へー | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日、海藻博士がダイバーさんと一緒に海中林の状況確認に来られました

 

 ダイバーさんが潜ってる間、海藻博士になんもしてないのにワカメが大量に繁茂しているボンデンを見てもらいまして

 

 天然のワカメが遊走子(ワカメの種みたいなもんですね)を出すのはせいぜい8月一杯ぐらいまで

 このボンデンは10月中旬頃入れたのに、なんでこんなにワカメが付いてるんですかねえ?

 種付けしたワカメの養殖ケタはスカスカのところも多いのに、なんもしてないボンデンにこんな密度で付くなんて?

 

 「種苗生産をやられてればご存じだと思いますが、ワカメの遊走子が成長して配偶体になるとフラフラして流れるのがあるんです。10月だとワカメが配偶体にはなってるはずなんで、流れてきた配偶体がちょうどいい基質(ボンデン)に付着したってことじゃないでしょうか」

 

 思えば、ワカメの種苗を同じ水槽でずっと培養してると、なぜか壁にワカメが生えてきます

 

 「ワカメの種糸に付いていたワカメは高水温や栄養不足で落ちてしまった。種糸には他の色んな海藻が付いてるんで、成長したワカメが落ちたら別の海藻が繁茂してワカメは成長できなかった。ところが、ボンデンはなんの海藻も付いていない状態だったから流れ着いたワカメの配偶体が付着して他の海藻にジャマされることなく成長できたって事ですかねえ」

 

 「たぶん、そんな感じだと思います。あと、水深もワカメに良かったんだと思いますよ。ボンデンの上の方には岩のりが繁茂してるし、ワカメより深い場所にはコンブがたくさん成長してますよね」

 

 おお、確かに

 

 

 

 


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