

 

 

グリーンハートイエローハートグリーンハートイエローハートグリーンハートイエローハートグリーンハートイエローハートグリーンハートイエローハートグリーンハートイエローハートグリーンハートイエローハート

 

 

 

「神さま」というとあの傑作イヤミス『神様ゲーム』が否応なく思い出されます。

 

下矢印

 

 

 

『神様ゲーム』が本当の「神さま」だったのに、こちらは頭の良い大人びた水谷君(ちゃんとした人間)の物語。

 

 

僕が壊してしまった桜茶の話。

パチンコ依存の父親に虐待をされている川上さん。

水谷君が騎馬戦でクラスに作戦を授けたその本当の理由。

川上さんの呪いの謎とは。

 

 

どれも子供にこんな思いをさせたらあかんよ…えーんという気持ちになります。

特に川上さん。

でもね、「僕」がとった行動は子供なんだから当たり前なんだよ。

君が君を責める必要も罪悪感を感じる必要もない。

何もできなかった大人こそ罪悪感と責任を感じるべきなんだよ。

 

 

子供さんが読んでもいまいちわかりにくい部分があるかもしれません。

(子供さん向けらしいんですが)

ぜひ親御さんも一緒に読んで、一緒に考えてください。

 

 

君に伝えたいことがあるんだ。

いつか…いつかきっと、

君はワトソンになれるから。

「神さま」と一緒に並んで歩けるようになれるから。

芦沢央…はずれのない作家さんですこと。

 

 

水谷君は「神さま」じゃないから完璧ではないのです。

そのちょっとした失敗が回収される気持ちよさ。

川上さんが健やかに育つようにと、

祈るばかりのマダム…ポチ

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