腰痛の原因はだいたい3種類あると考えています。(筋膜の繋がりの観点から見た腰痛。それ以外の特殊な病気によるものなどを除く)
①腰の前側奥を通る筋肉とそれにつながる筋膜ライン上にある筋肉に原因がある場合
②腰の後ろ側を通る筋肉とそれにつながる筋膜ライン上にある筋肉に原因がある場合
③腰の後ろ側を交差する形で通る筋肉とそれにつながる筋膜ライン上にある筋肉に原因がある場合
上記が複合的に悪くなっていき、1番悪くなっている筋肉が炎症を起こしたときに痛みが発生すると思います。
原因の種類によって、施術内容は大きく変わります。
①と②では真逆の理論で施術します。
「①からくる症状」に対して「②に対する施術」をしたり、「②からくる症状」に対して「①に対する施術」をしたりすると、症状は悪化します。
「③からくる症状」に対して「①や②に対する施術」をしても効果はほとんど期待できません。
①はアナトミートレイン(筋筋膜経線)のタイプでいうと「DFL(ディープ・フロント・ライン)」というライン上にある筋肉に問題がある場合に起きる腰痛です。
前側と言っても腹直筋のように表面に近い筋肉ではなく、背骨の前側のように深部を通る筋肉になります。
腰痛の原因と言われる「腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)」や「前縦靭帯」、首の前側の横の奥にある「斜角筋」などがその筋肉などになります。
腰の前側の筋肉が日常生活の中で硬く短くなっていくことで、少しずつ前傾姿勢になっていきます。
その前傾姿勢が続くことでよりさらに硬く短くなりやすくなりもっと前傾姿勢になります。
たとえば、長時間イスに座って仕事や勉強していると、その間に前側の筋肉は「立っているときよりも短くて済むため」収縮していき、また硬くなっていきます。
すると、いざ立ち上がろうとしたとき、座る前の時よりも筋肉が短く硬くなっているので、軽い症状の時は「腰を伸ばすと気持ちいい」と感じてしまいます。
ひどいときは「腰を伸ばす時はゆっくり伸ばさないと痛い」など痛みを感じてしまいます。
そういう時に、急に腰を伸ばしてしまったら「ぎっくり腰」になってしまう可能性があります。
この場合の「ぎっくり腰」は①が原因の場合の「ぎっくり腰」です。
この「①が原因のぎっくり腰」の時に「②に対する施術」や「③に対する施術」をしてしまうと改善しなかったり、最悪の場合は悪化して動けなくなってしまうこともあります。
②と③も書こうと思いましたが、いつものように長くなってきたので、今回は「①腰の前側を通る筋肉とそれにつながる筋膜ライン上にある筋肉に原因がある場合」の腰痛についてだけの記事で終わります。(②、③が原因の腰痛についてはまた後日書きます。)
★今回のまとめ★
①腰痛の原因は筋膜の繋がりの観点から考えると3種類ある。
②3種類とは腰の前側奥を通る筋膜ライン、腰の後ろ側を通る筋膜ライン、腰の後ろ側を交差する形で通る筋膜ライン
③腰を伸ばす(後ろに反らす)時に痛みを感じる腰痛の場合は、腰の前側奥を通る筋肉などが収縮し硬くなっていることが原因の主たる場合が多い。
★★アドバイス★★
★腰を伸ばす(後ろに反らす)時に痛みを感じる腰痛がある人は、おなか側の奥の筋肉が収縮している場合が多いので、まめにおなか側のストレッチをすると腰痛改善になります。
★ただし、腰痛を感じるくらいなので、ストレッチは軽度のものから始めるのが良いと考えます。
★ストレッチは腰痛のない普段の生活の時からまめに行い、腰の痛みがひどいときには炎症を悪化させる場合も考えられるのでその時はせず安静に過ごすのが無難と思います。そして痛みが減ってから軽くストレッチを再開させるといいと思います。
★★①の腰痛の方の特徴(全員ではありません。参考程度で。)★★
★腰に反りが無く、猫背っぽい。
★または姿勢が良すぎるかな?と感じるくらい腰がそり過ぎている感じ。
★この頃、下っ腹が出てきたなと感じる。
★胃もたれやおなかの調子が良くない(便秘や下痢など)
★★お医者さん、PT・OTの先生、柔道整復師の先生、カイロプラクティック・整体師の先生のみなさま、そして腰痛で困っていらっしゃるみなさまへ★★
腰痛の原因につきましては、〇仙腸関節のズレが原因、〇足首歪みが原因、〇背骨の歪みが原因などいろんな考え方、アプローチの違いなどあり、上記についていろんな意見があると思いますが、一施術者の一意見としてお読みいただければと思います。
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