風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

ミライは水素文明

2020年09月29日 08時50分42秒 | 随想

鳥のさえずりが聞こえる静かな高原の寺に1年に1回、国内外からスーツ姿の男たちが集まる。黒塗りの車から降り立つ長野県茅野市の蓼科高原にたたずむ聖光寺。無法者の映画のロケではない、TOYOTAが交通安全に祈りをささげる為だけに建立した珍しい寺だ。

本尊の観世音菩薩は六世紀以降、シルクロードのオアシスにまつられ、商人や僧侶が旅の無事「一路安穏」を祈願したとされる。心掛け次第で世間は如何様にも変わる、法相宗の唯識、高田好胤師の奈良の薬師寺が守る仏教寺院である。

世界一の自動車会社になったTOYOTA、生産方式の哲学に「次工程はお客様」があるが、仏教の利他行で結果として「売り手よし・買い手よし・世間よし」の近江商法で成功を収めた。

燃料電池自動車にTOYOTAの未来を感じる。枯渇が必定の化石燃料に頼らず水素を燃料にする。太陽の光と熱,水力,風力,波力,地熱の自然エネルギーで生み出す電力で水を分解すれば可逆的に無尽蔵に手に入る水素、未来の人類の望みだろう。磁気浮上のリニア中央新幹線は人類の望みでなく、東海道新幹線が「のぞみ}である。

米国は化石燃料のボーイングがトラブルの連鎖、欧州のエアバス社は水素を燃料とする未来の飛行機の開発を開始する。

人類の未来は水素文明の時代になるのだろう。


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