風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

一度立ち止まる

2020年01月26日 08時31分22秒 | 随想

グレタ・トゥーンベリによって地球温暖化による人類滅亡が提起される世間である。

50年前の高校生の時に読んだイギリスの小説家の「長距離ランナーの孤独」を思い出す。

少年院のスミス、足が速い。院長は己の職務の成果の為に、功名心の為に、少年を優秀なマラソン選手に育てる。
大会に参加、後続を大きく引き離す断然トップのスミス少年、ゴールの直前に停止する。

同じ問題提起をしていると思うのである。青春期の大人社会への反抗や若者の怒りなのだろう。

大人の都合で推進した原子力発電所が自然災害で破壊され意気消沈する民心を鼓舞する為の復興五輪、金メダル獲得が唯一の解決策とする大人社会、一部のテロリストの故郷の名の下に戦争状態のアフガンで多くの善良な国民を救う為の灌漑事業に命を捧げた中村医師の一隅を照らす活動もある。

金メダリストが30人、何か変だと若者が立ち止まる、そんな青年が一人でもいれば祖国は安泰、先日遷化された田舎の禅僧は書き残す、正しいという文字は、「一」と「止」に分解されるから「一度立ち止まって考えてみる」素晴らしい教え、仏様の教え、仏教だろう。


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