ダディの不在の父の日~6回目~ | ぶーぶーとダディ
 
 
オーストラリアは、もうすぐ「父の日」です。
 
ダディのいない生活に慣れてはいても、父の日だけは、格別に寂しく感じられます。
 
通常なら、学校では、お父さんへのプレゼントを作る授業があったり、お父さんと朝食とか、夕食なんてイベントがあるし、外へ出れば出たで、父の日プレゼントの宣伝文句があちこちに溢れていて、いやが上にも周りと比較して、父親がいない事をあらためて思い知らされる時期です。
 
でも、今年はコロナ禍でロックダウン中ということで、例年とは全く違う感じです。
 
学校からは、お父さんのために作れるクラフトのアイデアなんかが送られてきましたが、ダディがいないぶーぶーは、自分らしく、ダディのことを思いながら父の日に臨みます。
この、いつもと違う父の日のために、ぶーぶーは小さな本を作りました。
 
実は、数週間前に、ぶーぶーのクラスメイトのお母さんが、手作りのミニ本コンクールみたいなのがあるよとクラスチャットで教えてくれました。絵を描いたり、お話を作るのが好きなぶーぶー、せっかくだから応募してみようということに。このコンクール、優勝・入賞商品もさることながら、何よりの魅力は、小さい時から読んでいた本の作家さんが、自分の作った本を読んでくれるということ。
 
作家さんからのアドバイスは、「自分の体験をストーリーにする」ということ。ぶーぶーにしか書けないダディとの別れと再会の物語。いっぱい楽しんで書きました。
 
 
ちょっとシュールな絵柄で、全12ページの、ぶーぶーがはじめて作った力作。これが、ダディへの、父の日のプレゼントです^^ ダディと自分の紹介から始まって、悲しい別れがあって、つかの間のダディとの再会をいっぱい楽しく描きました。そして、また悲しい別れがあって、でも、最後は希望にあふれたエンディング。
 
☆一部抜粋☆
 
・表紙
ハンバーガーを食べているぶーぶーの顔・・・
 
・アスベストの紹介
 
・ダディがいなくなった時の気持ち
 
・ダディ登場!

作っている過程が本当に楽しそうでした。一枚一枚丁寧にしあげて、それが本になっていく様子にワクワクしていました。
 
黄色い花黄色い花黄色い花
 
ダディとぶーぶーが父の日を一緒に過ごせたのは、結局0歳、1歳、2歳の3回。3歳の父の日の前月に亡くなってしまったので、ぶーぶーの記憶には残っていません。最後の父の日は、抗がん剤治療中でした。ブログを読み返してみたら、ダディが父の日に望んだプレゼントが何だったのか、思い出しました。
 
ぶーぶーと私が楽しく過ごす一日でした (T T)
 
いつも、病院ばっかりだから、何もしてあげられないから、せめて父の日ぐらいは、ぶーぶーがいっぱい楽しんで、喜んでいる姿がみたいと言いました。来年も、その次も、その次も、何年も何年もこれから先の父の日を楽しみにしていると話していました。でも、これが最後の父の日でした。
 
ダディのことを想う気持ち、きっと届いていますように。父の日は、いつも以上に、いっぱい笑顔で過ごします (´◡`❁)