お久しぶりです。
ぶーぶーの学校が閉鎖して1週間になりました。再開はいつになるのかわかりませんが、もしかしたら半年ぐらいは学校に行けない可能性もあるようです。二学期からはオンラインでの授業が始まるのかどうか、まだ今後のことは学校から指示が出ていませんが、Zoomというアプリを使って、週に数回はクラスミーティングをすることにはなりました。宿題もないし、3年生から始まるはずだった全国学力テストも中止になったしで、いろいろ宙ぶらりんですが、ぶーぶーは、一緒に作った時間割に沿って、勉強したり、ピアノを弾いたり、絵を描いたり、元気に過ごせています。私が仕事だからと言うと、一応自分の部屋にこもってくれます。なんだかバタバタ中から聞こえてきますが、何をしてるのかは想像しないようにしていますσ^_^; 運動も必要なので。
何かが起こってるなと気づいて、あれよあれよという間に世界規模のパンデミックに陥っていました。オーストラリアでは、いよいよ、2人以上集まらないようお達しが出て、人と直接顔を合わすこともなくなりました。毎日目にするニュースは、心が萎むような内容ばかりですが、まだまだピークにさえ達していないこの状況、どうにかこうにか、一日も早く終息してほしいと願うばかりです。
そんな最中、ぶーぶーの大事な人が、癌を告知されました。
一刻も早く手術が必要です。ぶーぶーに伝えるかどうかは私に任せるけれど、ぶーぶーは、9歳にして、たくさんの辛い思いもしてきているから、十分気をつけて伝えてほしいと言われました。
ぶーぶーにとって、大切な存在です。「ママが倒れたり、動けなくなったら、救急車とリタに電話すればいいね。」といつも言います。何かの時に頼ってもいい人がいること。ぶーぶーが安心できる最低条件です。だから、リタの電話番号と私の電話番号はちゃんと記憶しています。そういうわけなので、ぶーぶーに隠し事はフェアじゃないし、事実を伝えて出来ることを考えようと思いました。
伝えたのは、癌の告知を受けたということ、治療が出来るということ。手術が必要なこと、いっぱい支えが必要なことです。癌には色んな種類のものがあって、リタの病気と、ダディの病気は全く別物だということもあらためて説明しました。
何が出来るかといえば、今の時点で私たちにできる事はあまりありません。COVID19の事があるので、会いに行くことも出来ません。だけど、こうやってまずは考えることから始めようと、話し合いました。
ぶーぶーが自分で考えて、手作りのカードを準備しました。涙を浮かべながら考え抜いたメッセージを書いて、免疫系統がウィルスや癌と闘う絵を描いて、ラミネートして消毒しました。折り紙で、頑張って鶴を折って、リボンをつけて、袋に入れて、こっそりお家のドアノブにかけて来ました。帰り道の車の中から、ぶーぶーが電話をかけて、「ドアの外見てね」と伝えました。
帰りの道々、ぶーぶーは、リタの喜ぶ声が聞けて、かなりほっと出来た様でした。ダディは死んじゃったけど、リタはきっと生きられる。ダディの中皮腫は、ステージ4で、治療法もないと言われて、真っ向から闘うチャンスさえ与えてもらえなかった。それでも諦めないで前を向き続けたダディは、本当にカッコ良くて優しい人だった。リタには、ちゃんと闘う方法がいっぱいある。支えてくれる人もいる。大丈夫。ぶーぶーも明るい表情になって、リタのために僕も頑張らないとねと、何を頑張るのかよくわからないけどけど、自分に言い聞かせていました。
そして、少し考え込んでいたぶーぶーが、ちょっと恥ずかしそうに言いました。
「すごくない?なんか・・・僕にもダディっていたっていうのが信じられない。すごいね。僕にもダディがいたんだね。なんかすごくない?パパがいたってすごいことだね。」
とちょっと興奮気味に言うので、また鼻の奥がツーンとなりました。
「みんなと同じ様に、ぶーぶーにもちゃんとダディがいたんだよ。最高のダディ。めっちゃくちゃぶーぶーを大事にしてたよ。」
というと、嬉しそうに「ありがとう」と言われてしまいました。切なくなりました(i _ i )。
学校がないので、毎日、パパのお下がりのPCを使って、自習も頑張っています。
声を掛け合って集めた食料や生活必需品。学校閉鎖になる前日、ちゃんと消毒して、子供達のために奮闘して下さる先生方にサプライズで感謝のパッケージとして届けました。
ぶーぶーの絵はいつも元気いっぱい^^
今のこの状況の中、懸命に奮闘してくださっている医療関係者をはじめ、たくさんの業種の方々、感謝の気持ちを伝えたい人はとてもとても数えきれません。感染を広げない様に、責任のある行動を心がけることが、今できる精一杯ですが、自分たち出来ること一つ一つ大切にしていけたらと思います。